この写真がすごい2008
コンセプトがナイスな写真集。特定のフォトグラファーや特定のテーマではなく、編者が「すごい」と思ったという視点で、雑誌や広告、写真展、投稿写真などあらゆるメディアで目にとまった写真をピックアップしている。写真の横にはどこがすごいかの短評がある。文章は読まなくてもすごさは一目瞭然のインパクトがある作品ばかりだが。
凄いと言っても芸術的にとか、ナショナルジオグラフィック的に凄いというのではない。ほとんどはおバカだったり、怖ろしかったり、シュールだったり、雰囲気ありすぎだったり、どれもこれもヘンな方向に凄いのだ。芸術性ではなく娯楽性に富んでいる。バラエティ番組みたいに楽しい写真集。
こういうやり方で写真集を構成するには、本来は紙ではなくて、インターネットが一番適しているはずだ。Flickrやフォト蔵にある大量の写真の中にも、凄い写真はたくさんみつかる。コメントをつければ他力本願ギャラリーができあがる。
実は私、2年くらい前からFlickrで、これはすごいと思った写真をお気に入りに登録している。ただしこれは「すごい美しい」の意味。この本のようなヘンな写真はない。いつのまにか200枚近くになった。短評をつける作業は大変でなかなか手が出せないわけですが...。
・私がこれはすごいと思ったお気に入り写真一覧
http://www.flickr.com/photos/datasection/favorites/
そのうちせめてこれらの写真にタグくらいつけて、自分が何を美しいと思うのかを分析してみようと思っている。
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