ビジ髪 ビジネスで成功する髪型の法則

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・ビジ髪 ビジネスで成功する髪型の法則
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そろそろ髪を切りにいかなければと思う矢先に広告を見たので思わず読んでしまった。理容師・美容師で複数店舗の経営者でもある著者が書いたビジネスで成功する髪型の法則。どんな素敵な髪型があるの?いやいや内容は意表をつくものであった。

人は初対面の人に出会って3秒以内に相手に対する印象を決めるが、その大きな決め手が髪型であるという米国の心理学者の研究があるそうだ。髪型がビジネスに与える影響というのも案外に大きいのかも知れない。著者は多くのビジネスマンの髪型を観察して、成功している人に共通の「ビジ髪」法則を見出した。本書にはその詳細が書かれているわけだが...。

結局、究極のビジネスヘアとは何か。

答えはあまりにシンプル。

なんと 「7:3分け」 なのである。

日本の成功した社長は十中八九、シチサンだろう、と。

「世界各国の格式を重んじる人々が頑なに守り続けているため、公の場においては7:3分けが基準となっているのです。これこそがグローバルスタンダードというわけです。」

悪いことは言わないからあなたもとっととシチサン分けにしなさい、というストレートなメッセージの本である。

えり足、もみ上げ、耳、額、眉毛、つむじ、ヘアカラー、スタイリングの8つの黄金律が紹介されている。本気で実践したい場合、このページは床屋での注文の際に役立つ。巻末にはカラー写真でビジ髪の実物模範例が多数紹介されている。なるほど著者の理想はこういう方向かというのがよくわかる。

「ワルい要素を取り除くことが、品格のあるスタイルを生み出すのです。」

「年齢が髪型を決めるのではない。その人の立場が髪型を決めるのだ。」

「あなたは誰のために髪を切っているのですか?」

ビジネスならシチサンにしておきなさい、という結論は面白みがないけれど、妥当なアドバイスなのだろうなと思う。だって現代日本のビジネス社会でクリエイター以外の職種の人間が、茶髪や個性的なヘアスタイルを選ぶのはかなり損である。軽くて不真面目に思われるし、どこかしら「アンチ○○」な感じになってしまうのである。

逆に言うと、個性的な髪型で活躍している人というのは個人として余程の力ある人だろうと思う。要らぬハンデを追いながら社会的競争で十分にやっていける実力の持ち主だ。あの人は特別と周囲に認めさせる特別な存在感を持っているはずである。そこまでいけばクジャクの羽のようなものだ。生存競争の上ではハンデでも、異性や仲間を惹きつけるディスプレイ、輝かしいトレードマークとして機能する。その場合、実にかっこいい。

しかし実力や人気がないのに真似をすると苦しい戦いを強いられる。

だから、著者の言うように一人前になるまでは無難な髪型にしておくのが成功の秘訣だというのは実に妥当な結論だなと納得する。特にこれから就職活動の人はぜひ参考にするとよいと思う。男性の髪型は敢えて強く個性を主張しない方がよいのだ。

でも私、シチサン似合うかなあ.....。

(この本は、結局、シチサンオンリーというわけではなくて、短髪で清潔感のあるビジネス髪のすすめ+写真カタログ本であった。)

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このページは、daiyaが2008年9月 4日 23:59に書いたブログ記事です。

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