ガンプラ・パッケージアートコレクション
ガンダムのプラモデル。ガンプラ。
子供時代に熱狂した人は即買いするのが大人の見識というものだと思って、ちょっと高いのだが、迷わず購入。ここにガンプラの箱絵134点がカラーで完全掲載されている。解説文章をつけなかったのもよい編集方針だったと思う。純粋に鑑賞にひたれる。解説なんて何を書いても蛇足になってしまっただろう。ガンプラに言葉はいらない。
一枚一枚じっくりと間近で味わう。美術館の体験みたいだ。
実は残念なことに一部のパッケージアートは原画が失われていて海外版が掲載されている。海外版はほとんど同じなのだがよく見ると少し違うのだ。その違いは巻末で秘密が明かされている。
ヨーロッパ版の100分の1スケールのガンダムは、日本版のバズーカを抱えておらず、ビームサーベルを持っている。ガンキャノンはマシンガンを持っていなくて手持ちぶさただ。シャアザクもマシンガンを持たずに妙なガッツポーズをしている。ゲルググはマシンガンの変わりにナギナタを構える。この違いは何?
解説によるとヨーロッパでは玩具パッケージコードで銃器を描くことが規制されているらしい。だから箱絵からは銃器が消されてしまうのだ。変な話だが刀類のビームサーベルやナギナタは大丈夫なので、デザインが修正できる場合には持ち替えた姿に修正されているのである。
巻末には全ガンプラの発売データも収録されている。あれを作ったのは自分が何年生の時だったなんてことがわかって楽しい。永久保存版という言葉があるがこれはまさに永久に保存するのだろうなあという一冊。
・HGUC 1/144 MSM-10 ゾックと機動戦士ガンダムTHE ORIGIN
http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/02/hguc-1144-msm10-the-origin.html
・俺たちのガンダム・ビジネス
http://www.ringolab.com/note/daiya/2007/11/post-662.html
・ガンダム・モデル進化論
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003091.html
この本はデータブックとしてもよかった。
・機動戦士ガンダム THE ORIGIN、MGアッガイ、ターゲット イン サイト
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004854.html
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