5秒スタジアム
5秒スタジアムはぴったり5秒でボタンを押すゲームである。外見はストップウォッチそっくりだが、中身は5秒カウントの専用マシンだ。プレイヤーは1度目にボタンを押してから、2度目に押すまでの時間をぴったり5秒にすることを競う。
時間は100分の1秒の精度で計測されており、
5秒ピッタリなら 「5秒ジャスト」
0.01-0.05秒の誤差 「イケテルー」
0.16-0.20秒の誤差 「ずれすぎだー」
0.41-0.50秒の誤差 「帰れ!」
などと、結果に応じて30種類の音声メッセージが再生される。
これがやってみるとかなり難しい。
経過秒数が常時表示される「練習モード」もあるので練習というか自己診断ができる。
体感で5秒という感覚を自分は持っていないことにきがつく。5秒をカウントするには1から5まで数えるしかない。1秒は案外、かなり精確にカウントしている。体感として1秒という時間を計れることを改めて不思議におもった。しかし1秒×5にするとズレてしまうのである。
はじめに間違えがちなのが、いち、に、さん、よん、ごっの最後の「ご」と言った途端にボタンを押すと速すぎるという単純ミスである。当たり前だがこれだと5秒目が入らない。だからといって5秒目の経過を待って静かにボタンを押すというのはやりにくい。よって、コツとしてはゼロから数えて「ご」の瞬間に押す方が賢明である。
このおもちゃの宣伝サイトには脳が時間を計るメカニズムについて専門家の対談がある。
・5秒を語る
http://www.asovision.com/5byo/5seconds.html
認知情報学の教授が解説している。私たちはドパミンニューロンが出すパルスを数えて1秒という時間を計っている。精神的に疲れていると時間評価は短くなるらしい。0.2秒が人間の一般的な反応速度だから毎回5秒ジャストが出せる人は人間の限界を超えている、など。
誰でもできるゲームだが5秒ジャストはたいへん難しい。
次々に音声で登場する怪人をやっつける「チャレンジモード」や10秒にいかに近づけるかを競う発展版「10秒チキンレース」もある。
これスピーチの練習のための1分間や3分間版があってもいいなあ。
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