図説 異星人―野田SFコレクション、Playboy: 50 Years : The Cartoons
老舗出版社のZiff Davisが会社更生法を申請して再建中であるらしい。
・Ziff Davis Media、米連邦破産法第11章に基づく再建手続きを申請:ニュース
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20368986,00.htm?ref=rss
私は90年代に寄稿者として昔ZDNET日本語版に記事を書いていたこともあったのだが、社名の由来のZiff Davisって何なのか、これまでまったく知らなかった。Wikipedia英語版には、ちゃんと書いてあった。
・Ziff Davis From Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Ziff-Davis
1927年にシカゴでウィリアム・B・ジフ氏とバーナード・G・デイビス氏が創業したことが社名の由来だったのか。Ziff Davisは飛行機やクルマやカメラや写真、エレクトロニクスなどの高級ホビー分野で長年、雑誌を出版し続けてきた。80年代以降はコンピュータ、テクノロジー分野の出版社になり、近年はインターネットメディア事業に力を入れている。
Ziff Davisは、1920年代から30年代には「Amazing Stories」誌などのSFパルプ雑誌の出版社として一時代を築いていた。この本はそうしたパルプ雑誌を中心に、イラストを収集して、往時のブームを解説する。
「アメリカSF雑誌が輝きに満ちた時代、その自由奔放なイメージ空間に咲きみだれた美女とベム!タコ型火星人から見事な星間生物園まで、貴重図版満載でおくる大好評「野田コレクション」の真打ち登場。 」
次から次へとでてくる着色添加物たっぷりな感じの、毒々しい異星人デザインがたまらない。20世紀SFのイメージの原点回帰の本だ。こういう米国の古典SFイラスト集を洋書フェアでみつけると衝動買いしてきたのだが、この解説書で情報が整理できたのがうれしい。
・Worlds of Tomorrow: The Amazing Universe of Science Fiction Art
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004172.html
この表紙コレクション本も飛びぬけて素晴らしかった。
ついでに、今年の丸善洋書フェアで入手したアメリカポップカルチャー本では、このプレイボーイ50周年記念本が良かった。
・Playboy: 50 Years : The Cartoons
「プレイボーイ誌は50年もの間、世界の一流の漫画作家を紹介してきた。そのそうそうたる顔ぶれは、バック・ブラウン、ジャック・コール、エルドン・デディーニ、ジュール・ファイファー、シェル・シルバースタイン、ダグ・スニード、ギャハン・ウィルソンをはじめ、数百人にもなる。流行に敏感な「破壊分子」で、ずるがしこい革命派であるプレイボーイのアーティストは、ほかの男性誌にはない洗練されたユーモアで、現在も支持されている。 今日、プレイボーイは、最もすばらしく、最もおもしろいマンガを集めることで、50周年を祝おうとしている。すべての作品の中からヒュー・M・ヘフナー自身が厳選したもので、性革命、恋愛関係、金、政治などのトピックごとに、含蓄に富むコメントがつけられている。450点以上にのぼる作品は、若者時代の甘い出来事、ふしだらな女、陽気な妻、求婚者、色男であふれている―― 50年間のプレイボーイマンガの騒々しい集大成なのである」
これもまた古き良きアメリカのイメージが満載。
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