旬がまるごと マザーフードマガジン 「かに」
最近、毎号買うようになったのがポプラ社の雑誌マザーフードマガジン。
最初に店頭で見た時はそのあまりに大胆なコンセプトに笑いが噴出した。
第00号 キャベツ
第01号 まぐろ
第02号 トマト
第03号 さつまいも
第04号 ねぎ
第05号 かに
第06号 たまねぎ
毎号ただひとつの食材を取り上げて、ひたすらにその話題で最初から最後まで貫き通す。ねぎだっら、表紙から裏表紙までねぎねぎねぎねぎだし、トマトならトマトトマトトマトなのだ。潔い。
編集にこだわっている。まず一流の芸術写真家を起用して、テーマのかに や たまねぎ や さつまいもの巻頭グラビアページを撮影させている。この部分からして、こいつら本気だなと確信させられる。テーマとなる食べ物についての図鑑的解説から、歴史と逸話、日本全国の郷土料理、全国名店の紹介、おいしい料理方法、有名人のコラムなど、読むだけでおなかいっぱいになる。
特に自分の大好物だからということもあるが、3月の「かに」号の出来はあまりに素晴らしくて涙が出そうで、永久愛蔵保存版と思った。カニについての謎が次々に氷解した。
私の好物は特にタラバガニで、カニ食べ放題と聞いて行ってズワイだけだとちょとがっかりなのだが、だから観察眼細かいのだが、タラバは足が6本しかない。ズワイガニは8本である。それがなぜなのか、ずっと気になっていたが、驚愕の答え。実はタラバガニはヤドカリの仲間で正式にはカニではないのだそうだ。まじかよ。がーん。
越前ガニ、松葉ガニはともに種類としてはズワイガニで獲れた場所によってブランド名が違うだけというのもみなさん知っていた?常識?。ズワイはなんといってもカニ道楽的なカニしゃぶが連想されるが、いささか淡白なことが多い。ミソも含めた濃厚さを求めるならケガニであるし、油も使って料理するなら上海ガニもある。触感なら食べ応えのあるタラバだしなあと関西出身のズワイ系妻と口論になってきたが、この本に登場する地方の老舗名店の出すズワイガニは本当にうまそうに見える。タラバかズワイかの結論はこれらを食べるまで保留にしておこう。
ところで知人で元IT企業の社長仲間だった山口さんが、現在はカニ販売ビジネスで有名になられている。サイトを見たところ、御実家が問屋ということらしく、半端でなくうまそうなので近々試してみようと持っている。Tビジネスの専門家が、次に手がける蟹の小売サイトということでWebショップの研究もできそう。
・旬がまるごと マザーフードマガジン
http://www.0510food.com/
雑誌のオフィシャルサイト
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