巨大な高解像度画像を軽快に表示するHDView
・HDView
http://research.microsoft.com/ivm/HDView.htm
Microsoft Research Interactive Visual Media groupの研究。
デジタルカメラの解像度は1000万画素もあたりまえになってきた。業務用のデジタル中判カメラでは数千万画素、1億画素という機種も登場している。カメラの解像度があがっていく一方で、一般的なモニターの画素数というのは100万画素~200万画素であるという。超高解像度の画像を表示すると、全体の1000分の1程度しか一度に表示することができない。また超高解像度で撮影される映像にはパノラマ写真も多い。360度の映像は平面ではなく、仮想的な曲面にマッピングして表示した方が、ゆがみが少なくて美しく見える。
そうした問題意識から開発されているのがHD View。直近の画面表示に必要な必要最小限なデータをダウンロードし、巨大画像のスムーズなパンと回転を実現する。インターネットエクスプローラのプラグインとしてベータ版が配布されている。サンプルでは800枚の小さな写真から合成された4500万画素の写真画像を、普通のモニターで見やすく表示するデモなどがある。
しばらく待っていると粗い表示が精細な画像に変わって、1枚の大きな画像をじっくり味わってみることができる。静止画を映像的に楽しめる。これって今は実験的なアプリだが、近い将来には、高解像度の写真の普通の楽しみ方になるかもしれない。
・haltadefinizione
http://haltadefinizione.deagostini.it/en/
こちらは「最後の晩餐」を16億画素で撮影してインターネット公開しようとしているプロジェクトHAL9000 のサイト。美術館へ行くよりも間近に質感まで味わえる感じで圧巻。
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