WebサービスをFirefoxをベースにデスクトップアプリケーション化するPrism
・Prism
http://wiki.mozilla.org/WebRunner#Latest_version
PrismはSite Specific Browsersと呼ばれる特殊なブラウザー環境。SSBはひとつのWebサービスを動作させるように設計されたブラウザーをつくるプラットフォーム技術である。Prismを使うと、たとえばGmail専用ブラウザーとか、Mixi専用ブラウザー、ライブドアリーダー専用ブラウザー、情報考学ブログ専用ブラウザーなどを開発することができる。
Webブラウザとは独立したプロセスで動作し、最小限のユーザーインタフェース(ツールバーやアドレス入力欄などがない)、デスクトップのショートカットから直接起動できる、サイトごとに拡張が可能、外部リンクがクリックされたら別にWebブラウザを起動して開く、などの特徴がある。
デフォルトで下記のサイトが対応しており、そのほかにも多くのユーザーが開発した対応ファイルがある。
* Gmail: gmail.webapp
* Google Calendar: gcalendar.webapp
* Google Docs: gdocs.webapp
* Google Groups: groups.webapp
* Google Analytics: ganalytics.webapp
* Google Reader: greader.webapp
* Facebook: facebook.webapp
* Twitter: twitter.webapp
上のサンプル画面はGmailを表示した場合のスクリーンショット。
こういうのはよいぞとおもって昨年コラムを書いていたのでこちらもどうぞ。
・橋本大也の“帰ってきた”アクセス向上委員会 #007 〜サイトのアクセス向上に“専用アプリ”
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2007/10/16/1970
巷で“専用しょうゆ”がブームである。冷や奴専用、焼き魚専用、餅専用、卵かけごはん専用など、それぞれ最適化された専用しょうゆが次々に開発され、人気を呼んでいるのだ。カレー専用、アイスクリーム専用のしょうゆまであるという。「○○専用」というのは、成熟した市場をいま一度活性化させる可能性がありそうな、マーケティングの手法である。
ちょっと強引な前振りかもしれないが、今回はウェブサイトのアクセス向上にも、“専用アプリ”という考え方があるではないかという話だ。