ジュセリーノ 未来予知ノート
ある筋から読むといいと言われたので素直に読んでみた。
2008年 有効なエイズワクチンが誕生する これによりエイズの予防が可能に
2013年 ガンの治療法が発見される(脳腫瘍を除く)
2019年 北朝鮮で原発事故が起きる
2011年〜2013年 感染からわずか4時間で死亡するエルス(Herus)というウィルスが出現
ブラジルの預言者ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルースは2001年9月11日の世界貿易センターのテロ攻撃、2004年のインドネシアのスマトラ島沖地震と津波などの大事件を事前に予知し、8万9千通もの予言の手紙を各国政府などの諸方面に送ってきた(一種の内容証明である)。これまでにその内容の90%以上を的中させてきたのだという。この本にはこれから起きる事柄が日付入りで何百も予言されている。
日本では2008年2月15日から28日の間に川崎でM6.3の地震、9月13日には東海地方でM8.6の大地震が起きる。2009年1月には死者10万人規模の大震災が大阪・神戸を襲うなどとしている。天変地異の予知が多いが、テクノロジーの未来予測や、次の米国大統領が誰かなど政治経済に関わるものもある。こうした内容をぼやかさず、場所や時間、固有名詞をはっきりと書いているのがジュセリーノの特徴だ。
いやあ、これ、どうなのであろうか?。
予言の手紙8万9千通というのはものすごい数だ。これだけ大量に予言すれば中には当たることもあるだろう。当たった場合の手紙のコピーだけを集めて、私の予言は当たるといえば予言者になれるということなのかもしれない。たぶん、そういうことだと思うのだ。思うのだが...。
ジュセリーノの予言は一部に突拍子がないもの(2040年代に日本海に新しい陸地が現れる、など)も含まれるが、政治や経済、社会の予言の多くは、近未来に起きてもおかしくないことのリストである。私はそれほど信じているわけではないが、読んでいて未来を考えるよいヒントになった。
ジュセリーノは地球環境問題に熱心で、今のままでは地球は温暖化や環境汚染で駄目になってしまうから、人類は生き方を変えるべきだというメッセージを、こうした予言の活動を通して真面目に訴えている。