X51.ORG THE ODYSSEY
オカルト情報サイトとして有名なX51.orgの主宰者が、UFOやUMAの謎を解明すべく、世界中の目撃現場を探査した数年がかりのドキュメンタリ。「エリア51」「ロズウェルUFO墜落事件」南米ナチス残党のUFO基地「エスタンジア」ヒマラヤの地価帝国「シャンバラ」雪男「イエティ」の真実を探した記録。
・X51.ORG
http://www.x51.org/
X51.orgは昔から読んでいたが、どういう人が運営しているのだろうとずっと気になっていた。この本を読んでも著者のプロフィールはよくわからないのだが、この道の追究にかけては、半端な趣味ではなくて筋金入りだということがよくわかった。
「しかし結局、いくらネットで情報を集めてみたところで、これら世界の謎の真相に近づきようもなかった。そこにはさらなるカオスが生まれ、本当らしい情報も嘘臭い情報も、肯定意見も、ひてい意見もあふれていた。事がはじまるのもモニターの中ならば、終わるのもモニターの中だ。検索エンジンや海外のニュースサイトを見つめながら、何かを知ったような気持ちになる自分に対する、いらだちだけが募っていったのである。それらを信じることも、否定するのもたやすいが、それは結局、私が子供の頃にしてきたように、テレビや雑誌に身を任せるのと、何も変わらなかったのだ。だから私はマウスを置いて、リュックを背負うことを選んだ。」
写真入の現地レポートは、実際には現場ではどんなノリでUFOやUMAのネタが扱われているのかがよくわかる。だが、この著者の旅行で超常現象の真相が明らかになるというわけではない。著者は超常現象に対して中立的で、断片的な情報を強引に存在の証拠としたりはしないので、むしろ錯綜する収集情報によって謎は深まったりする。結論が出ないというのが、半ばウケを狙った「怪獣記」とは違って、よりリアルな超常現象調査レポートとして読めて、面白かった。
・怪獣記
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/005148.html
・超常現象をなぜ信じるのか―思い込みを生む「体験」のあやうさ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/005089.html
・フィールド 響き合う生命・意識・宇宙
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002668.html
・科学を捨て、神秘へと向かう理性
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002634.html
・人類はなぜUFOと遭遇するのか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002440.html
・脳はいかにして“神”を見るか―宗教体験のブレイン・サイエンス
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000134.html
・霊はあるか―科学の視点から
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002003.html
・科学は臨死体験をどこまで説明できるか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004528.html
最近はUFO映像がネットにたくさんアップされている。フェイクと判明したものもあるが、迫力があったのは以下の4つ。
・米国で近年目撃が増えているUFO Drones
・ハイチに現れたUFO
・UFOが街の上空を飛行
・スターデストロイヤーが飛行!