The Family of Man

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・The Family of Man
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米国のアマゾンから取り寄せた。期待通り素晴らしい作品だった。

1955年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で企画された写真展「The Family of Man」は何年にも渡って世界各地で開催されて絶賛され、伝説になった。世界中の有名、無名の写真家たちが切り取った、世界中の人々の人生の一瞬503枚が、この本におさめられている。

「The Family of Man」は若い男女が、芝生や公園で抱き合い、キスして、見つめ合う写真群から始まる。次のパートでは恋人同士が結ばれ、子供を産み、育てていく。男も女も家族のために精一杯働く。子供は無邪気に遊び、学校で学び、やがて一人前の大人になっていく。

幸せなことだけではない。貧困や戦争で死んでいく人たちがいる。苦しい生活の救いを宗教に求める人たちがいる。選挙で社会を変えようと投票する人たちがいる。これは、写真展のプロデューサーEdward Steichenが言う「人々の自身への、家族への、コミュニティへの、我々が生きる世界への、日々の関係」を集めた写真集なのである。

ジェイムズ・ジョイスなど有名な文学作品から引用された詩や名言が、写真の主題が変わる節目ごとに効果的に引用されている。なお、以下の名前のリストのように、20世紀を代表することになる写真家たちが多数参加している。

Elliott Erwitt, W. Eugene Smith, Lee Friedlander, Garry Winogrand, Roy De Carava, Louis Faurer, Ernst Haas, Robert Doisneau, Robert Capa, Cornell Capa, Henri Cartier Bresson, Frank Horvat, Paul Himmel, Rober Frank, Wayne Miller, Eve Arnold, Irving Penn, David Seymor, Burt Glinn, Ruth Orkin, Dorothea Lange, Ansel Adams, Alfred Eisenstaedt, Pierre Verger, Jacob Tuggener, Andreas Feininger, Harry Callahan, Gordon Parks, Ben Shahn, Homer Page, Margaret Bourke-White and Dmitri Kessel amongst many others.

展示から50年後の現在も、根本のメッセージが熱く伝わってくる普遍性の名作。

このブログ記事について

このページは、daiyaが2007年8月19日 23:59に書いたブログ記事です。

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