スナップ写真のルールとマナー
スナップ写真を撮影するときの疑問に対して、日本写真家協会の著作権委員と協会顧問弁護士が実例を挙げながら、答えて指導する本。こんなとき写真を撮っていいのだろうか、撮影した写真を公開していいのだろうか?、という疑問にマナーとルールそして法律の観点から、明解に答えてくれる。
たとえば、
「歩行者天国で大道芸をしている人を撮りました。まわりには、たくさんの人が写っています。アップではないのですが、みんなの顔ははっきりと分かります。肖像権があるといわれたらと思うと、発表することに躊躇してしまいます。また、大道芸をしている人にも断っていないので、心配なのですが。」
という疑問に対して、自由に出入りできる路上で、多くの人に無料で見せている大道芸は、撮影は自由。多くの場合、写ってしまった見物客も肖像権は主張できない、という風に答えがある。
プロ写真家による撮影術の本はたくさん出版されいて、ずいぶん読んだことがある。多くの本は、芸術や報道のためには隠し撮りも辞さずな強気のスタンスだったりする。プロは命懸けだからその覚悟でいいのかもしれないが、アマチュアは無用にトラブルを招いては危険であるし、そこまでする価値もない。安全な趣味の写真の楽しみ方のガイドとして、この本はとても参考になった。
私が最近気になるのは、自分の子供の写真である。まだ4歳だから本人が肖像権を主張するわけもないのだが、安全上、無暗にネットで公開するのもよくないよなあと考えている。
そこで、編み出したのが正面から撮らない撮影術。背後や真横、逆光をうまく利用して、ネット公開OKな写真をつくっている。
こんなかんじ。↓