ピンホールカメラ

|

・ピンホールカメラ
http://www.plazastyle.com/shopping/01/HOB/64/01-HOB-0164.html
4959380403214L.jpg

ソニープラザをうろうろしていたらピンホールカメラのキットをみつけて衝動買いした。
誰しも子供のころに習ったと思うが、やったことのある人は少ないだろうから説明すると、ピンホールカメラとは、針であけたくらい小さな穴から入る光によって、内部のフィルムを感光させる原始的なカメラである。このキットの場合は、レンズ部に自分でアルミホイルを両面テープで貼り付けて、針先で穴をあける。細いマチ張りの先でぷすっと小さくあけるのがポイントである。針の胴の部分まで入れると大きすぎる。穴は小さいほど鮮明な像を結ぶ。

4959380403214L0.jpg

35ミリフィルム(36枚撮りでいい)を内部の巻き取り軸に自分でセットする。感度はISO400が使いやすい。蓋をしたらフィルムを1枚目まで巻いて撮影開始である。ピンホールは光量が少ないので晴天下での撮影がおすすめである。

ピンぼけを楽しむカメラなのでピント合わせを厳密に考える必要がない。ファインダー代わりのプラスチック枠が上についているが、これもおおざっぱなフレームの目安に過ぎない。被写体が写りそうだと思ったらシャッターを降ろす。

422213533_94f166c7a2_o.jpg

このピンホールカメラの面白いところはシャッター速度は自分で決めることである。スイッチなどないので、何秒間シャッターレバーを降ろしているか、を自分で決めるのだ。短すぎると暗いし、長すぎれば白トビする。紹介例のように全面的に明るくしたいなら、”マチ張りぷすっ”サイズのホールで、ISO400で、晴天下の場合は5秒から10秒がよかった。(逆にピンホール独特の、周辺を暗くするトンネル効果を狙うなら短時間で狙うべきなのだが、フィルムがもったいなくて、まだ狙えない(笑))

pin070313_2.jpg

これらの写真は私が新橋、銀座、潮留で撮影した例である。営業の往復でこの場所を歩きながらの撮影してみた。懐かしい感じのやさしい写真がいっぱい撮れた。(ここに出さない半分はボケ過ぎたりフレーミングが合っていなくて失敗作であった)。

被写体ブレは防ぎようがないので、動かないものがはっきりと写るからおすすめだ。このカメラの場合は、三脚穴がないので手持ちが基本になるが、ガードレール、歩道橋の上の手すりに固定して遠方を映すとか、公園のベンチの上に置いて撮影すると、手ぶれが少ない撮影ができた。逆光の近景は難しい。順光の遠景が映りがよい。近景の色の濃い花は印象深いものが撮れる。

pin070313_3.jpg

特に晴天下ではピンボケだけれども味のある写真が撮影できる。やみつきになりそうである。

・日本針穴写真協会 JPPS ハリアナ ピンホール
http://jpps.jp/

Clip to Evernote

このブログ記事について

このページは、daiyaが2007年3月24日 23:59に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「Make: Technology on Your Time Volume 02」です。

次のブログ記事は「Henri Cartier-Bresson (Masters of Photography Series)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.1