聖書の謎を追え ナショナルジオグラフィック DVD BOX
・聖書の謎を追え RIDDLES OF THE BIBLE
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/shop/dvd/bible.shtml
「人類にとって最も重要な物語の一つである聖書。その物語は果たして史実に基づいて書かれたのでしょうか?この史上最大のベストセラーを、あらゆる角度から科学的に解明していきます。聖書を研究するのは今や、聖書考古学者や宗教学者、熱狂的な信者たちだけではありません。地質学者や天文学者、昆虫学者、気象学者、生物学者、物理学者、地震学者、火山学者たちといった科学者も聖書をテーマに研究をし、そこに秘められた謎を解こうとしています。
DVD-BOX『聖書の謎を追え』では、大洪水とノアの箱舟(旧約聖書創世記)、退廃の町ソドムとゴモラの滅亡(旧約聖書創世記)、エジプトから約束の地カナンへの道のり(旧約聖書出エジプト記)、契約の箱アークの行方(旧約聖書出エジプト記ほか)、ヨハネの黙示録の暗号(新約聖書ヨハネの黙示録)の5つの物語を取り上げ、検証していきます。
今年のお正月休みに観た5枚組みDVD BOX。」
●「ノアの箱船」の大洪水は本当にあったのか
●退廃の街ソドムとゴモラはなぜ滅びたのか
●モーゼが奇跡を起こした出エジプト記の真実は?
●十戒の石版を納めた契約の箱はどこに消えた?
●「ヨハネの黙示録」は人類の未来を予言している?
聖書の謎に科学で迫るナショナルジオグラフィックの大特集。購読者割引で購入。
CGも使った聖書時代の再現映像が素晴らしい。
科学者や考古学者が、ノアの箱舟の痕跡を探したり、モーセが海の水を動かした奇跡は本当に起こりうるのか実験したり...。聖書の記述は歴史的根拠があるはずだという信念のもとで、聖書の有名なエピソードを検証する人たちのドキュメンタリである。
科学的アプローチとは言っても、「神々の指紋」のグラハム・ハンコックが有識者として登場するので、どこまで本気か分からないのだが、「ダヴィンチコード」が好きな人には、ちょうどいい娯楽性が入っている。そもそも登場する専門家たちも、ワクワクしながら研究しているように感じた。
西洋の古代史として聖書があるとすると、日本における古代史は、古事記・日本書紀だろう。邪馬台国や卑弥呼の謎を検証するノリに近い気がする。ただキリスト教の信者の多さと、聖書という前提を無条件に信じる思いの強さが、研究の幅を広げ、深いものにしているように思った。その世界の多数が信じているなら、それは事実でなくても真実になる。世界の3分の1くらいの人にとって、それは真実でなければならないこと、なのだな。
学生時代に聖書は通読したことがあるが、長すぎて覚えていられない。映画、アニメや漫画でよかったものを紹介。なんにせよ聖書は知っておくと西洋文化の理解に役立つなあと思う。
これは今見ても物凄い迫力。映画史に残る傑作。
関連書評:
・ユダの福音書を追え
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004582.html
・グノーシス―古代キリスト教の“異端思想”
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004060.html