「脳の鍛え方」入門―40歳を超えてから頭は良くなる!
雑誌「プレジデント」の特集記事を集めた本。当時、表紙をみて気になっていた記事がまとめて読めたので満足。できる経営者の仕事術や脳科学者が効率のいい頭の使い方について次々に語る。
脳科学者の池谷裕二氏の「仕事は区切りの「悪いところ」でやめたほうがいい」にまず納得。仕事はキリのいいところで休むなという。中途半端でやめておくというのではなく、区切りまでやって、そこから一歩だけ進めてやめるのが脳に良いそうである。
これは実践していて、その通りだなと思った。
私は更新できない日のストック用に、このブログの記事をまとめ書きすることが多いのだが、まず書けるだけ書く。数本を完成させる。そして最後にひとつ、数行だけ書いて未完成の記事を残して終わる。そうすると、次回に書くときに滑り出しがいいのだ。
斉藤孝の「四字熟語力」はこれから活用させてもらおうと思った。何でも良いから四字熟語+力と言ってみろ、行動力が高まっていくから、という実践家らしいアドバイス。「朝令暮改力」「自画自賛力」「風林火山力」など例がある。四字熟語にネガティブな意味があっても、なんだかそういうポジティブな能力もありそうな気がしてくる。「無知蒙昧力」とか「駅前留学力」「記念受験力」「優柔不断力」とかもあり?。どういう力か考えてみること自体が楽しい。
ベテラン勢の意見を聞いていると、30代、40代を超えても脳の能力は高まっていくものなのだなと感心、安心させられる。「それでもなおかつ記憶力は落ちたと言い張る人は、学生時代に自分がどのようにして英単語や歴史の年表を暗記したかを思い出してみるといいでしょう。単語帳をつくったり、年表をつくったり、悪戦苦闘しながら取り組んでいたはずです。あなたは、そのような努力を現在も行っているでしょうか?」。確かに言われてみればその通り。記憶力だって落ちていないのかもしれない。
区切りの悪いところで、ですか。
何となく気持ちが悪いけどなあ。