王様の速読術

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・王様の速読術
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「王様の速読術は、まず一冊の本と付き合う時間を30分と決めてしまう。」

30分を3段階に分ける。

第一段階では、プレビューを5分間行う。
第二段階では、5分間で全ページを写真読みしていく。
第三段階では、残りの20分を使ってスキミング法で読んでいく。

という方法の詳細が書いてある。

この速読法は、

・80%の理解でいいから20%の時間で読む
・とにかく速く読むのではなくて、短時間に必要な情報を獲得すること
・50冊から10冊を選んで1週間以内にレポートを出す

などをねらいとしている。

内容を味わうのではなく、情報という栄養分を摂取するタイプの読書術といえる。

表紙、カバー、目次、見出し、図表などをざっと見るのが第一段階のプレビューだ。実際にやってみるとこの5分間はかなり長いし忙しい。次の写真読みでは見開き2秒で、全ページを眺めて、読むべき箇所を探す。そして20分間でその箇所中心に読む。

大量の情報をさばかねばならない時に向いていそうだ。

個人的には「飛ばし読み」はポリシーに反する。読む本を選んでいるので、もったいないと思うのだが、こうした読みが必要なことは仕事や勉強ではよくある。

仕事で必要に迫られ、私も速読法はいくつか試したことがある。いわゆる「飛ばし読み」でおおざっぱに大意をつかむだけなら、練習次第で、一冊30分は可能だと思う。ごく簡単なメモは作れる。締め切りの近い調査や原稿の仕事における情報収集に、飛ばし読み的な速読は役立つ。それができるのは、やさしいビジネス書か自分が専門としている分野の専門書などに限られてしまう気はするが。

ただ、速読は味気ないし疲れる。日常的には普通に読みたいと思う。大切なのは、毎日読むこと、と、読む本を選ぶこと、だと思う。毎日の時間の積み重なりはとても大きい。私は往復2時間半の通勤時間に愚直に読んでいるが結構たくさん読める。

長距離通勤者は恵まれている。所要時間が1日1時間なら365時間、2時間なら730時間ある。1冊に4時間かかっても、前者なら90冊、後者なら180冊以上は読めるのである。(実際には休日は通勤がないのだが。)

面白い本を選ぶことも大切と考える。内容にひきこまれて夢中で読んでいるときの速度は結構速いものだし、中断や放棄がないから、結果的に中長期で、大量の本を読むことになる。途中まで読んで、面白くない本は、時間の無駄だから、そこで止めることにしている。思い切りが重要だと思う。

そうやって毎日読んでいると、日常が練習になって、読書はある程度、速くなるものではないだろうか。速読法は万能ソリューションではないと思うが、試してみるのは悪くないのだと思っている。速く読めるんだけれども、ペースを落として読んでいるんだと思える余裕はあったらいいと思うから。

内容の構造やキーワードに集中して30分読んでみるといい、というこの本のアドバイスは、短期集中で情報を集めたいときには、ちょうどいいくらいの速度だなと思った。

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この本を「飛ばし読み」して良い結果が出たら今後に採用してみます.

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このブログ記事について

このページは、daiyaが2006年9月19日 23:59に書いたブログ記事です。

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