説明上手になれる「らくがき」の技術

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・説明上手になれる「らくがき」の技術
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著者はグラフィック・ファシリテーションの専門家である。

「グラフィック・ファシリテーションの手法は「集団によるエネルギー」「学習のためのセオリー」「イメージマップ」という三つの要素の微妙なバランスによって成り立っています。これらの要素を組み合わせることによって、反対意見の応酬でちっとも意見がまとまりそうにない会議をアイデアを生み出す場に変えることができるのです。」

これは検討課題を絵図で表現することで、円滑に議論する方法論である。ホワイトボードや配布文書に描かれた絵図は、文章よりも、参加者の関心を確実に集める。効果的に絵図を活用できれば、具体イメージを喚起させたり、話をまとめやすい。

「ユーザー」や「電話」、「サーバ」や「データベース」を絵にする。☆や○など基本図形を使う。飾り文字を書く。図形をレイアウトしてクラスター図を描く。価値基準の軸を持つグリッドに図形を配置して整理する。らくがきをグループ思考ツールとして役立てるためのコツが紹介されている。

基本図形の例が、絵描き歌のような筆順付で、大量に収録されている。人や車やパソコンの簡単な図形。これをいくつか覚えるだけでも、ホワイトボード上手になれそうだ。上達のための訓練法が「やってみよう」演習として各章で用意されている。

たとえば「テレビを見て視覚的な比喩を書き取りましょう。まず、ほかのことは何もしないで聞いてください。次に、聞き取った視覚的な比喩を書き出します。その後、その言葉を絵にします」。傘下に入る、水に流す、雀の涙、峠を越す、話がどうどう巡りをする、話が飛躍する、などの比喩を絵図で表現するという練習だ。

直線や円のキレイな描き方、レタリング(文字)、水平に描く、高さをそろえる、フキダシやフレームなどのアイデア、系図やダイアグラム、遠近法など、初級者から上級者まで、ホワイトボードの達人への道が語られている。

わかりやすい図をスラスラと描く人は、創造的なアイデアマンに見えるし、紛糾した議論の内容をグリッドや系図、関係図で鮮やかに整理する人は、知的なリーダーに見える。らくがき思考のらくがきは、会議中でも独りで練習できるわけだから、ちょっと取り組んでみようと思った。練習中。

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このブログ記事について

このページは、daiyaが2006年8月16日 23:59に書いたブログ記事です。

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