2006年6月アーカイブ
・TimeSnapper - make timesheets a snap
http://timesnapper.com/
5秒間隔でデスクトップのスクリーンショットを撮影するソフトウェア。撮影した画像は連番ファイルとして保存される。この静止画を連続再生する機能もある。デスクトップの作業の巻き戻し再生を見ることができる。
ブログネタを探すネットサーフィンをしながら、このソフトで、その模様を記録してみた。何百枚もの静止画がフォルダに保存された。TimeSnapperの再生モードで見ても楽しいのだが、ひとつアイデアが浮かんだ。
次にそれをスライドショウ作成ソフトのデジカメde!! ムービーシアター 2で加工してみた。このソフトは本来はデジカメ画像に音楽をあわせてスライドショウ映像を作成するソフトである。
・デジカメde!! ムービーシアター 2 と 動画公開サービスPeeVee
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004369.html
そうしてできた映像がこれ(公開にははじめてこのブログでYouTubeを使う)。
・ブログのネタ探しでネットサーフィン中のデ スクトップ画面を5秒 おきに撮影し、スライドショウ。
http://www.youtube.com/watch?v=9rYKIxRjEuA
実は、この前の持続可能なブログ会議の会場で、オープニングと休憩時間に、プロジェクターに投影していたものがこれである。自分のデスクトップ作業をアート?として眺める。楽しい。
武士道と不可分な主従の「忠」という感情。
男性ばかりの武家社会における、その絆の強さは、衆道(男色)と関係が深いことを、多数の文献を引用しながら明らかにする。「忠」には「恋」の感情が含まれており、そこには肉体関係も当然のように存在する。裏切られれば嫉妬もする。歴史上の有名な決闘のいくつかは男色関係のもつれが原因であった。
江戸時代や明治時代の初期までの日本では、男性同士の関係が現代よりも遥かに容認されていたらしい。武士の心がけを説いた18世紀の書「武士としては」には、武士として度を過ごしてはならない事項として、私欲、えこひいき、女色、酒食と並んで童愛(男色)が挙げられている。恋人の敵討ちは美談であった。武士道の華、尚武の証として讃えられていた時代もあったのだ。
時代が下り、武家社会が官僚社会に変容する。軍隊社会では、教育的意味も強かった主従関係、義兄弟関係がその意味を失う。それに伴い、男色は次第に衰え始める。ひとつには結婚年齢の低年齢化も原因であったそうだ。江戸時代の初期の武士は40歳で結婚するものが少なくなかったが17世紀後半には20歳前後で結婚するようになった。
感情や肉体の絡んだ強い絆を失い、武士道は、倫理道徳の精神論に変容していく。「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり(葉隠)」という有名な言葉があるが、なぜ死ぬのかの理由の一つが、愛する同性のためでもあったことになる。江戸時代の文化史、精神史を考える上で、男色は省くことができない要素で、その研究は面白いだけではないと結論されている。
武士道とエロスの意外な面がわかった。NHKの大河ドラマなどで、こうした事実に忠実に、戦国時代のドラマを作ったら、面白いのではないか。こどもに説明するのが難しそうだが。
・男女交際進化論「情交」か「肉交」か
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004393.html
・BkMixiR Plug-in for Becky!2
http://wiki.cuvie.net/index.php?BkMixiR
最近、私の家族や親戚のミクシイ利用率が高まっている。デジハリの大学生には両親も含めて家族ぐるみでミクシイに日記を書き、コメントしあうという家族2.0な人たちもみかける。普通の人たちがミクシイを使うようになってきた実感がある。
Web視聴率調査会社ネットレイティングスの最新の調査のプレスリリース。
・サイト利用時間シェアとページビューシェアで mixi が3位に
http://csp.netratings.co.jp/nnr/PDF/Newsrelease06282006_J.pdf
「ネットレイティングス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:萩原雅之)は、2006 年5 月度のインターネット利用動向情報サービスの調査結果をまとめました。
それによると、月間サイト総利用時間シェアと月間総ページビューシェアで、Yahoo! JAPAN、楽天市場についで mixi が3 位になっていることがわかりました。
Web サイト別の総利用時間のシェアはYahoo!JAPAN(yahoo.co.jp)が16.3%の約1.25 億時間。以下、楽天市場(rakuten.co.jp)が2.1%、mixi(mixi.jp)が1.9%、2ちゃんねる(2ch.net)1.2%と続きます。また、ひとり当たりの月間平均利用時間では、mixi が4 時間28 分とYahoo! JAPAN よりも1時間以上多い結果となっています。
一方、家庭からのアクセスにおける総ページビュー数のシェアでみると25.4%を Yahoo! JAPAN が占めていました。また同じく2位に楽天市場(3.0%)、そして、mixi (2.5%)はページビューでも僅差の3位に躍進しています。」
ミクシイ大躍進中である。
今日紹介するBkMixiRは、このミクシイの情報をメールソフトのBecky!で、メールのように受信して読むことができる。
日記の本文データを取得してくれるのが嬉しい。次々にメールをチェックする感覚で、ミクシイの友人の日記をチェックできる。
2001年度芥川賞受賞作「聖水」、1995年度文學界新人賞「ジェロニモの十字架」を含む、4編の文庫本。アマゾンでオススメされ、今頃読んで感動する。青来有一、その後の作品も全部読もうと思った。
4編とも、信仰と救済がテーマとして共通している。著者は地元九州長崎の、隠れキリシタンや原爆、海(干潟)といった土地の記憶を物語に重ね合わせる。キリシタンは神、原爆は死者、海は彼岸という、異界との接点である。そうしたものと向き合った人間の変容を、情感豊かな文体で丁寧に描く。
信仰と救済がテーマといっても、曽野綾子、三浦綾子のような、キリスト教信者的な作風とはだいぶ異なっている(著者に信仰があるかは知らない)。信仰の意味を問うような厳しさではない。信じることで救われる人間を描くと同時に、信じるものを取り巻く危うさ、不気味さ、不思議も常に対置させている。
そういえば4編とも、出てくるのは正統なキリスト教や仏教ではなく、ある種、邪宗的な色合いの信仰だ。そうした登場人物は、少し狂っているともいえる。その狂気が、かけがえのない癒しを与える聖性に変わる瞬間が、「聖水」や「ジェロニモの十字架」の物語のクライマックスに据えられている。
狂ったもの、穢れたもの、祟るものの異界から、聖なるものが出てくる、再生する。日本の土俗宗教的、神道的な宗教意識を強く感じる。歴史的にも異界との接点であった長崎の海と土の匂いがする舞台設定、情景描写がその意識を自然に包み込んでリアリティを与えている。土の中から掘り起こされた十字架であり、歴史の古層から蘇ったオライショが生きている。
エロスの描き方もうまい。エロスとタナトスの媒介にマリア的な女性が効果的に登場する。初期設定の死や暴力だけではスタティックになりがちな物語が、その存在によって、主人公の男性を突き動かし、生と性と聖が3つつながっていく。死が再生に循環する深さを与えている。
・表現者の現場
http://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/hyogen/0508/hg_508_050801.htm
・書評:カテゴリ 神話・宗教
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/cat_booksreligion.html
”ソニプラ”ことSony Plazaは結構好きである。奥さんが化粧品を買うのに同行し、飽くまでつきあいで入ることが多いが、輸入物お菓子のコーナーを物色するうちに、私の方が「まだ〜?」と言われてしまうことが多い。
輸入物のお菓子。パッケージのデザインセンスが日本のお菓子のそれとはと異なるため、外箱からは味が判断できない。クッキーはいきなり大箱で買って好みと合わず失敗も数多い(「結局、食べないの?」と怒られる)が、一応、セレクトされたものが並んでいるため、マイブームを引き起こす、大ヒットも何度かあった。
この本はソニプラの経営者の一人が、ソニプラ一号店開店以来の思い出と、各時代のヒット商品の舞台裏をつづっている。私がソニプラを知ったのは大学の頃の話なので、40年の歴史があったとは知らなかった。
初期は輸入が自由ではなかったので、米国でもヨーロッパでもなく、アメ横で仕入れていたこと、バレンタインのチョコを流行させたのはソニプラであったこと、マカデミアナッツは60年代後半に当時の貨幣価値で1万円相当の高級品だったこと。
歴代ヒット商品の紹介と逸話が面白い。輸入菓子が本当に好きで、愛着を持って語る著者のような経営者がいるから、ソニープラザは人気があるのだと納得した。これでまたソニプラに行くのが楽しくなった。
【ソニプラ 私のこだわりベスト10】
私のソニプラお菓子のおすすめも書いてみる。結構、定番が多いので、なーんだと言わないでください。(最近は流通がしっかりしていて帰りにコンビニで発見してがっかりすることもありますが。)。
これは毎回、買ってしまうマイ定番。コーラのグミ。ぐにゅぐにゅ噛む感触がすきなのだが、ちょっと健康には良くなさそうな?コーラ感がたまらないのでもある。
これも毎回買う。テレビを観ながらボリボリ。本を読みながらボリボリ。塩味なのでついついたくさん食べがちなので、小さめのパックを買うことが多いが、本当は大きなパックで無制限に食べたい。
5回に一回くらい買う。ペッツは中身だけをスーツのポケットに密かに持ち歩いていることが多い。小さいので、隠し持てる。会議中などに目立たぬように糖分補給ができるのが嬉しい。見つかっても薬だと思われて突っ込まれない。さすがに専用ディスペンサーは買わない。コーラ味がいい。
「トラピスト」が好きな人におすすめ(あれもうまいですよね)。ちょっと味は違うけどノリが同じだ。薄いビスケット。個別包装で保存性がいいが、ちょっと食べるのには面倒でもある。機内食でも出てきたりしますね、これ。
塩ピーナッツ系として最強ブランドであると思う。米国出張に行ったりすると、空港などで初日に缶で買って部屋においておく。ホテルの部屋備え付けミニバーにもあったりするが法外に高いのである。
クッキーでもビスケットでもない、ショートブレッドであるこだわり。高級感。コーヒー、紅茶と一緒に、ゆっくり食べるとうまいのである。歯につくため、カウチには向かないが。
で、またもハリボーですが。このミミズのような形状のグミもコーラグミと合わせて買うことが多い。2本、3本いっぺんに食べると、ちょっと気色悪い感じだが、たまにやってみて満足する。
好物のひとつ。メープルクッキー。ソニプラには他のブランドも数種類ある。基本的にカナダ製品が圧倒である。国策なのか。中でも、これはメープルクッキーが相当好きな人向け。あっさりした紅茶と一緒に食べるとおいしい。
これもなかなか日本のお菓子メーカーがつくらなさそうな、濃いチーズ系。お腹が空いているときにコンボスがあると嬉しい。見かけが似ている江崎グリコのコロンとはぜんぜん違う。コロンもうまいけどさ。
高級コンビーフ缶と違ってそのまま食べてもどうかと思う味なのだが、フライパンで焼く、目玉焼きと一緒にロコモコにすると俄然、うまくなる。それ以外の使い道は知らない。ハムのようなコンビーフのような独特のスパム。電子メールのスパムの語源とも関係があるらしい。
まだまだ語れる気がするが、一般に賛同を得られそうなのはこれくらいのような気もするので10本で打ち止め。
なおチョコレートが出てこないのは、一通り試したが、私の口にあうものが海外にはないため。ギラデリをはじめ海外チョコは後味が気に入らない。長らくニューヨーク産と勘違いしていたロイズの生チョコがおいしいのだが、これは北海道製で国産であることに気がついた。
・PILOTS初期画集成LEGEND ARCHIVES―COMICS
私が大ファンの漫画家 星野之宣の初期作品の”画集”。幻の作品も収録。飽くまでファン向け。
初期作品のイラスト、原画をセレクトしている。なんと高校時代の作品もある。セリフ部分は手書きである。絵は今の方が上手くなっているが、作風という点では出発点において、既に星野ワールド。星野作品には、大きくSFモノと歴史モノがあると思うが、SFモノの収録数が多い。
解説を読者から見ると永遠のライバルのように思える諸星大二郎が書いている。「星野さんの本の解説を書かされることになってしまった。他人の作品の解説なんて柄じゃないし、どうなるか分かりゃしないと思ったものだが、引き受けてしまったので仕方がない。無茶苦茶な文章になっても勘弁してくれと、本人には言ってある。こういうことのコツはまず無責任になることだ。」。こんな出だして、デビュー以来の、星野氏との出会い、漫画家としての軌跡と二人の交差、手塚治との鼎談の思い出などを語っているが、いつのまにか諸星大二郎自身の自分語りになっていて、あまり褒めない。やっぱり、こういうのがライバル関係の心理なんだろうなと可笑しくなった。
ここ数年、星野之宣作品は復刻全集化?が進んでおり、入手が容易になった。人にすすめやすいのが良いのだが、復刻版には未収録作品が入っていたりするため、全部買いなおさねばならないのがファンとしては忙しい。
(さらに宗像教授異考録 2,3が近刊として発売予定。)
・2001+5~星野之宣スペース・ファンタジア作品集
「SF・伝奇漫画の第一人者である作者による、単行本未収録作を中心に集めた傑作集。名作の誉れ高い『2001夜物語』の、幻の番外編「夜の大海の中で」を筆頭に、宇宙SF漫画の逸品を集めた、粒ぞろいの短編集。」
・妖女伝説―初期型LEGEND ARCHIVES―
「刻と空間の彼方から、女たちの「言霊」が聞こえる-。「宗像教授シリーズ」「ヤマタイカ」、そして「ヤマトの火」の原点である歴史と伝奇ロマンに誘う星野之宣の初期名作。初版をベースに初出順に再構成のうえ、ここに蘇る! 」
・MIDWAY 宇宙編
「人類は新たなる大地を求め、果て無き星空に飛び立つ!! しかし、その無限なる可能性の裏にある過酷な現実とは!? SF漫画の名手である著者自らが選んだ8作品を収録!! 「星野之宣 自選短編集 MIDWAY 宇宙編」待望の文庫化!! 各作品解説・あとがき/星野之宣 」
・私の好きな漫画家たち
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000741.html
これから読む人は「宗像教授シリーズ」「2001夜物語」あたりがおすすめ。
立体ロゴ化したい文字列を入力し、デザインを選ぶと、ロゴができあがる。
・CALLISTO 2
http://shade.e-frontier.co.jp/callisto2/index.html
Shadeのプラグインソフト「CALLISTO 2」と同じレンダリングエンジンを利用している。平面に陰影のついた擬似立体ではなく、3Dオーサリングソフト同様に、立体ロゴを本格的に描画させることができる。テクスチャも多数プリセットされている。
先日のこのイベントのロゴもこのソフトで作成した。日本語フォントが使えるのがうれしい。ロゴットの画像の加工機能はシンプルなので、他の画像編集ソフトで再加工したほうがよさそう。
オンラインでロゴを作成するサービスは過去にもいくつか紹介している。今回はこんなのもみつけた。
Logo Maker : Search Engine Maker - SearchDon.com - Personal Search Maker
http://searchdon.com/extrathemes.asp
Google風、YAHOO!風、コカコーラ風、スターウォーズ風などのロゴを作成する。
・Logo Creator :: Logo Design :: Online Logo creation
http://www.instalogo.com/
本格的なコンセプトロゴを、専用ソフト上でレイアウトし作成する有料サービス。
・Logo Design by Logoworks
http://www.logoworks.com/
格安でベンチャー企業にプロフェッショナルなデザインのロゴを作成する企業。仕事で使ってみたいかも。
・levelone
http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se306907.html
.jpと入力すると「日本」、.auなら「オーストラリア」、国名クロアチアを入力すると「.hr」、ブラジルなら「.bo」といった風に、国名とドメインの検索ができるフリーソフト。
「
【使用方法】
TLDの▼ボタンを押してTLDを選択して下さい。
2桁、3桁、名称など順に表示されます。
また、名称の▼ボタンを押して名称からTLDを調べることも可能です。
2桁にカーソルを置き、2桁の英字を直接入力することも可能です。
【使用例】
TLDの▼ボタンを押してjpに合わせます。
名称に日本、国名に日本国、3桁にjpnなどと表示されます。
次に、2桁にカーソルを置き、半角英字でtwと入力します。
名称に台湾、国名に台湾、3桁にtwnなどを表示されます。
」
ふだん、目にすることがないドメインが無数にあって面白い。
バチカン市国は「.va」
・Vatican: the Holy See
http://www.vatican.va/
ありました。アーメン。
・Last.fm - The Social Music Revolution
http://www.last.fm/
これは結構有名なサービスですが、「.fm」はミクロネシア連邦のドメインなんですね。で、FMといえばAMも欲しくなる。「.am」はアルメニア共和国です。
AMといえばPMという考え方もあります。.PMはサンピェール島・ミクロン島です。両国のドメインを取得すれば、午前用と午後用のドメインが作れて素敵なサービスができそうですね。
結構使われている「.TV」はツバルのドメインですね。
コンピュータ系で使えそうなドメインに「.PC」「.NT」をみつけました。
.PC 太平洋諸島委任統治区
.NT 中立地域
しかし、どう取得したらいいものか見当さえつかない主体の所有物。Webサーバは存在を確認できていません。
南極は「.aq」です。
・COMNAP - the National Antarctic Programs ? COMNAP
http://www.comnap.aq/
南極観測実施責任者評議会のサイトがみつかりました。
よくわからないのが「フランス首都圏、本国」の「.fx」。フランスは「.fr」が一般的ですが、もうひとつあるのですね。
ドメイン分布を地図でみるにはこのサイトがおすすめ。
・country code Top Level Domain world map
http://www4.plala.or.jp/nomrax/TLD/
アマゾンのカスタマーレビューで5つ星連発。私も5つ星をつけたい名著。
詩人 茨木のり子が、主に日本の詩の名作を取り上げ、評論する。
じわっとくる、ぐっとくる、日本語がある。
谷川俊太郎、吉野弘など国語の教科書にでていた記憶のある、有名な詩も含まれているのだが、この年になって読み返して、違う解釈で感動できる詩が多いなと感じた。「空にすはれし15の心」なんて15歳の時にはまったく違う印象だった。
普段、ビジネス文書や研究論文ばかりを相手にしていると、アタマにでなく、ココロに響くことばの使い方があることを忘れてしまいがちである。ときどき言語感覚をリフレッシュするのに詩はいいなと思う。
「思索の淵にて」のときにも思ったのだが、詩は連続して読まないのがいい読み方かもしれないと思う。前の作品の強烈な印象が残っていると、次の作品鑑賞の邪魔になるし、余韻が味わえない。この本の場合は、途中に長文の解説が入るので、感受性を休ませながら、読むことができるのが良かった。
・思索の淵にて―詩と哲学のデュオ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004562.html
詩といえば、こんな面白いコラムをみつけた。新宿駅で「私の志集」を売る女性は何者か?。女性に話しかけたことから始まるドラマをフリーライター氏が書いている。私もこの詩集を売る女性を見たことがあって気になっていた。
・オンライン古書店の誘惑
http://www.vinet.or.jp/~toro/genko/syowa2.html
第2回「私の志集」の巻。彼女が17年間街頭に立ち続けたのは...。
なんだか、この女性の人生自体が詩になりそうだ。
”ダビンチコード”がこじつけに感じられてついていけない私ですが、この本の内容はすべてが現在進行形の実話でわくわくした。ナショナルジオグラフィック協会の最新刊。
1970年代、エジプトで謎のパピルスの写本が発見された。欲に駆られた美術商たちの手から手へ、写本は30年間の旅の末、米国で信頼できる研究者の手に渡った。そのとき写本は長期の劣悪な環境によって崩壊寸前であった。研究グループは5年の歳月をかけて修復を行い、内容を解読した。専門家の調査、放射性炭素年代測定の結果は、紀元240年から320年頃のものという結果がでた。初期キリスト教の片鱗を今に伝える文書であることがはっきりした。
そしてナショナルグラフィック日本語版では6月号の特集である。
・NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2006年 05月号
古代コプト語で書かれた数十ページの写本のタイトルは「ユダの福音書」。
その内容は通説をくつがえす衝撃的な事実に満ちている。裏切り者とされたイスカリオテのユダはイエスが最も信頼した弟子であった。イエスの十字架上での処刑は、イエスが肉体を捨てて高次の存在になるために、イエス自身が企んだことであった。イエスは誰よりも信頼する弟子のユダに、最後の重要な指示を与えた。私をローマの官憲の手に売り渡せ。「お前は真の私を包むこの肉体を犠牲とし、すべての弟子たちを超える存在になるだろう」。
ユダの福音書にはユダとイエスの対話が含まれている。イエスは最も信頼する弟子であるユダにだけ真理を伝授している。「ユダの福音書を追え」は発見の経緯中心のドキュメンタリ、福音書の内容については要約レベルで紹介されているが、詳しくは同時に出版された「原典 ユダの福音書」に原文が収録されている。解説も詳しい。
今後、この写本が学術的にどのような位置づけになるかはまだわからない。イエスの死後数百年の頃の初期キリスト教には、今に伝わる新約聖書以外にも、複数の福音書があった可能性があるという人がいる。それを示唆する別の文書もある。ユダの福音書は、偽書ではなく、その後の教義の統一過程で、抹殺され、失われた文書である可能性がある。
結論がどうなるかわからないが、考古学上の大発見を一般読者もリアルタイムに味わえるのは素晴らしい。
なお、この原典を理解するには、グノーシス主義について、知っていると深く楽しめる。以前、グノーシス入門書を書評しているので参考文献として紹介。
・グノーシス―古代キリスト教の“異端思想”
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004060.html
・ヴォイニッチ写本の謎
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004123.html
この記憶法はとても簡単で誰でもできる。
円の中に十字を書く。その中心になる地名を決めたら、その上下左右、斜めの線上に、対応する地名を書く。複雑な地図でも、こうすることで、簡単化できる。作図することで記憶にもよく定着する、というもの。
確かに、曖昧だった関西地方の地理や、アジアの国々の配置が数分で記憶できた。読むだけでは弱いが、実際に作図してみると、ほとんどの人はできるようになるのではないか。歴史を勉強したい人や、地域を回る営業マン、国際関係の教養強化(場所を知っているだけでもだいぶ違う)に役立つ。2,3個覚えれば本代の元はとれるだろう。
この記憶法あまりに単純なので、やり方を解説する本文は全体の1割もない。残りのページは日本や世界のさまざまな作図練習問題である。最後にわかりやすい地図の書き方指導もついている。
著者はさまざまな記憶法を開発しているらしい。サイトもあった。
・つがわ式 世界一速い英文記憶法
http://blog.livedoor.jp/tsugawashiki/
私は方向音痴で地図を読むのが苦手だったので、この本は良かった。
ところで地図記憶で驚かされるのはこどもの柔軟な記憶力である。我が家の息子(2歳)は、毎日地図パズルで遊んでいる。日本地図を卒業し、最近では世界地図に熱心である。彼はプラスチック製で、地域別に色分けされた、くもんの地図パズルシリーズが大好き。
まだ世界地図はピース数が多いので、完成させるには親が呼び出される。年中、つきあわされるおかげで私もだいぶ覚えてきた。だが、こどもの記憶力はうらやましい。おとなの私の場合は、最初に大きなピースや縁のピースを置いて、残りを埋めていく戦略をとる。
だが、こどもは違った。アフリカの小国や、東欧の似たような国のピースを、最初におくことができるのである。国名は全部はじめてなわけだから、一般になじみのある、ない、は関係ない。アンゴラだろうがリトアニアだろうが、いきなりピースの形状と場所を覚えてしまうらしい。
世界地図では、アジア、北アメリカ、南アメリカ、オセアニアは、彼ひとりで完成できるようになった。いまはヨーロッパ8割、アフリカ7割くらい覚えているようで、全部単独完成も近そうだ。
実は、彼を手伝う親の私は完成版の印刷物をカンニングしている。このままいくと、こどもに地理感覚で確実に抜かれてしまうので、地図記憶法の本など読んでいるわけである。
全米200万部のベストセラー「ビジョナリーカンパニー2」の付属論文。
前著で語られた偉大な企業組織とは何かというテーマを、医療、教育、役所、NPOなどの社会セクターに適用する。非営利組織においてもビジョナリーカンパニーの「偉大な」組織への飛躍の法則ははたらいていることを説明する。
目次
一 偉大さの定義 経営指標が使えないなかで、偉大さを判断する
二 第五水準のリーダーシップ 分散型組織構造で成功を収める
三 最初に人を選ぶ 適切な人をバスに乗せる
四 針鼠の概念 利益動機のないなかで、経済的原動力を見直す
五 弾み車を回す ブランドを構築して勢いをつける
社会セクターの偉大さは金銭的指標では測れない。企業にとってはコストや利益の数字が偉大さを測るインプットであり、アウトプットであるが、社会セクターでは金銭はインプットではあってもアウトプットではないからだ。
社会セクターでは、投資した資本に対しどれだけの利益が得られたかではなく、使った資源に対してどれほど効率的に使命を達成し、社会に際立った影響を与えたかで偉大さを測るべきだという。たとえば楽団であれば、年間のスタンディングオベーションの数、演奏できる高度な演奏技術を必要とする楽曲の数、音楽祭に招かれた回数、チケットの需要。社会セクターの実績測定は、経営指標のように数量化できる必要はなく、厳然たる質的事実を集めて証拠とする弁護士のような仕事となる。
人材の流動性が企業組織よりも小さい社会セクターでは何より、優秀な人材を選別し「バスに乗せる」ことが大切になる。重要なのは報酬をどう支払うか(あるいは、いくら支払うか)ではなく、だれに支払うのか(誰がバスに乗っているのか)なのである。偉大な社会セクターがどのようにして、意識が高く能力のある一級の人材を集めているかの実例がいくつか示される。
そして志の高いビジョンと経済的原動力の関係、組織を際立たせるブランド構築法など、ビジョナリーカンパニーのやり方を、社会セクターの経営に最後まで翻訳していく。偉大な組織のあり方は、どちらの世界にも共通であり、普遍性を持つということがわかる。
ドラッカーの「非営利組織の経営」にも通じる部分が多くあった。要するに高い志と優秀さが鍵なのだ。こちらも学生時代にNPOの支部代表をしていたとき、読んで感銘した。NPO活動に従事する人にはどちらもおすすめ。
私が所属している団体がNPO法人になって、法人の理事になるので、読み直した次第。
・非営利組織の経営―原理と実践
「
破壊する創造者、堕落した王妃、不死の恐竜伯爵、男から女への進化、完全なる神話学的生態系、等々。生命をめぐるグロテスクで寓意に満ちたイメージが、幻視者、大原まり子のゴージャスかつシンプルな文体で、見えざる逆説と循環の物語として紡ぎあげられた。現代SF史上もっとも美しくもっとも禍々しい創造と破壊の神話群。第15回日本SF大賞受賞作とその続篇を、著者自ら再編成しておくる、華麗で残酷な幻惑の輪舞。
」
「地域情報化 認識と設計」の書評を書いたら、小橋さんからお礼のメールをもらった。彼もSF好きなので、末尾にこの小説を薦めるコメントがあった。即購入してみた。大正解。これは面白かった。表紙がライトノベル風なので、薦めてもらわなかったら出会えなかったであろう名作を発掘できた。
独特な宇宙観、世界観の中で荒唐無稽な神々が暴れる。死と再生、創造と破壊、循環する神話の時間、女性的なるものなど、どの作品も激烈なイメージに魅了される。ここではファンタジックなストーリーは強烈なイメージを創りだすための道具として機能している。そのイメージは私たちの中の原体験や宿業と呼応して、著者の異世界の奥へと引きずり込もうとする。まさに神話的な物語。
各作品は独立しているが、共通した設定もあって、続けて読むことで、いっそう引き込まれやすくなっている。このブログで紹介しているグレッグイーガン系とは違って、難解な宇宙論や量子論はでてこないので、ハードSFは苦手という人にも物語系としておすすめできる。
パネル参加者の山下さんが感想や報告記事をまとめられています。
・[を] 「持続可能なブログ会議」に行ってきました!
http://nais.to/~yto/clog/2006-06-15-2.html
■参加者による記事へのリンク(随時追加・順不同)
ハイパーリンク版は山下さんのエントリにあります。
- Starting Over the Next 〜A.D.2006から未来の思考録:はじまりの日 -
livedoor Blog(ブログ)
http://blog.livedoor.jp/startingover_2006/archives/50059008.html
- チミンモラスイ? : 持続可能なブログ会議
http://mapz.exblog.jp/2528056
- 持続できる人たち | 愚図録
http://funcreate.blog40.fc2.com/blog-entry-15.html
- 持続可能なブログ会議 - しし丸先生の教え
http://www.sisimaru.com/?itemid=797
- ★ B. T. T. P ★ - 「持続可能なブログ会議」に行ってきた
http://d.hatena.ne.jp/sohei/20060615/p1
- 10倍ブログ(自己啓発編): ”持続可能な”ブログ会議に行ってきました
http://10bai.jp/archives/2006/06/post_169.html
- [ス] 持続可能なブログ会議に行ってしまった
http://www.lacrime.net/item_1785.html
- 横浜逍遙亭 - 「アイデアマラソン」提唱者の熱情
http://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20060616
- 持続可能なブログ会議行ってきた - 有休消化【後】日記
http://blogs.yahoo.co.jp/kinacomo/36363495.html
- アビエジュエリープロデューサー日記 1000エントリー達成記念〜
持続可能なブログ会議〜イベント参加
http://aviejewelry.blog51.fc2.com/blog-entry-53.html
- Tocotonistの日記 - 持続可能なブログ
http://d.hatena.ne.jp/TheTocotonist/20060616/p1
- モンバーバラの獅子舞 - 持続可能なブログ会議に行ってきた。
http://d.hatena.ne.jp/terrytexas/20060616/1150387854
- しあわせのくつ - 持続可能なブログ会議での『なるほど!』
http://d.hatena.ne.jp/wanwangorogoro/20060615
- 「持続可能なブログ会議」に行ってきました!:【マインドマップで
ビジネス書評&セミナー評】
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/50643068.html
-- 樋口先生の熱弁!(「持続可能なブログ会議」その2):【マインドマッ
プでビジネス書評&セミナー評】
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/50644042.html
- Lazy Suits - 持続可能なブログ会議 記録そのまま
http://d.hatena.ne.jp/pho/20060616/1150473669
-- Lazy Suits - 持続可能なブログ会議 第一部橋本さんパート
http://d.hatena.ne.jp/pho/20060618/1150643817
- [俺100]:アイデアもツキも真空を嫌う。
http://blog.zikokeihatu.com/archives/001024.html
-- [俺100]:○○が終わった後にする、三つのこと
http://blog.zikokeihatu.com/archives/001025.html
- 東京ぐらし:持続可能なブログとは?
http://blog.goo.ne.jp/chatalogy/e/15378edd56d0cd5655bc77755fd5b78f
- 持続可能なブログ会議に参加 - ブロゴスフィア/ポストモダン
http://rblog-biz.japan.cnet.com/hosaka/2006/06/post_a603.html
- アイデアマラソンに喝采 - 平成19年4月開業準備日記、改め4月ま
でに500万円貯める!
http://blogs.yahoo.co.jp/guybeauhill/8286909.html
- 『持続可能なブログ会議』|成功者への道
http://ameblo.jp/success/entry-10013730840.html
- 脳髄スクワット::LifeHacksなPodcast: 出席しました::Passion For
The Future: 1000エントリ達成記念 持続可能なブログ会議
http://ebi.air-nifty.com/interest/2006/06/passion_for_the_36a0.html
- 1億稼いだ■最強方程式を毎日10秒で⇒平成・進化論。[まぐまぐ!]
http://blog.mag2.com/m/log/0000114948/107387764
- [観] 今週のお買い物 (2006.06.11〜06.17)
http://watcher.moe-nifty.com/memo/2006/06/_200606110617_d339.html
- risa's moblog: 持続可能なブログ会議
http://naoya.dyndns.org/risa/archives/002465.html
■第一部で使った私のプレゼン資料。
この資料はパワーポイントを「いきなりPDF FlashPaperでFlashに変換しています。PDF版はこちら
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本日は雨にも関わらず、たくさんのご来場ありがとうございました。
このブログの1000エントリ達成記念イベント「持続可能なブログ会議」が盛況に終わりました。大盛況といえる勢いでした。参加していただいた皆さん、ゲストとして出演を快諾していただいた皆さん、本当にありがとうございました。いい記念になり、2000エントリへ向かう力をいただきました。これからも淡々と頑張ります。よろしくお願いします。
(ブロガー向け業務連絡:いま、このブログのトラックバック機能は事情(1日10万件のスパム)により、停止しています。トラックバックではなくコメントに書くか、もしくは本日のパネリストの山下さんの下記のブログへトラックバックしてください。私の方で、ここに転記します。)
・[を] 「持続可能なブログ会議」に行ってきました!
http://nais.to/~yto/clog/2006-06-15-2.html
なお、私の発表資料は2回にわけて公開します。本日はブロガーのための「情報7つ道具」部分を掲載します。これは本来はデジタルハリウッドの新入生向けに作成したガイドでした。そのあとに本日の感想の第一弾を書きます。報告は明日も続けます。
■デジタル情報を活用する7つ道具
『リサーチ&プランニング』 橋本大也 教員
デジタルハリウッド大学で大活躍すること間違いなしの情報7つ道具を紹介します。パソコンとインターネットを活用して、”情報通”になるソフトウェア。だまされたと思って一度使ってみてください。手放せなくなりますよ。授業『リサーチ&プランニング』ではこうした道具やノウハウを毎回、紹介していきます。
【1 パソコンの中身を高速検索する】
・Google デスクトップ
http://desktop.google.co.jp/
Googleデスクトップは、Webと同じように、ハードディスク上のあらゆるファイルをキーワード検索するツールです。WordやExcel、PowerPoint、PDF、電子メール、そしてWebの閲覧履歴などを検索できます。最新のニュースを表示するサイドバーもついています。
【2 いま見ているWebの情報をクリップボードへ一発コピー】
・ZakuCopy
http://a-h.parfe.jp/zakucopy/zakucopy.html
ZakuCopyは、今表示しているWebページの、タイトルとURLと選択文字列を、クリック一発でコピーしたり、メールしたり、HTML化したりすることができる便利ツールです。こんなページがあったよと誰かにメールしたり、ブログに書いたりするのに大変、重宝します。
【3 気になるものを簡単にクリッピング】
・紙Copi
http://www.kamilabo.jp/
紙Copiは新聞や雑誌を切り抜くように、Webページをクリッピングしておくソフトウェア。とっておきたい部分をドラッグアンドドロップして、分類したい箱に落とすユニークな操作がとにかく便利。アイデアを書き留めておくメモ、付箋紙としても使えます。
【4 アイデアをカタチにするアイデアプロセッサ】
・アイデアプロセッサ iEdit
http://homepage3.nifty.com/kondoumh/software/iedit.html
まずアウトラインプロセッサ機能でアイデアを箇条書きにします。すると箇条書きが図になります。図のパーツとパーツを矢印や線でつなげてみましょう。簡単にアイデアが構造を持った企画に近づきます。考えをまとめたいと思ったとき、試してみましょう。
【5 パソコンの画面を画像として切り出す】
・Capture STAFF - Light -
http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se119281.html
Capture STAFFはパソコンの画面を全画面や部分で切り出して画像として保存するキャプチャソフト。簡単にWebページやアプリケーションの表示内容を、連続的に切り取ることができます。画像はWebページやメールで、操作状況を説明するのに使えば一目瞭然。
【6 クリップボード履歴を保存してデータベース化】
・CLCL
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se075069.html
パソコンで”コピー””切り取り”した内容をすべてデータベースとして保存するソフトウェア。ファイルとして保存しなくても、コピーするだけで、記録が残り、検索して後から取り出すことができます。あの情報はどこにいったっけ、がなくなります。
【7 ネットから漏れなく情報を集める最強ニュースリーダー】
・FreshReader
http://www.freshreader.com/
FeedReaderはキーワードを登録するだけで、ネット上から関連のニュースをかき集め、検索し、最新の一覧を作ってくれます。情報収集力200%アップ。インストールにはサーバのインストールが必要ですが、使いこなせれば”情報通”と呼ばれること間違いなし。
■本日の感想
さて、豪華ゲスト多数のイベントで、皆さんに素晴らしいお話を頂いたので、おひとりだけ紹介するのも恐縮なのですが、今回は第二部で60分の熱弁をふるっていただいたアイデアマラソンの樋口さんについて、思ったことを書かせていただきます。
まず、即効で書かれた反響の紹介。
「
モンバーバラの獅子舞 - 持続可能なブログ会議に行ってきた。
一番話を聴いてみたかったのはアイデアマラソンの樋口さん。
・・・す、凄え。
定年を過ぎてこの勢い。物凄い情熱的。
ある意味、樋口さんのほうがPassion For The Future。なんだろう。
団塊の世代のこういう人が日本を支えてきてくれたのだな、
としみじみする間もなく笑いをちりばめ突き進む樋口さん。
そんな姿を見てるだけでアイデアマラソンへのモチベーションは高まるばかり。
」
「
10倍ブログ(自己啓発編): ”持続可能な”ブログ会議に行ってきました
第2部はアイデアマラソンの樋口健夫さんの講演。本日の参加者には全員ポケット・アイデアマラソン手帳’06が配られたのですが、これで、私の手元には2冊になりました(笑) じつはまだ、私の手帳は2月までしかアイデアが記録されていません。(アイデアの数は200程度)60歳を超えているとは思えない力強いプレゼンに心打たれました。
」
「
・しあわせのくつ - 持続可能なブログ会議での『なるほど!』
http://d.hatena.ne.jp/wanwangorogoro/20060615
また、ゲストスピーカーとして講演されたアイデアマラソンシステム(IMS)の提唱者である樋口健夫さんの何をするにも、誰よりも早くやること。誰よりも長くやること。そして、積み上げること。 よい発想は0.8%。本当に良い物は0.3%程度(1000個に8つ)。1000個やれば誰でもすばらしいものが出る。 色々考えてネタのストックがなくなった時がスタート。脳は進化しすぎない様に楽をする。アウトプットを出さないで同じものをずっと持っているといつも同じものが出て来てしまう。(なくなってから考えることでその先へ行ける、という様な意味) 発想するとツキがよくなる。アイディアを捨てないのは良いこと。
に、とても感銘を受けた。
特に気になったのが、『1000回』と『ツキ』という点。
僕の大好きな『斎藤一人』さんも似た様な事を言われている。
1000というのは特別な数字らしい。100や200とは違うんだと。
やはり、成功している人の言う言葉はどこか似ている点があると思う。
だんだんと真理がわかってきた。
」
「
・[ス] 持続可能なブログ会議に行ってしまった
http://www.lacrime.net/item_1785.html
笑いがいっぱいの3時間でした。熱い二人&淡泊な二人のゲストのコントラストがこれまたイイ。(笑)
アイディアマラソンの樋口健夫さんのお話はすっごくパワフルで、そりゃあ聞いた人の78%はアイディアマラソンはじめちゃうわ、と納得。本日の参加者には2006年のアイディアマラソン手帳が配られたので、私もやることにしました。とりあえず今日の分は「今日からアイディアマラソンはじめてみます」で終了ですが。(だってそれでいいって書いてあるんだもん!)
」
「
・Starting Over the Next 〜A.D.2006から未来の思考録:はじまりの日 - livedoor Blog(ブログ)
http://blog.livedoor.jp/startingover_2006/archives/50059008.html
今回のセミナーの特別講演、「アイデアマラソン」考案者の
樋口健夫さんのお話は勢いがあって、留まる様子がまるでなく、
そして面白かった。
」
「
横浜逍遙亭 - 「アイデアマラソン」提唱者の熱情
昨日は橋本大也さんの「1000エントリ達成記念イベント「持続可能なブログ会議」」で「アイデアマラソン」を提唱する樋口健夫さんの講演を聴く。ご自身の中にいっぱいにつまったメッセージを全身全霊を込めて早口でまくし立てる情熱の講演に引き込まれる。何事かを成す人間のあり方には共通の型があるという風なことをしきりに考えてしまう。
」
「
チミンモラスイ? : 持続可能なブログ会議
http://mapz.exblog.jp/2528056
続いて樋口氏より、「アイデアマラソン」についての紹介。
紹介とかきましたが、パフォーマンスといったほうがいいかもしれません。アイデアマラソンについては、公式ページなどをみていただくとして、なにしろすごいプレゼンでした。他の参加者も樋口氏の発表をブログで絶賛しています。とにかく圧倒された感じですね。
」
樋口さんをゲストにお呼びすると、イベントの顔は樋口さんになってしまう法則があるのです。お株を奪われた形になる、主宰者にとって、ある意味危険人物です(笑)。しかし、それも当然なんだなと最近、納得することがありました。
実は私はこの二日間、樋口さんとご一緒でした。前日にはデジタルハリウッド大学の私の授業「リサーチ&プランニング」にゲストとして90分講義をお願いしました。昨夜と同様かそれ以上に迫力のある、多くの学生の度肝を抜く授業となりました。平常の授業なのに、拍手喝采で終わりました。
そのとき、私が驚き感動したのが、樋口さん曰く「授業の前日は気合が入りすぎて眠れなかった」と言われたことです。アイデアマラソンは大企業や大学での採用実績も多く、樋口さんは講演者としてベテランの方です。ビジネスマンとして世界的に活躍され、30冊以上の本を出し、人前で話をするのは日常のはず、なのです。60歳です。
さらにびっくりは、授業と翌日のイベントの講演は内容が異なるものでした。テーマとしてはまったく同じものでいいはずでした。でも新たに作りなおしたのです。その理由が凄いのです。「出席者に一人、私の友人で両方来る人がいるから」と言われたのです。たったひとりのために、また夜遅くまで違うプレゼンを作られていたのです。
イベント終了後、数時間ですが、ネット上には樋口さんの迫力に感動したというブログをいくつも見つけました。人生をかけて何かを伝えようとする人のパワーです。いくら経験を積んでも、緊張でき、全力を傾けられる樋口さんを尊敬します。影響力のオーラはそういう人から出るのだと思いました。この講演を機会にアイデアマラソンを始める人も、相当数いるでしょう。
樋口さんがプレゼンターとして技術と経験をもたれているのは一目瞭然です。アイデアマラソンのメソッドとしての効果や楽しさも、もちろんあります。ですが、それだけではないのだな、と。ブログや講演は、伝える手段ですが、そこには小手先の技ではなくて、全力の大技の領域もあるのだなと、とても勉強になりました。スキルやメソッドを超えて人生論セミナーでした。あんな60歳になりたいですねえ。
・企画がスラスラ湧いてくる アイデアマラソン発想法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000904.html
・1年で1000件の発想を書こう ポケット・アイデアマラソン手帳’06
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003836.html
・樋口健夫氏によるアイデアマラソンシステム(IMS)公式サイト
http://www.idea-marathon.net/ja/
音楽の基礎
古典的名著だがたいへん知的好奇心を満たされた。
音楽の基本は音である。音は高さ(ヘルツ)、長さ(秒)、強さ(デジベル)、音色の4つの要素で規定される。そして音はリズム、旋律、和声の法の上で音楽を構成する。この法があるから美しい旋律や響きが得られるわけだが、実は規定と現実のズレが音楽を奥深いものにしていることがわかる。
たとえば高さ。音高とは数学にもとづいて少しの狂いもなく設計されていると思っていたが、実際の音楽ではそうではないらしい。たとえば平均率音階はオクターブを12等分したものだが、この理論値と実際のアナログな楽器は微妙に異なっている。現実の弦で得られる音響学的な平均率では、Cを基音としたC#とD♭では、C#のほうが若干高くなるそうだが、平均率では同じ音に集約している。完全な平均率ではややきたないにごりがでるそうだ。「天上の音楽」より「地上の音楽」のほうが美しいといえるのかもしれない。
長さやリズム。この基本となるメトロノームは、実際の音楽では50-130に設定される。この数字は人間の、弛緩状態と緊張状態の脈拍の範囲と同じであるそうだ。肉体のリズムが、音楽を支配している。記譜法における速度記号も、杓子定規ではなく、本来は気分や表情で解釈するのが正しい。ある曲におけるアンダンテが、別の曲のモデレートよりも速い場合は容易にありうると教えている。
音色については一層、曖昧である。
「
一例をあげれば、われわれがいろいろな楽器の音色を識別しているのは、じつはその楽器の鳴りはじめの部分と、音高がかわるときの変わり目の特徴に負うことが多い、ということである。いくつかの楽器のある一定の高さでの長い音を録音し、その音の鳴りはじめの部分と鳴りおわりの部分とを切り落とし、それらをつなげて聞いてみると、切り落とす前は一聴して簡単に楽器の種類が識別できたのに対して、驚くほど識別が困難になってしまう。
」
専門音楽家でさえ、鳴りはじめ(アタック)部分を消して、鳴っている持続音だけを聞かせると、それが何の楽器か、正確には当てられなかったそうである。同じ音高でも、女性の声は低く、男性の声は高く、弱い音は高く、強い音は高く聞こえるという耳の特性もある。
気分や表情を表現するための斬新な記譜法を採用した楽譜も紹介されている。真っ黒に塗りつぶされていたり、何十ものデタラメな線が交差する不思議な楽譜に驚かされるが、人間の多様な感性を表し、演奏者に伝える方法としてはこれもありだ、と。
厳密な規則に支配されて良そうな、和音や和声構造も、ヨーロッパ古典音楽が作り上げた幻想的な部分があって、それに縛られない東洋の音楽の美しさにも、もっと眼を向けるべきだと、最終章で新しい可能性について言及している。
著者は、この本で音楽の基礎理論を丁寧に教えながら、一方で現実の音楽は人間の自由な感性こそが、芸術としての音楽に完成させるものだというメッセージを送っている。古典理論の背後にある意外な事実。楽譜が読める、楽器が何かひとつできる人に、とてもおすすめの一冊。
・バッハ インヴェンションとシンフォニア
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004158.html
・音楽する脳
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004148.html
最近のお気に入り音楽はアコースティックなカントリーの歌姫Alison Krauss。フォーキーでブルーグラスなバンドにキレイ声。たまりません。
・Now That I've Found You: A Collection
#追記 はてなブックマーク方面で「zokkon 平均「律」だよ。」とのご意見。私もそう思いますが、原文ママなのです。
世界遺産番組のプロデューサーもつとめる、NHK勤務の著者が、趣味の個人旅行と仕事の出張で訪問した200近い世界遺産について、ジャーナリスト視点で語る。
・社団法人日本ユネスコ協会連盟 - 世界遺産活動
http://www.unesco.or.jp/contents/isan/about.html
世界的に見ると、日本における世界遺産の認知度はトップクラスなのだそうだ。テレビでは毎週のように世界遺産を取り上げる番組が放映されている。ビジュアル的に見栄えがするために雑誌メディアや広告としても露出が多い。旅行の目的地としても人気がある。著者は、その人気の理由として、日本人は権威が認定したものに弱いこと、お遍路のように決まった目的地を回る目標達成型の旅行が好きなこと、があるのではないか、と分析している。
かくいう私も世界遺産には興味がある。この数年間、HDDレコーダーのキーワード録画に「世界遺産」と登録し、関連番組を全部録画し、自宅でライブラリ化している。何が楽しいのかというと、ポケモンカードのように集めるのが楽しい、気がする。
しかし世界遺産がいくつあるのか、知らなかった。どのような組織がどのような基準で認定するのかも知らなかった。この本で知りたかった世界遺産の全貌を把握できた。
ユネスコが年に一度、認定する世界遺産には、まず自然遺産と文化遺産の分類がある。ふたつの特徴を共有するものは「複合遺産」という認定を受ける。また戦乱や環境破壊などで状態が悪化すると「危機遺産」として重点監視下に置かれる。
希少で貴重な存在である世界遺産だが、実は登録数はひたすら増え続けており、2005年の段階で812件に及ぶ。予備軍である暫定リストには1000件以上が行列待ちになっている状況。近年は登録数が多すぎるのではないかという議論も出ているそうだ。私の録画コレクションはまだまだ続けられそうである。嬉しいような悲しいような。
この本には世界遺産番組の紹介ももちろんあった。
世界遺産というとTBSの30分番組を思い浮かべるが、こちらはNHKで放映されている5分番組「シリーズ世界遺産100」を100本収録したDVD5枚組みボックスセット。この番組シリーズも、私の録画コレクションの対象だったのだが、抜けなく、高画質で全部見られることに魅力を感じ、購入してしまった。大満足。
・NHK 世界遺産の旅 【探検ロマン世界遺産・シリーズ世界遺産100・とっておき世界遺産100】
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/
番組のオフィシャルサイト。情報が充実している。
地域ごとに別れて各DVD1枚に20番組が収録されている。毎週日曜日に1枚見ると決めて1ヶ月で100本を見てみた。世界遺産マラソン。実際に100箇所の訪問は難しいが、映像で世界一周した気分になれる。地域別なので近隣関係がよくわかる。各遺産が5分で完結するため、飽きずに楽しめるのもいい。カラー写真満載の書籍が付属していて、詳細情報は文字で読める。
世界は広く、歴史は長いことがよくわかる。
せめて国内の世界遺産を全部、旅行してみたいと思っているのだが、今年はどこか行けるだろうか。世界遺産のある地域でIT業界のイベントに呼んでもらえないかなと虫のいいことを思っていたりする。そういう話ないですかね?(笑)
私の地元近くの鎌倉は世界遺産の暫定リストに登録されている。認定されると徒歩でもいける世界遺産ができて、ちょっとうれしい。
・世界遺産登録推進担当ホームページ かまくら GreenNet
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/sekaiisan/top.htm
先日、朝の通勤電車の話。
老夫婦が満員の電車に乗っていた。私が乗り込んだ駅で、ちょうど席がひとつ空いて、おばあさんは座ることができたようだった。だから私はおじいさんの方と並んでつり革につかまった。
おじいさんの前には若いサラリーマンが足を投げ出して座っていた。席を譲る気はないらしいが、後ろめたいのか、自分の携帯をじっと見ている。次の駅を過ぎた頃から、おじいさんがサラリーマンに、「足をひっこめろ、ばかもん」と仕切りに怒り始めた。足を蹴飛ばしている。
おじいさんはかなり頑丈そうな体格で、サラリーマンの方がひ弱そうにも見えた。この場合、席を譲る、譲らないは、飽くまで好意であって、最初に私が違和感を覚えたのは、譲るのを当然とでも言っているような、おじいさんの態度なのだった。
おじいさんの罵声は次第に大きくなっていく。「聞いているのかお前」。サラリーマンは携帯の画面に逃げ込んで一層の無視をきめていた。席を譲らせるにしてはおじいさんのやり方、強引である。まあ、しょうがないよね、とサラリーマンに同情しかけたとき、おばあさんがすっと席を立った。
おばあさんが席を譲った相手は、おじいさんではなく、その隣、私の視界の外にいた、見るからに身重の妊婦さんだった。「ありがとうございます」と本当にうれしそうに譲られた席に座った。並んでつり革につかまる老夫婦と私と、足を投げ出し、携帯を見つめるサラリーマン。それを睨みつけているおじいさん。優しく妊婦に何ヶ月なの?と話しかけるおばあさん。
そう、おじいさんが怒っていたのは、サラリーマンの斜め前にしんどそうに立っていた妊婦さんに席を譲らない行為に対して、だったのだ。私はおじいさんに当初抱いた反感が申し訳なくなり、次の駅で私の前の席が空いたら、絶対に老夫婦に座ってもらおうと思ったのであった。
ところが次の駅で、老夫婦も妊婦もサラリーマンも降車していった。一緒に降車するのが決まりが悪いのか、サラリーマンは老夫婦がドアから出るのを見届けてから、慌てて自分も降りていった。
その空いた席に複雑な気分で私が腰掛けた。
そうして広げたのがこの本であった。通勤時間をコストではなく自己投資として有意義に使え、そのために敢えて通勤1時間以上かかる遠くに住んだらいい、そして電車の中ではこんなことができると、薦める本である。
「
片道一時間としても、一週間で十時間、一年だと約五百時間もの時間になる。この時間をただぼーっと過ごすのか自分を高める時間にするのか。この通勤という”継続の力”はあなどれない。寝てなどいられないはずである
」
この計算は私もしたことがあった。私の試算では、500時間は8時間労働ならば62.5日分に相当する。週休二日制ならばざっと3ヶ月の仕事量である。人月150万円のシステムエンジニアの仕事に換算するとざっと450万円。なにかビジネスを始められそうな投資に相当する。数人の長距離通勤仲間を集めれば「電車法人」が設立できるかもしれない。
問題は細切れの時間をどう集約するかなのだが、この本では、1日のシミュレーションや、情報収集、読書と勉強にあてたらよいとアドバイスがあった。私もかなり通勤時間活用派なので、著者の実践とこころがけには共感する部分が多かった。
満員電車で座れない日は、冒頭に紹介したような人間観察と、吊り広告の文章分析をするのもいいと思う。人間観察は少なくともブログのネタになるし、気になる広告キャッチコピーを集めておけば、企画立案に応用できる。。
やっぱり、寝てはいけない。
関連:
・通勤電車で座る技術!
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003233.html
以前に書評した同テーマの本。この書評、その後、日経新聞記者の目に留まり、「橋本さん固有のワザは他にないのですか?」と取材され、後日にITコンサルタントの橋本さんのアイデアとして朝刊のコラム内で紹介されたりした。通勤ワザを通勤時間に考えることで通勤コンサルタントになるという道もあったりするかも。
こんな日本語を書けるようになりたいと思う作家に詩人・茨木のり子がいる。
・茨木のり子 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%A8%E6%9C%A8%E3%81%AE%E3%82%8A%E5%AD%90
「茨木 のり子(いばらぎ のりこ、1926年6月12日 - 2006年2月19日 本名・三浦のり子)は、同人誌「櫂」を創刊し、戦後詩を牽引した日本を代表する女性詩人にして童話作家、エッセイスト、脚本家である。戦中・戦後の社会を感情的側面から清新的に描いた叙情詩を多数創作した。主な詩集に『鎮魂歌』、『自分の感受性くらい』、『見えない配達夫』などがある。」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
今年の2月に他界された。凛として、寄りかからない、自律した個の表現を貫いた人であった。この本は、在野の哲学者 長谷川宏が、茨木の詩集から30編を選び、各作品に対してエッセイを綴っている。
詩人の詩と哲学者のエッセイが交互にあらわれる。長谷川のエッセイは単なる詩の解説にとどまらず、長谷川自身の人生や現代社会に対する考察に広がっていく。混ざり合わない。表題どおり、個と個の思索の淵をのぞきこむといった感じである。
茨木のり子は序文にこう書いた。
「
思索という言葉からは、なにやら深遠なものを想像しがちだが、たとえば女の人が、食卓に頬杖をついて、ぼんやり考えごとをしているなかにも、思索は含まれると思うほうである。
」
落ちこぼれ、という詩は、こんなふうに始まり、こんなふうに終わる。
「
落ちこぼれ
和菓子の名につけたいようなやさしさ
<中略>
落ちこぼれ
結果ではなく
落ちこぼれ
華々しい意志であれ
」
なにげなくはじまって、なにかになって終わる、そんな作品が多い。
選者の長谷川氏は私塾の経営者であるため、教育についての思索エッセイも多い。義務教育の教室に対する疑いを綴った下記の節はとても共感した。
「
一つには、同年齢の子を一箇所に集め、その前に一人のおとなが立って教える、という場のありかたを、わたし自身が窮屈だと感じているためだ。子どもたちがわれから進んでこんな集団やこんな場を作ることは、絶対にない。おとなにしても、社会の現実と子どもの将来を考えた上で、こういう形の教育が必要だし効率的だとして作り出された人為的空間が教室という場なのだ。そして、そうした空間を維持するには、なにより、おとなの管理が必要とされるのはいうまでもない。
」
現実、おとな、効率的、管理、そうした人為的窮屈から、華々しく落ちこぼれた、ふたつの意志による思索の結晶の一冊。詩、エッセイ、詩、エッセイという並び方がテンポよく読めるのも良かった。
・科学者が見つけた「人を惹きつける」文章方程式
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003722.html
・ネット画像検索型のスクリーンセーバー〜JPEGセーバー.net
http://homepage2.nifty.com/valhell/delphi/jpegsavernethp.html
JPEGセーバーは、Yahoo画像検索でインターネットから検索したJPEG画像などの写真・CGを表示するスクリーンセーバー ソフト。ユーザはあらかじめキーワードのリストを設定しておく。
スクリーンセーバー起動時に自動的にキーワードをYahoo画像検索で検索し、画面にスライドショー形式で表示する仕組み。設定により、画像のサイズ、表示位置、表示時間、取得先ドメイン指定、アダルト画像の除外などを選ぶことができる。画像を保存するオプションもある。
私は、ブログの人気のキーワードを登録して、いま流行っているモノの画像が次々に表示させている。
・Exceed - Password Evaluation Soft
http://fapsis.s1.xrea.com/paseva.shtml
Password Evaluation Softはパスワードを入力すると、安全性を数値で評価してくれるフリーソフト。文字数、文字種の複雑性、abcや333といった法則性のある文字列や、thisとかOneといった単語が使われていないかのチェックなど多面的に評価が行われる。
たとえば、asdfなどというキーボード配列そのままのキーワードで試してみる。
使われている文字数、文字種、規則性などから総合的に安全性の評価が表示される。90点以上が望ましい。このパスワードはやはりだめである。
チェックをクリックすると、総当り方式によるパスワード破りシミュレーションができる。簡単なパスワードは数秒から10分程度以内で破られてしまうことがわかる。
単語辞書、規則辞書、個人情報などを追加することで、より正確に危険度をチェックすることができる。
日々、楽しみにしているメールマガジンがある。
これまで人に教えず自分だけで楽しんでいたのだが、本になってしまったので、しぶしぶ紹介する。
・メールマガジン 平成・進化論。
http://www.2nd-stage.jp/
実はこのメールマガジンはまぐまぐ発行部数第1位であって、知る人ぞ知るというわけではない上に、この本はアマゾンでは6月7日発売直後に総合ランキング1位にもなった。
・『まぐまぐ!』週間総合ランキング
http://www.mag2.com/ranking/rankingw.html
週間総合ランキング
(2006/06/07 21:56:40 現在のデータ)
1位 151580部 1億稼いだ■最強方程式を毎日10秒で⇒平成・進化論。
2位 140168部 ネットで収入と自由な時間を手に入れる方法
3位 135068部 セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術
著者の鮒谷さんは、失業から3年で広告代理店など3社を起業し収入を20倍にした経験を持つ。そのノウハウを、メールマガジンで配信したところ、爆発的な人気を呼んでいる。今話題の”持続可能な”という点でも2年半以上継続で1000号を超えている。この本はその1000号から読者に好評だった約60本を選び編集を加えたエッセンスである。
各エッセンスは4ページなのでテンポよく読める。共感と感銘するページが多くて、うなずきながら読んだ。気づかされる部分も多かった。
たとえば次の3箇所。
1 「泣きたくなるほどの辛い経験も、「これは生涯にわたってのネタになる」と思えば、成長の糧に早変わりする。」の章から引用。
「
実際、倒産ネタは、もう何度もメルマガのネタとして使わせていただいています。ダメな会社の特徴、倒産したときの身の振り方、失業時代の時間の使い方......。ネタがなくて困ったときも、この倒産劇を思い出すと、次から次へと書きたいことがあふれ出してきます。この倒産ネタはまさに打ち出の小槌で、角度を変えることで死ぬまで何度でも使える私の一生の財産なのです。
」
この精神は見習いたい。
2 「「明日からやろう」は禁句にして「いますぐやる」と自分に言いきかせる。」の章から引用。
「
真顔で言うのはちょっと恥ずかしいのですが、じつは私、
「すぐやる共和国の大統領なのです」
を務めています。
<中略>
なかなか行動に移せないでいるときに「あ、俺はすぐやる共和国の大統領だった」と一言つぶやいてみると、不思議なことにその気になって、すぐに体が動くのです。
」
3 「夢を言葉にして、周囲に決意表明を。」 の章から引用。
「
そんな怠け者がなぜメルマガの発行で変わったのか。それはメルマガで格好をつけて、「勉強は大切だ」「時間管理を厳密に行おう」なんて言い切ってしまったがために、自分もその言葉に引きずられて、やらざるを得なくなってしまったからなのです。
」
ブログに置き換えると私も似たところがあるなあと共感。
この本が気に入ったら、メールマガジンをライブで読むのがおすすめ。鮒谷さん流にいうと「自分の思考を瞬間的に切り取る言葉のベスト」でメールマガジンが構成されている。意味が圧縮されているので読みやすいし、改行でリズムをとっている。また広告と本文の融合が見事で、大量の広告がむしろ楽しい。ネットで売れる文章術の見本としても参考になる。
授業では、本論よりも、余談として語られる偉人のエピソードの方が、強く印象に残ることがある。この本は各章が、偉大な科学者の名言と逸話で始められている。アインシュタイン、ニュートン、チョムスキー、朝永振一郎、寺田寅彦、ラモン・イ・ハカール、ダーウィン、キュリー夫人。
この本は、科学とは何か、研究とは何か、そして科学者とはどのような仕事か、を第一線の研究者である著者が、研究者を志す人たちに向けて講義する内容。科学者としての創造性に焦点があてられている。
研究発表の心構えについて触れた章が、個人的に参考になった。
ビジネスセミナーや授業で何かを話すとき、何を話すかは大抵、あらかじめ決まっている。問題はどう話すかなのだけれど、前提として、どこから話すか、の問題があるよな、と思っていた。あまりに基礎的なレベルから話すと、専門家の聴衆は退屈だろうし、逆に専門外の聴衆はついていけなくなってしまう。話すものはどのような態度でのぞめばいいのか。
この本では発表のコツとして、1に正しく、2に分かりやすく、3に他人本位で話せ、とある。3つ目に関連して、M・デルブリュックによる良い研究発表の条件が紹介されていた。
1 聴衆は完全に無知であると思え
2 聴衆は高度な知性をもつと考えよ
そして、その改良版の「堀田の教え」も大切という。
1 聴衆は完全に無知であると思え
2 聴衆の知性は千差万別であると思え
3 聴衆がおのおの自身より一段上のレベルまで理解できるようにせよ
3について解説を引用。
「
よく考えてみると、聴衆の中に知性の低い人がいるかもしれないなどと心配する前に、話をする自分より賢く知性の高い人がいることが予想されるのである。その人も講演に触発されて、話をする人よりもさらに高いレベルに達するようにすべきなのである。それでこそ話をする意味があるのである。あとでその人からのフィードバックを受けることによって講演をした自分も新しい理解に到達できれば、真のコミュニケーションが成立したことになるのである。
」
基本からわかりやすくは当然として、自分よりも上の人にも、新しい発想の材料を提供できるようにせよ、とのこと。なるほどねと深く納得。
ところで研究者向けの”人生ゲーム”を人工知能学会が開発したそうだ。ゲームをしながら研究者の人生をシミュレーションできる。資金やポストの獲得競争のような要素があるらしい。今度、誰かとやってみよう。
・News | 国立情報学研究所
http://www.nii.ac.jp/news_jp/2006/04/it_1.shtml
「IT研究者のためのゲーム型キャリアデザイン学習教材の紹介」報道発表・プレスリリース資料
・Happy Academic Life 2006ゲーム大会
http://academiclife.jp/
「
私たち6人は研究者のキャリアを体験できる,Happy Academic Life 2006というボードゲーム型の教材を約一年間にわたる週末集会の場において開発しました.
研究者がアカデミックな世界で生き抜くには,その世界に応じたキャリアデザイン能力が必要です.私たちは,若手研究者がそういった能力を学ぶことを支援するために,(社)人工知能学会の20周年記念事業「AI若手研究者のためのキャリアデザイン能力育成事業:幸福な研究人生に至る道」において,この教材を企画・制作しました.
」
「
臨死体験の頻度に関する調査としては、1982年にギャラップ社がアメリカで行った世論調査が最も優れている。この調査は、アメリカ人の4%に相当する約800万人が臨死体験をしていると結論づけた。
」
その内容とはどのようなものであろうか?。
米国の精神科医であるヴァージニア大学教授のグレイソンは、74人の臨死体験者のインタビューにもとづき、報告によく見られた16の要素からなる、評価スケールを作成した。臨死体験研究者は、これを点数化して、一定水準以上の体験を臨死体験とみなしている。
・グレイソン・スケール
1 時間の流れ方が変わる
2 思考の加速
3 人生の回顧
4 突然すべてが理解できたという感じ
5 安らぎ
6 歓喜
7 宇宙との一体感
8 光を見る、または、光に包まれる
9 鮮明な感覚
10 超越的知覚
11 幻視
12 肉体からの離脱
13 超自然的な場所
14 神秘的な存在との交流
15 死者や宗教的な人物との邂逅
16 後戻りできなくなる点の認識
「
臨死体験は古くから世界中で報告されており、年齢を問わず、あらゆる性格の人に見られる。ボッシュの絵に描かれているような明るい光、トンネル、光の存在との出会い、死んだ親戚との再会、肉体からの離脱などの決まった要素がある反面、まったく同じ体験をする人はいない。体験者は、死に瀕している間も意識は明晰で、秩序だった思考ができたと主張し、そのときのことを長く記憶している。
」
九死に一生を得た人たちが「走馬灯のように人生の思い出が駆け巡った」などと話すのを聞く。光のトンネルをくぐっただとか、お花畑と川が見えたなどという人もいる。こうした話は細部は違えど世界中の臨死体験者が似た話をするそうだ。宗教や文化が違うと、それが三途の川の話、最後の審判の話などにアレンジされ、意味づけられたりもする。だが、私たちが死に臨む際に、似たような原型を持つイメージを体験している可能性は高そうだ。
興味深いのは、脳の機能が停止し意識のはたらきが不可能であると、検査データが示していた状況で、患者がそうした体験をしていることである。著者はそれが臨死状態の前後ではなく最中に体験されたことを証明しようとする。中には幽体離脱して、自分の手術の様子を上から見下ろしていたと話す人もいる。著者は、町中の病院の天井に、下からは読めないメッセージを書いたパネルを取り付けて、それを読む臨死体験者が現れるのを待つ実験もした。おかげでマスメディアに面白おかしく取り上げられ、図らずも有名になってしまったりもした。
著者は救急救命医で基本姿勢は科学者なのだが、今は非科学とされている「魂」の存在を、科学的手法で立証しようとしている真っ最中である。心が脳とは関係なく存在できる可能性や、幽体離脱を科学で説明しようとしているのである。トンデモな部分が2割、科学が8割くらいの内容。
「
私は、神学的または哲学的なものも含めたすべての問題は、究極的には科学によって客観的に研究できると信じている。われわれの研究から、生命の終わりに心や意識が脳とは独立に存在しうるという結論が出たら、それが神学的および哲学的な「死後の生」を裏づけるものであり、科学者が「意識」と呼ぶものが古くから「魂」と呼ばれてきたものと同一のものであると断定してよいと考えている。どのような言葉で呼ぶかは問題ではない。その過程を科学的に調べることが大切なのだ
」と語る。
死後の世界に興味はあるけれど、宗教やニューサイエンス系のノリは敬遠したいという人が手に取ると、とても面白く読める。それに脳についてはともかく、心については現代科学はまだ何も解明していないも同然である。著者の研究がまったく新しい事実の解明の糸口になる可能性もあるような気がする。
・フィールド 響き合う生命・意識・宇宙
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002668.html
・科学を捨て、神秘へと向かう理性
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002634.html
・人類はなぜUFOと遭遇するのか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002440.html
・脳はいかにして“神”を見るか―宗教体験のブレイン・サイエンス
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000134.html
・霊はあるか―科学の視点から
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002003.html
直木賞作家 坂東 眞砂子が無名時代に旅行雑誌「るるぶ」に連載した短編を集めて構成。異国をテーマにしたショートホラーが12編。舞台はニューヨーク、パリ、東南アジア、ヨーロッパなどで、各国の都市の持つ雰囲気が、それぞれの物語に色濃く反映されているのが見事。
どの話も異国に旅する男女が情念の迷宮にはまり抜けられなくなる。なにかにとらわれて戻れなくなる。怖いのは亡霊でも妖怪でもなく、それを生み出している人間のこころなのだ。10数ページの短い物語だが、読者は毎回、深い深い迷宮の奥へひきずりこまれていく。
小品集だが傑作だと思う。
私が坂東 眞砂子を知ったのは、『死国』(1999年、東宝)、『狗神(INUGAMI)』(2001年、東宝)の原作者として、であった。人間の情念の怖さ、悲しさが描かれていて好きな2作品。特に狗神はおすすめ。
女性科学史家が、古代から中世の古文書を研究し、数千年前の戦争の中でも、生物化学兵器が世界中で使われていたことを立証しようとする。化学や細菌学の知識がない時代であっても、人類は、生物化学的な殺傷能力を巧妙に利用し、敵と戦ってきたという。
古代の生物化学兵器の例。蛇の毒を塗った矢、下痢を起こす植物成分での飲み水の汚染、兵士の死骸を投石器で城壁越しに投げ込む疫病攻撃、ペスト菌の付着した衣類の投げ込む作戦、退却時に砦に毒入りハチミツを残す戦術、サソリ爆弾、原始的材料で作った粘着力のあるナパーム弾攻撃など。「生物兵器の「生物」としては、サソリ、スズメバチ、ノミ、シラミ、ネズミ、イヌ、ウマ、ゾウなど、ほとんど、あらゆる生き物が列挙される。」。
ゾウはブタを苦手とするそうである。ゾウ軍団に対しては、火をつけたブタを突進させ、軍団をひるませたらしい。敵兵の洞窟には凶暴なクマを突入させた。動物受難の時代である。毒矢には蛇や植物の毒と一緒に人間の排泄物も塗られていた。こうすることで、毒を生き延びてもさまざまな感染症で敵を殺傷する確率を高めていた。性病持ちの娼婦を、敵の兵士のいる場所へ送り込んだり、美しい「毒の乙女」を将軍のもとへ贈ったりした。この毒の乙女というのは科学的根拠は怪しいのだが、少量の毒と解毒剤を毎日摂取することで、毒性を持つに至った女性のことである。彼女と交わるものはその毒におかされて死んでしまう。
こうした化学や細菌の威力は、悪魔や神の仕業と理解されていた。原理はわからなくても、強力な効果は知られていた。犠牲者は悲惨に死ぬ。毒殺を恐れる王たちは侍医に万能の解毒剤を調合させ、毎日飲んでいた。同時にそうした兵器を使うことは、道徳的によくない不名誉なことという認識が共有されていたという。だから、表の歴史書には、具体的な記述が乏しいのだと著者は分析している。
そして現代における生物化学兵器との類似性が指摘される。今ならば一層悲惨な結果を招くことになると警鐘をならす。
この本を読んでいて思い出したのが、好きな漫画家 星野 之宣の「コドク・エクスペリメント」である。コドクとは蠱毒のこと。つぼの中に毒虫をたくさん入れ、戦わせて、最後の一匹になるまで待つ。生き残りの一匹からは、最強の毒性を抽出できる、という古代中国に伝わる毒の開発方法。この漫画では宇宙の凶悪な生物たちを集めて、ひとつの惑星に置き去りにし、惑星規模でのコドク実験が行われる。
・コドク・エクスペリメント 1
とある惑星に荷物を無人で下ろすはずが、上官の陰謀と惑星変動により置き去りにされた乗組員たち!20年後、その惑星は…。巨匠の描く宇宙SF。新装版。
・私の好きな漫画家たち
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000741.html
・感染症は世界史を動かす
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004403.html
・インフルエンザ危機(クライシス)
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004247.html
6月1日の下記イベントで、「Web2.0 テクノロジー、ビジネス、コミュニティの近未来」という講演を行いました。延べ1000人近い参加者を集められたそうで、熱気のあるイベントでした。私は冒頭でWeb2.0の概要について20分ほどお話しする役をいただきました。
Web2.0には多様な解釈がありますが、私の考えるキーワードで再構成してみました。
発表資料を公開します。
・「JANES-Way」〜Web2.0時代に激変する新世代ネットビジネスの真価を探る〜
国内最大級、ネットビジネスの一大祭典
http://www.u-stage.jp/janesway/index.html
〜Web2.0時代に激変する新世代ネットビジネスの真価を探る〜
・発表資料(PDF)
http://glink.jp/files/Janesway060601.pdf
資料中、Web2.0の海外最新情報を知るためのリンク集を入れておきました。
Web2.0を知るための10サイト
・主だったサイトを知りたい
SEOmoz's Web 2.0 Awards
http://web2.0awards.org/
・最新の情報を知りたい
Mashable*
http://mashable.com/
TechCrunch
http://www.techcrunch.com/
・分類から探したい
categoriz
http://categoriz.com/
・このサイトはWeb2.0?(URLを入れるとそのサイトの2.0度が算出される)
Web 2.0 Validator : We're the dot in Web 2.0
http://web2.0validator.com/
・直感的に面白い2.0を探したい
web2logo.com
http://www.web2logo.com/
Web2.0Slides | Web2.0 Slideshow
http://web2slides.fourkitchens.com/
・ビジネスの話題
Web 2.0 Explorer ZDNet.com
http://blogs.zdnet.com/web2explorer/
・テクノロジーの話題
ProgrammableWeb
http://programmableweb.com/
また、発売時に書評予定ですが、10年来のおつきあいになる盟友であり自由な生き方の師匠であらせられるKandaNewsNetwork 神田敏晶さんが、6月15日に「Web2.0でビジネスが変わる」という本を出版されます。ものすごく楽しみにしています。
第一章:Web2.0とは何か?(トレンド概観)
・誰が、なぜWeb2.0を求めているのか?
・Web2.0が意味するものを定義する
第二章:マスマーケティングからSNSマーケティングへ
・自分と似た人が3000人も(変わる「ニッチ」の意味)
第三章:マスメディアからCGM=コンシューマ・ジェネレーティッド・メディアへ … 40P
・「メディア」の意味を再定義する
・権威ある評論家より親しい友人の意見
・「メディアコンテンツ市場」は12.8兆円
第四章:「広告」の価値がゼロになる
・既存の広告モデルの限界
・視聴率重視から購買率重視へ(広告主の態度変化)ほか
第五章:ビジネス2.0をデザインする
・既存のビジネスをWeb2.0化するためのヒント
第六章:Web2.0からWeb2.1へ(Web2.0化が実現しても残る課題、新たな課題、展望)
・「コンテンツはタダ」という常識の壁
・オールドメディアとの共存 ほか
満員御礼です。お申し込みを締め切らせていただきました。
このブログは昨日で2003年9月に最初のエントリを書いてから毎日更新で1000日目を迎えることができました。読者のみなさんに感謝の意をこめて下記イベントを開催いたします。どうかよろしくお願いいたします。
情報考学Passion For The Future
1000エントリ達成記念
”持続可能な”ブログ会議
〜 For Blog Sustainability 〜
情報発信を長く続けるコツをみつけましょう。
ある統計によると、世界には1千万以上のブログがありますが、3分の2のブログは3日坊主で終わるそうです。一ヶ月続くのは○%であり、1年続くのはわずか○%のブログに過ぎません。作ることは簡単でも、続けることが難しいのです。(この数字は当日、紹介します)
毎日、情報発信を長く続けるメリットは明らかです。常連読者が増え、信頼が増します。縁者ができればリンクも増えるでしょう。そして1記事のブログよりも、1000記事のブログの方が1000倍も検索エンジンにみつけられやすいと言えます。
ブログを書くのが当たり前になった今、”持続可能な”が新しい論点になっていると思いました。そこで本イベントでは、ブログなどの情報発信を何年あるいは何十年も続けた実績を持つ方々をゲストにお招きし、その秘訣を共有したいと思います。
第一部 基調講演 「ブログ千夜一夜」
情報考学Passion For The Future 橋本大也
1000日の自己分析と”ここだけの話”、ブログの楽しみ方、楽屋話。そして公私混同、会社の技術力を動員した自然言語処理分析から見える「長く続くブログの特徴」研究報告、など。
第二部 特別講演 ネタが尽きない技術 アイデアマラソン発想法
アイデアマラソンシステム 代表 樋口健夫氏
20年以上、ノートに”一人ブログ”を続ける発想技術者でベストセラー作家の樋口健夫さん。この人にかかれば1000日なんて甘いのです。ネタを何十万件も発想する方法論についてお話いただきます。
樋口さんの本は過去に何度か書評しています。内容に感銘し実践中。私の師匠です。
・企画がスラスラ湧いてくる アイデアマラソン発想法
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000904.html
・1年で1000件の発想を書こう ポケット・アイデアマラソン手帳’06
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003836.html
・樋口健夫氏によるアイデアマラソンシステム(IMS)公式サイト
http://www.idea-marathon.net/ja/
第三部 パネルディスカッション
ブログや情報発信の継続の達人、豪華ゲストが次々登場して持続可能なブログ問題を討議します。ブログを10年続けた人、数千エントリ達成者などなど。
司会 橋本大也
NEW 第3部のパネリストが決定しました。
緊急特別豪華ゲストのお知らせ。
・鮒谷 周史さん
メールマガジン 平成・進化論。
http://www.2nd-stage.jp/
なんと、現在アマゾンでベストセラー「仕事は、かけ算。 20倍速で自分を成長させる」の著者、鮒谷 周史さんがパネリストとして参加していただけることになりました。メールマガジン1000本を達成し、まぐまぐ第一位になる秘訣をうかがう予定。
・百式管理人 田口元さん
http://www.100shiki.com/
海外ドットコム紹介サイト「百式」は土日も休まず、毎日更新で2600エントリを超えています。
・たつをのChangelog 山下達雄さん
http://nais.to/~yto/clog/
ブログ継続10年。日本最古のブロガーの一人。自然言語処理と検索の専門家。
第四部 読者交流会
【開催日時】
2006年6月15日(木)
19:15 開場
19:30 開始〜22:00頃終了
【場所】御茶ノ水です。お間違いなく。
・デジタルハリウッド 東京本校(協賛)
http://school.dhw.co.jp/location/tokyo/index.html
東京都千代田区神田駿河台2-3 DH2001 Bldg.
【参加費】
1000円(1000回だから、です。なぜ有料なのかは注意事項をご覧ください。)
【お申し込み】
満員御礼です。お申し込みを締め切らせていただきました。
【注意】
※ 本イベントは基本的に私のブログの読者、縁者を対象としています。内輪ネタは極力避けますが、避けられません。
※ 本イベントの収益は主にブログ活動を陰で支えてくれている私の家族サービスに当てられます。
まったく知らない世界を知るのは楽しい。
アナログゲームの評論集。アナログゲームとはボードゲームやカードゲーム、ロールプレイングゲームなどの総称で、プレイステーションやニンテンドーは関係ない。人生ゲームやモノポリーの世界のことだ。
著者はクリエイター集団SNEを率いる業界の有名人らしい。ゲームが好きでたまらない人らしく、思い入れ一杯に約50本くらいのゲームについて熱い語りが続く。こんな世界があったなんて、と驚いた。
・Group SNE Official Site
http://www.groupsne.co.jp/
紹介されるゲームの多くは「ドイツゲーム」だ。この言葉もこの本で初めて知ったが、ドイツはアナログゲームの先進国で、情報の発信地になっている。Wikipediaにも項目があった(こういう言葉が収録されているのがWikipediaの凄いところだと思う)。
・ドイツのボードゲーム - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AE%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0
「
ドイツのボードゲーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: ナビゲーション, 検索
ドイツのボードゲームとは、ドイツで作られるボードゲームを指し、現代の世界のゲームの一つの潮流を示すキーワードである。
1980年代以降、世界中でコンピューターゲームが席巻しているように見えるが、昔ながらの「紙とコマ」で遊ぶタイプのボードゲームも、依然として受け継がれ、活発に遊ばれている。世界的に見ると、ドイツが最もボードゲームの盛んな国と言える。
ドイツでは、年間数百のゲームが新たに発売される。
本項で述べる「ドイツのボードゲーム」とは、ドイツ人の作者、あるいはドイツのメーカーによるものが中心だが、必ずしもこれに限定せず、周辺のフランス・オランダ・イギリス、あるいはアメリカや日本製の(下記の特徴を持つ)ゲームも視野に入れて語られる場合が多い。
あるいは、狭義の「ボードゲーム」にとどまらず、(形状で分類すると)カードゲーム、ダイスゲーム、立体ゲームといったゲームも含む。
重要なゲームの賞として、ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)、ドイツゲーム大賞(Deutscher Spielepreis)がある。
」
だいたい1コラム1本のゲーム紹介という形式になっている。この5年くらいのアナログゲームの進化の歴史における各ゲームの位置づけが詳しくあるから、読み通すと、だいたいこの世界の全体像と潮流が把握できた。
何本かは購入を検討中。
本書収録作品の中で、私が遊んだことがあったのは2本だけ。どちらも百式管理人の田口さんが購入し、さあ、これやりましょうと誘われ、時にはオフィスを会場として提供したりして、熱い数時間を過ごしたもの。人間同士が顔を突き合わせて知力を戦わせるアナログゲームの面白さは、プレイステーションにはない魅力があるなと実感する。
どちらもおすすめ。
・スタンダードカタン
「
開拓がテーマのファミリーゲーム。3〜4人用で、1ゲーム60分程度。基本的なルールは15分あれば覚えられるというほどシンプル。運と駆け引きと会話が決め手のゲームだ。
プレイヤーは、六角形の土地が組み合わさってできたこの島を開拓する。資源(カード)を使用して「道」「家」「街」を開拓(建設)しながらポイントを獲得していき、一定の点数に到達した人が勝ち。開拓するのに必要な物が産出されなかったり、泥棒や騎士に盗まれたりと開拓の道にはさまざまな障害が待ち受けている。
プレイのたびに、ゲーム盤面(カタン島マップ)をばらばらに組み替えることができるため、何度遊んでも飽きることがないのが特徴。その組み合わせ総数は、なんと2兆9千億通り。運と戦略が半々という絶妙なゲームバランスで、初めての人や子どもでも勝てるチャンスが十分にある。さらに、「自分のカードを他人と交換可能」というカタンならではのルールがあり、プレーヤー同士の会話が弾んでひときわ盛り上がる。移動中や旅先でプレイしたい人には、持ち運びに便利な『ポータブル カタン』がある。
遊び方
1)家を建てて、ゲームスタート。
2)サイコロをふって、カードをゲット。
3)集めたカードで領土を拡大。
4)いらないカードは他の人とトレード。
5)カタン島一番の開拓者を目指す。
「カタン」とは
ボードゲーム大国ドイツで1995年に誕生した、開拓をテーマにしたファミリーゲーム。その年のドイツ2大賞「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」「ドイツゲーム賞」、「エッセン金羽根賞」といったタイトルを総なめにする大人気ゲームとなり、次々に世界各国でも発売され、国際的人気ボードゲームに成長した。毎年ドイツで開かれる「国際ゲームフェア」の特別イベントとして、「カタン ワールドチャンピオンシップ」が開催されている。 ゲームの舞台は、中世、大航海時代のカタン島。複数の入植者たちが島を開拓していき、もっとも繁栄したプレイヤーが勝利するという内容。
」
・キャッシュフロー 101 (日本語版)
「
ロバート・キヨサキが考案した、お金持ちになるためのアイデアがつまったゲーム。楽しみながら、会計、金融、投資について学び、ファイナンシャルIQ向上を狙いたい人に。
プレーヤーはまず「給料のために懸命に働く生活」を表す「ラットレース」と呼ばれる円をまわるところからスタート。この円をまわりながら、株や不動産、ビジネスなどに投資を行っていく。
ファイナンシャルIQを早く簡単に高める方法、お金持ちがお金について自分の子供に教えていること、給料が少なくてもお金持ちになり経済的自由を手に入れる方法、資産がお金を生みそのお金が自分のために働いてくれる方法などを学び、「ラットレース」から抜けることに挑戦しよう。
ほかに、より高度な内容のゲームカートを使ってプレイする『キャッシュフロー202 (日本語版)』や、子ども向けの『キャッシュフローforキッズ』もある。
セット内容
・ゲームボード
・ルールブック
・職業カード12枚
・ゲームカード
(スモールディール56枚・ビッグディール42枚・
マーケット42枚・ドゥーダッド42枚)
・ねずみとチーズのこま各6個
・ダイス3個
・各色トークン
・お札セット
・鉛筆6本
・ゲームシート1冊
商品紹介
「会社や税金のためにだけ働く毎日からぬけだすためにはどうすればいいのか」を学ぶためのゲーム。金持ちになるための概念が自然に身につくとともに、会計、金融、投資についても理解が深まります。プレーヤーは始め「ラットレース」と呼ばれる円をまわります。これは「給料のために懸命に働く生活」を表しており、プレーヤーは、この輪をまわりながら、株や不動産、ビジネスなどに投資を行い、ここから抜けることに挑戦します。ファイナンシャルIQを早く簡単に高める方法、お金持ちがお金について考えていること、給料が少なくてもお金持ちになり経済的自由を手に入れる方法、資産がお金を生み、そのお金が自分の為に働いてくれる方法などをキャッシュフロー101で学べます。
」