2005年3月アーカイブ

今日はどうも書く気が起きないので過去(2003年)にあるニュースサイトに寄稿した記事の再掲載。そのサイトは既に消えているので、それなりに意義があるかなと。

■会議を支援するノウハウやツール、環境

共創の場として真っ先に連想するのが会議である。ブレインストーミング、問題解決、意思決定、報告や雰囲気づくり、会議の目的はさまざまであるが、日常的に、組織のコミュニケーションプロセスで重要なイベントである。普通のビジネスマンなら年間何百回もの会議を経験しているだろう。

その重要性の割に、工夫のある会議というのは少ないと感じる。そこに参加する人数に比例して、生産性が高まることは稀である。大人数になれば、各自が持っている潜在的な情報や知恵の総和が増えるはずなのに、大抵は逆に、会議がだらだら長引いたり、形式的になって自由な意見がでなかったりする。

工夫と言うのはノウハウやツールのこと。例えば他人の意見を否定しないでアイデアを出し合うというのは、簡単だけれど効果のあるノウハウだ。発言に時間制限を設けて、時間が近づくとチーンと鳴るチャイムは、以外に役立つツールである。長引く会議が煮詰まったときには、チョコレートやキャンディなど甘いものを配ると言うのも、一般的な工夫のひとつだろう。

環境も大きい。会議室の机の形状やレイアウト。壁の色やインテリア。会社によっては廊下や階段の踊り場に小さなテーブルを置いて、立ちながら手短な会議ができるようにしているケースもある。これはかなり有効だと言う。煙草部屋は人を選ぶが、独特のマッタリ感が、きちんとした会議室ではでないアイデアを生んだりする。

■ITによる会議支援の現状と可能性

じゃあ、ITは会議をどう支援しているだろうか?どんな支援がこれから可能だろうか?そしてその有効性は?

ここ数年、会議に議事録担当以外の人間も、ノートPCを持ち込むケースが増えていると思う。私の主観では、この持込はあまりうまく機能していないと思う。自然と目線は話者を向かずに液晶画面をみつめてしまうから、アイコンタクトによる活性化が失われる。PCに向かう人間も、積極的に発言する側というよりは、淡々と記録する側に回ってしまう。いや、会議に向かっているならまだマシで、無関係なメールチェックやネットサーフィンに時間を費やしてしまう人も少なくないはずだ。

なぜ会議生産性にPCがうまく機能しないのかと言えば、会議を支援する、良いアプリケーションがないからだろう。会議室予約のWebアプリやビデオ会議システム以外、これといったツールがないように思える。

まだ一般的とは言えないが、この分野を支援するITツールはいくつか登場している。


・音声、映像と連動するメモ Quindi
http://www.quindi.com/

会議の音声や映像を記録しながら、電子メモをとる。電子メモはデータベース化され、そのメモがとられた時間の音声や映像を見ることができる。

・ホワイトボードのデジタル化 mimio
http://www.kokuyomimio.com/

ホワイトボードに書いた内容を取り込み、プロジェクターで投影したPC画面をその場で操作。

・論内容のリアルタイム可視化 コラジェクター
http://www.ciec.or.jp/event/2002/papers/pdf/E0120.pdf
http://www.keiomcc.com/colla0305/

会議の内容を訓練された担当者が聞きながら、プロジェクター上で、パワーポイントの概念図にまとめていく。コラジェクターはこの知識流通のイベントで以前、試しているが、私はかなり感動した。だらだら話していても、自然と概念図が話を収束方向へ向けてくれる感じが良かった。

さて、これから会議はITでどう変わるのだろうか?ツールは会議の何をどう支援すべきなのだろうか?

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・「おいしい」となぜ食べすぎるのか―味と体のふしぎな関係
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■おいしさの科学

この本によると、味を感じる細胞には5つの受容体があり、それらに対応する甘み、塩辛味、酸味、苦味、うま味の5つの基本味があるそうだ。それぞれ、ショ糖、食塩、クエン酸、キニーネ、グルタミン酸が特異的に作用することで、味細胞を活性化させているらしい。

味覚は音楽に似ていて、ひとつやふたつくらいなら単体で感覚することができる(グレープフルーツは甘くてすっぱい)が、複合的な”おいしさ”はシンフォニーのようなもので、全体として感じることしかできなくなる。

この味覚要素のシンフォニーとしてのおいしさに対する人間の判断力と言うのはかなり曖昧らしく、ある学者が、老舗の一本2400円の羊羹とスーパーの800円の羊羹を目隠しで評価させると、被験者の意見はちょうど半々に分かれたという事例が紹介されていた。ただし、「よく噛んで」と指示を与えると、老舗の羊羹の支持者が増えたという。これは歯ごたえ、風味がよく感じ取られた結果だそうで、注意深く味わえば、料理の価値は分かるものだという結論。

そもそも生き物は甘味を生まれつき好む性質はあるらしい。新生児に甘みと苦味を与えると、甘みでは微笑むが、苦味は嫌な顔をする。甘みはエネルギーに結びつくので、生物は好む。

食後に快感があったり、食事の際の良い思い出と結びつくと人はその味を好きになるという心理効果も大きいらしい。最大の快感は「おいしい」と思うことであり、おいしいから食べ過ぎるということでもある。

私はお菓子のラムネが大好きで、大人になってからもときどき買ってはスーツのポケットに入れて持ち歩いたりしている。理由ははっきりしていて、子供時代に海外に居た頃、このラムネ菓子というのが、滅多に手に入らず、希少で貴重な「夢のようなお菓子」だと思っていたから。ときどき入手できると、薬の錠剤のような外観と、不思議な感じの人工的な甘さが、とてもおいしく感じられた。まさに、甘さと思い出のダブルパンチで30過ぎてもラムネを買っているんだなあ、と納得。

この本では、他にも、マヨネーズ、ピーナッツにはまる理由の科学的な分析だとか、満腹でも甘いものを食べられる別腹の解明だとか、味覚判別センサーの開発、食べ合わせのよさ、悪さなど、おいしさをめぐる謎が解明されていく。なぜおいしいのか、おいしいと思うのかには理由があるのだ。

■究極のおいしいを知る方法

この本では、味の各要素の受容機能は生物学的なものであっても「おいしい」は後天的なものという結論になっている。若者と中年と老人がおいしいと思うものは違うようだし、普段のライフスタイルや所属する社会階層でも「おいしい」は違いそうだ。おいしいものを教えあうソーシャルネットワーキングサービスなんてあったらいいな、と思う。

で、その真似事をここでやってみようかと思いついた。

私は神奈川県民なのでときどき横浜の中華街にでかける。この中華街、本当に美味い店というのがありそうなのだけれどなかなか見つからない。相当に高い値段を払えばそれなりにうまさの保証もあるのだろうけれど、地元民としてはそういう店を知りたいのではない。長いこと中華街で大満足という店がなかった。

先週の休日に中華街に行った際、ぶらぶらと探索していたら、街のはずれに一軒の店をみつけた。質素な店構えなのだけれど何か本物っぽさを感じた。この店を観察していると中国人しか出入りしていない。どうやら華僑が観光客相手の店を避けて集う本格の店らしいと感じた。入ってみると私たち家族以外は皆、中国語で話している。もしかして、この店アタリ?。

結果はというと...。

出てくるもの全部が、物凄く美味かった大アタリ。本場の味付け。私の横浜中華街体験では史上最強だったと思う。値段も手ごろで、素晴らしくおいしい店。土日なのに行列もしていない。

さて、この店について知りたくありませんか?

先着10名さまに店の名前と場所をお教えしましょう。ただし、私から聞いた後、この店は他人にどうか教えないでください。少なくともネットでは。

そして、あなたの究極の店を一軒教えてください(全国で構いません)。知る人ぞ知るでお願いします。私もその情報については少なくともネット上では、黙っています。

おいしい情報のギブ&テイク希望者は、

【締め切りました】

まで、自己紹介メールを送ってください。あなたが先着10名以内ならば情報を送ります。それに対する返信としてあなたの究極の店情報を送ってください。

よろしくお願いします。

###でしたが10人に達して締め切りました。

・感性の起源―ヒトはなぜ苦いものが好きになったか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002597.html

・東京 五つ星の手みやげ
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001930.html

・やがて消えゆく我が身なら
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面白い読み物。

論旨明快で、ユーモアがある。説得力のある極論の連続。歯切れが良くて気持ちが良い。
人間の死亡率は100%で人はいつか必ず死ぬ、が主要なテーマ。だから人はこう生きるといい、こう考えたらいい、という考察が30本。死が主題でも重くない。

いきなり、がん検診は受けるな、意味がないから、と論じる。がん検診を受けたグループ、受けなかったグループの死亡率に有意の差がないという論拠を提示し、早期発見で手術で直る程度のがんは、放っておいたとしても死なない”がんもどき”だから、本当はその発見には意味がないというのである。

ハンチントン病の家族の人生についての話も考えさせられた。この病気は治療法がない死にいたる病。やっかいなことに優勢遺伝する。つまり親が患者であったらば、こどもは2分の1の確率で発病する。発病は中年以降なので、こども時代は自分の運命が分からなかった。

この患者の家族の書いた本が紹介されていた。

・ウェクスラー家の選択
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これは読んでみたい

ウェクスラー家の娘たちは、母の病気を見て自分たちも長く生きられないのではないかと思い、病気の原因を調べ始める。徹底的に調べた努力の結果、病気の遺伝子を特定することに成功する。だが、それでできたことは病気の治療ではなかった。将来の発病の可能性の有無を正確に知る検査だけだった。悩んだ末、娘たちは検査を受けない選択をしたそうだ。

この検査は自分が若く死ぬかどうかを確実に知る検査になってしまう。もしも自分だったら、どうするだろうか。治療すれば治るかもしれないがんの告知よりも、難しい選択だ。遺伝子医療が進んでいけば、将来の病気や死の時期が確実に分かるケースは増えてくるだろう。これはやがてもっと一般的な問題になるかもしれない。

著者は、


池田 清彦
1947年、東京生まれ。東京教育大学理学部卒業、東京都立大学大学院生物学専攻博士課程修了。早稲田大学国際教養学部教授。構造主義科学論、構造主義生物学の見地から、多彩な評論活動を行っている

といプロフィールで生物学専門らしい。生き物や環境についての知見から、世の中の諸問題をばっさりと斬っていく。エッセイだが情報量も結構多い。なにより著者自身がいう「実も蓋もない」論調が愉快だ。

「はっきり言って私は、人間の命が大切だなどと思ったことは一度もない」
「生物多様性の保全などというのは、たかだか人間の考えた理念に過ぎない」
「断言してもよいが、ほとんどの子は人並みの才能しか(すなわち何の才能も)もっていない」

などちょっとそこだけ抜き出すと、過激な意見が次々に出てくるのだが、敢えてそれを言う根拠も明確に書いており説得力がある。30編のエッセイで、だんだん著者の言いたいことが分かってくる。戦略なのか、後半になるに従い言いたい放題度が高まる。電車でニヤニヤしながら読んでしまった。

事実と考察と意見とユーモア。等身大で嫌味のない文体。こういうエッセイを書けるようになりたいと思った。

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http://www.airport-technology.com/icao-codes/

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Mac Miniがいま大変欲しい。

Apple Mac mini (1.25GHz, 40G, 256, Combo, 56k, E) [M9686J/A]
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雑誌やWebでこの写真を見るたびに衝動的に購入ボタンを押しそうになって困っている。Macは買ったことがないのだが今回は気になる。そんな人はきっと今、多いはず。

とりあえず、気分だけMacユーザになってみるのにちょうどいいのが、このAquaDock。気分転換だけでなく、とても実用的でもある。MacOS XのドックにそっくりのアプリケーションランチャをWindowsOSに追加するフリーソフト。

任意のアプリケーションを登録することができる。

・Aqua Doc
http://www.openwares.org/index.php?option=com_remository&Itemid=&func=fileinfo&parent=folder&filecatid=29
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・Aqua Dock - Reviews and free downloads at Download.com
http://www.download.com/Aqua-Dock/3000-2341_4-10277932.html
本家のサーバは接続できないことがあるのでダウンロードはこちら。

カスタマイズが細かくできるのが特徴。

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私は画面右横に配置し、カーソルを画面端に持っていったときだけ表示するAuto Hideオプションをオンにして使っている。メニューサイズの最適化、透明度設定、パフォーマンス設定など自分好みのドックを作成できる。

Windowsの”クイック起動”のスペースが一杯になってしまって、どうしよう、という人に最適。

・消滅する言語―人類の知的遺産をいかに守るか
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■消滅する言語

地球上から2週間に1つのペースで言語が消滅している。

世界には著者の調査では6000±1000の言語があるが、実際の話者の数を見ると、非常に限られた言語の話者が世界全人口60億人のかなりの割合を占めている。上位8つの言語(標準中国語、スペイン語、英語、ベンガル語、ヒンディー語、ポルトガル語、ロシア語、日本語)だけで24億人。上位20位まで広げると32億人で世界人口の半数を越える。さらにすすめると4%の言語が全人口の96%によって話されているという。

6000±1000の言語のうち、4分の1は話者1000人未満であり、半数は1万人以下の少数の話者しか持たない。消滅しようとしているのはこうした小さな言語のことだ。危機的な状況に陥っているのは6000の言語。つまり、数的には90%の言語が、話者が減少傾向が続いていたり、まさに絶滅しようとしている。

まず危機言語の問題を聞いて思うのは、深刻さがよくわからないということ。言語の消滅がどのような不利益や危険をもたらすのかがはっきりしない。

歴史や民族文化の多様性が失われてしまうという生態学的多様性の危機という学者の見解は一応、理解できる。しかし、消滅しようとしている言語の多くに、大抵の人間は一生に一度も触れることがない。1000人、1万人の小さな共同体の文化に具体的にどんな素晴らしい知的資産が含まれているのか知らないものだから、多様性論は極めて抽象的で、説得力の弱い意見に思えてしまう。遺伝子資源のように、それを使った特効薬のような成果が作れますという効用が見えないのが厳しい。

そこで著者は、たとえば、二十世紀最後に戦争が起きた地域、ベトナム、カンボジア、ルワンダ、ブルンジは、単一言語の地域であるという事実を指摘する。統一言語は相互理解だけでなく、衝突も加速させる面があるようだ。言語障壁があるおかげで、言語圏ごとに多数の経済が成立したり、多数の文化的英雄が活躍しえたりすることも、多様性の利益だという。

ただ、それでもなお、環境問題の如く言語消滅を人類にとって解決が急務の課題という共通了解をつくるには、まだ論拠が足りていない気はする。消滅言語の具体を私たちは知らないからだろう。

■言語の多様性を具体的に

言語の多様性を紹介する事例調査はとても興味深い。

英語では、Youは単数のあなたであると同時に複数のあなた方の意味を持つ。日本語の場合、あなたは単数を表す。ところが英語から派生したパプアニューギニアのトク・ピシン語では、

mitupela 私たち二人(あなたを含まない)
mitripela 私たち三人(あなたを含まない)
yumitripela 私たち三人(あなたを含む)
yutupela あなたたち二人
emtripela 彼ら三人
yumifoapela 私たち四人

という人称があるそうだ。数人単位のグループのコミュニケーションが生きていくのに重要な文化がうみだしたバリエーションなのだろう。

明証性と呼ばれる言語概念を含む言語があるという話も面白い。英語では「本が床に落ちた」というセンテンスは、自分で見たのか、誰かにその状況を聞いたのか、判断できない。明証性のある言語では、それを文法的に区別する。

オーストラリアのンギヤンバー語では、5つの明証性規則が分化していてとても複雑になる。(1)私が見た、(2)聞いたけれどみていない、(3)その証拠を見たがそれ自体は見ていない、(4)誰かに聞いた、(5)そう考えるのが合理的だ、の5つがあるそうで、観点をはっきりしないと文を作れないという。これは科学の議論に向いていそうな言語だが政治やビジネス営業では使いにくそうだ。

消滅寸前の言語には、きっと、こうした認知構造の違いにもとづくメジャー言語にはない視野が隠れている。昨日の日本の古代語の本のあったように言語に豊かな民族の歴史が刻み込まれてもいる。この著者がいうように、消滅言語の記録を積極的に残す施策は、有益だろうと思う。問題はそれ以上の”介入”は必要なのかということだ。

■何をすべきか、何ができるか

ITの普及と国際コミュニケーションの活発化は、言語の消滅を加速させていることは間違いないだろう。二言語を使うようにすることは、消滅の歯止めになると書かれているが、実際にはメジャー言語圏では、日本人のように日本語と英語の組み合わせがバイリンガルの大半だ。少数言語話者はメジャー言語を学習することで、言語経済学的に、メジャー言語に染まってしまうことの方が多いだろう。

山岳民族や騎馬民族など固有の地域の自然、風土と密接な関係がある共同体の言語も、生活の近代化によって、言語背景の特徴を失っていく。現代は急速に世界が狭くなり、異なる文化がかつてなかったほど接触する時代だ。多数の言語が混在するバベルの塔が、いままさに崩れようとしている。それが良いことなのか、悪いことなのか、誰の倫理基準で決めたら良いのだろうか。

著者はかつてのキリスト教布教の伝道師のように、言語の強者=英語圏(著者は英語学の大家)の善意の人間として、”予防言語学”を広めようとしているようにも見える。積極的に介入し、失われた言語を人為的に復活させることを理想としている。だが、成功例として挙げられている少数言語の復活事例(ヘブライ語など)が、どの程度の意義を持つのかはっきりしない。記録を残すこと以上の、消滅言語を救うアファーマティブ・アクションが本当に必要なのか、よくわからない。そもそも大量消滅を止めることはもう不可能だ。

ベンチャー企業の設立件数/倒産件数の比率と同じように、倒産件数が増えても、設立件数が上回っていれば良いという考え方もある。言語が生まれるスピードについてはまだよくわかっていないらしい。どこまでが方言で、どこまでが独立した言語なのか、判断が難しいからだ。政治的抑圧で消されようとしている言語はともかく、自然消滅する言語については、レッセフェールで自然に任せて、むしろ、新しい言語の誕生を加速させるような施策を進めてみるというのは奇策だろうか。

・コミュニケーション拡張装置としての機械翻訳
http://hotwired.goo.ne.jp/bitliteracy/guest/990817/
99年に書いた記事。ちょっと古いが今回のテーマに深く関連する。

・危機言語のホームページ
http://www.tooyoo.l.u-tokyo.ac.jp/ichel/ichel-j.html

・日本の古代語を探る―詩学への道217A1F1EC6L__SL500_AA200_.jpg

古典学者による古代語についての11のエッセイ。


夏は夜。月のころはさらなり。闇もなほ、ほたるのおほく飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
」 枕草子

書き写していて、まさに名文だと思った。こうはなかなか書けない。リズムや情感が抜群だ。やはり、最後の「をかし」が効いている。

「をかし」は、現代の「おかしい」に変化して、InterestingやFunnyやSomething Wrongの意味でも使われるようになった。そもそもの語源が古事記にも使われる「をこ」であり愚かしく滑稽な様子を意味する言葉であったらしい。それが変化して趣があるという意味を持つようになった。歴史的経緯が、現在の「おかしい」の多義性につながっているようだ。

この枕草子の「をかし」については「物の形状・色彩・光線・音・香り・肌触りなど、感覚的な美を表し、または主知的な目で自然や人生を見る場合の平安朝的美の体系を示す」というある研究者の定義が紹介されている。

同時に、著者は、当時は「主知的な目で自然や人生を見」たり「感覚的な美」を見出すような美の体系など存在していなかったはずだとこの定義の矛盾も指摘する。自然を対象として客観視する感性はもっと後世になってからのことだから。ことばをそれが使われる歴史的文脈と切り離して考えてはいけないとして厳しく細にわたる考証が論じられる。古代の歴史、文化、生活についての著者の博学が、古代語の説明を通して、語られる。

古典学者でもない現代人が古代語を探る意味というのは、この本の副題にあるとおり、詩学への道ということなのだろうと思う。古代の文学の詩性を味わうだけでなく、日常、日本語を使う際の味や品にも、言葉の使い手の、重層的な知識というのは密接に関わっているだろう。

取り上げられる古代語は他にも、

木、毛
東西南北

キトラ
シコ
タビ
シト・バリ
豊葦原水穂国

などがある。

特に最終章の「豊葦原水穂国」(日本の美称)の解説は力が入っている。この呼び方には、未開の自然である葦と、人の手の栽培であり文化と秩序である稲が一緒に出てくる。著者はこの言葉が作られた背景、すなわち、征服される土着の民族や新しい農業技術を持って入ってきた新しい支配者層、権力の集中と律令国家の成立、記紀神話との関係を説明し、この国の王制の開始を神話的に告げる語なのだと結論する。


たった一語というかもしれぬ。しかし一粒の砂に宇宙が宿るように、たったの一語でも、ある時代の生態が、したたかに宿ることだってありえるだろう。少なくともこの語には、初期のヤマト王権が水田農業をいかに受け入れ、活かし、いかに展開しようとしたかというその政治的・文化的な次元や道程が、深く刻み込まれているはずである。そしてそれこそが、この語のになう記号論的な意味ないしは価値だと私は考える。

単なることばのトリビア本ではない。

・古代日本人・心の宇宙
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001432.html

・タブーの漢字学
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002684.html

・日本人の禁忌―忌み言葉、鬼門、縁起かつぎ...人は何を恐れたのか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000809.html

・日本語は年速一キロで動く
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002025.html

・人はなぜ憎しみを抱くのか
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1923年ベルリン生まれでナチス迫害を逃れ米国に亡命し大学で教えた後、今はスイス在住の精神分析医が書いた本。

テロリズム、民族紛争、原理主義。人の憎しみという破壊的な感情とどう折り合いをつけるかは、今世紀前半の一大テーマだろう。憎しみを解消するために、経済格差の解決が課題だとか、政治イデオロギーを乗り越えるべきだとか、異文化相互理解が必要だ、などいろいろな意見がある。

この本では、こども時代の親との不幸な関係がうみだす「自分の中の他人」こそ、憎しみの根源であるという。小さなこどもは親に依存して生きるしか術がない。自然と親が無意識に求める要求を想像して、本来の自分を排除してでも、それを満たそうとする。その過程で排除された本当の自分は消えずにこころのどこかに「自分の中の他人」として残ってしまう。この自分の中の他人に対する憎しみが、外に向かってあふれだす、というのが著者の持論だ。

優しく育てればよいというわけではないらしい。こどもを怒ってはいけないと思う母親が、悪いことをしたこどもを叱らないとする。否定的な感情はこどもには見せたくないという気持ちで、外面的には優しく接してしまう。すると、こどもは、本当は母親が怒っていることを想像しているのに、実際にはそうではない母親と直面することになる。こどもは本当に感じたことを認めることができなくなってしまう。締め出された気持ちが「自分の中の他人」になり、ことあるごとに、こどもを苦しめる。この苦しみが外や内へ向かい、自分や他人を罰しようとする気持ちに変わっていくという。

無視、無関心も原因になる。「自分の存在が認めてもらえないと、自分を認めてくれない親の目で、自分自身を否定的に見るようになる」。そして「親が愛してくれないのは自分が悪いからだ。自分のせいだ、親は良い人たちなんだから」とこどもは考えるようになる。そしてやがて、権威に対して服従することで、こころの中の軋轢を解消しようとする。
権力者への服従や原理主義への傾倒も、根源はすべて自分の中の他人に発する憎しみが根源であるという本だ。第2次世界大戦のナチスのホロコーストにせよ、9.11の同時多発テロにせよ、真の問題はつまり、彼らの親が育て方を間違ったんだよ、という大胆な結論を言いたいようだ。

「憎しみは親の働きかけから生まれる」とはっきり書いている。論旨は明快。こうした憎しみの生まれるメカニズムを客観的に知ることで各自が自分を見つめなおし、自分の中の他人から解放された自分らしい生き方を見つけ出すことが、世界の問題の解決につながる、と結論している。

この、親の育て方が間違ったが諸悪の根源、というのは大胆すぎる結論のような気もするのだけれど、「三つ子の魂百まで」という諺が日本にもある。ひとりひとりが、自分の今の状態に満足し、権威への盲目的服従や強すぎる劣等感や優越意識で心の埋め合わせをせずとも幸せな状態であるならば、確かに戦争やテロリズムは、起きないかもしれない。
世界平和のためにはまずは子育てをちゃんとしましょうという論理、それなりに説得力があるようにも思えた。

一人っ子の長男は1歳8ヶ月。彼は果たしてこういう問題と無縁でスクスク育ってくれるだろうか。最近、性格がでてきた。私に似ておっとり型。研究熱心タイプ。アルファベット24文字を覚えて、街で英文字を見ては、得意げに教えてくれる。Wは発音が難しいらしく、声を小さくごまかしている。

とりあえずここ数日はロタウィルス(こどもがよくかかるらしい、はじめて知った)に感染してぶっ倒れている。ABCの次は平和主義者教育をするので、早く元気になってくれよっと。

・人類最古の哲学―カイエ・ソバージュ〈1〉
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宗教学者、中沢新一の大学講義シリーズの第一巻。

レヴィ=ストロース風構造主義的神話分析が現代においてどのような意義を持つかが主題の本。


人類的な分布をする神話というのがたくさんあります。地理的に遠く離れ、社会構造も言語もまったく異なる社会が、驚くほどよく似た神話や伝承を伝えているのです。例えば、八・九世紀の古い中国や日本の書物に記録されている伝承が、遠いヨーロッパの伝承の中に残っていたりするのです。

世界に散らばるシンデレラ物語が取り上げられる。フランスの民話「サンドリヨンまたは小さなガラスの靴」やドイツのグリム兄弟版「灰かぶり少女」と、中国の「酉陽雑俎」、北米インディアンの「見えない人」物語が比較され、類似した構造と共通項が取り出される。これらの神話は細部は異なっても、構造は同じである。人類が世界に広まる何万年も前に、とてつもなく古い起源の原型が存在していたのではないかと著者は推測する。

どのシンデレラ物語でも、実の親の不在や意地悪な継母の登場のような欠落から始まって、高いもの(裕福)と低いもの(貧乏)のような対立・矛盾が解消されていく過程になっている。魔法がうみだすカボチャの馬車ような仲介機能によって、貧乏で小汚い娘が、高貴な貴族に見出され、永続する幸福な結婚という結末に向かっていく。

面白いのは古い物語ほど残酷であったり、具体的であること。シンデレラの原型では、意地悪な姉妹は足の指や踵を切断してまでもガラスの靴に挑戦して失敗している。中国では鳥に目をつつかれて盲目になったりもする。もともと魔法使いのお婆さんは出てこなくて、魚や鳥がその役割を果たす話の方が古いようだ。

古層の物語では、魔法のような飛躍が少なく、具体的描写が多い。つまり、きめ細かい仲介機能の連続となっている。神話は本来、空想物語ではなく、人間の直面する現実という足場を持った物語だった。

シンデレラは台所で働かされる。これはカマドや灰の近くにいるという意味である。カマドや灰は、本来、死者と生者を結ぶ場であり、そこで働くのはシャーマンだった。片足の靴は、片足を引きずりながら異界との行き来をするオイディプスの姿とも重なる。死者との交通も本来、シンデレラの重要テーマだった。この他にも仲介によって解消される人類的テーマはいくつも織り込まれていた。

時代が進むにつれ、物語の合理化が行われ、単純化され、バーチャルな内部に閉じた物語に変容してしまう。ディズニーのシンデレラは、王子様に外見の美しさで認められてお金持ちになる女性の社会的サクセスストーリーという、資本主義の愛する物語に変化した。そこには、もはや「死者との交通」や「見えない価値を見る」といった他の重要なテーマはなくなっている。

仲介機能による矛盾の解消という構造を使って、宇宙を重層的に語る神話本来の力について、著者はこんなことを書いている。


日本人はいまCG技術による自然の再現ということに関して、群を抜く能力を発揮してみせていますが、それはいまのアニメ文化を背負っている人々の体内に、合理化される以前の重層的な自然の記憶が生き残っているおかげなのであって、合理化された自然イメージばかりに取り囲まれて育った世代がこれを担うようになったときには、もはやそのレベルを維持することは難しくなるでしょう。

確かに宮崎アニメはディズニーと比較して重層的多義的で解釈のバリエーションが豊かだ。バーチャルな世界に生きることで、自然や現実との結びつきが希薄化すると、イマジネーションの豊かさまで失われてしまうことを著者は危惧しているようだ。

そして神話とは、


神話はまぎれもなく哲学です。宇宙の中で拘束を受けながら生きている人間の条件について思考しているからです。

であると結論している。これはレヴィ=ストロースがいう「野生の思考」であり、現代において、もう一度考えてみる価値のあるテーマだと復権を試みようとしている。

・対称性人類学 カイエ・ソバージュ<5>
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001148.html

・神の発明 カイエ・ソバージュ〈4〉
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000314.html

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EApple iPod shuffle External Battery Pack M9759G/A
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EApple iPod shuffle Dock M9757G/A
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・GrandWin 3
http://www.shimousa.com/gw/index.htm

ハードディスク容量と同じでデスクトップサイズも、いくら大きくしても、いっぱいになってしまう法則があるのじゃないだろうか。

メインのノートPCの画面サイズはSVGA+(1400×1050)で使っている。当初、これは広々としていた気がするのだが、使い慣れてくるとソフトを多数同時起動するようになり、やはりウィンドウで一杯になってしまう。

そこでデスクトップを複数つくり、切り替える仮想デスクトップソフトが欲しくなる。このGrandWinは最大100画面までデスクトップ領域を上下左右に拡大してくれるソフト。マウスを画面の端に持って行くことで、画面間をスムーズに移動できるのが便利。

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設定でウィンドウの数や固定したいアプリケーションを指定することもできる。
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個人的には3×3で9画面で使うのが管理しやすいと感じた。

なお、フリーソフトのGrandWin2とシェアウェアの3がある。

3は2に加えて以下の機能がある。

・ウインドウドラッグ中の移動が可能
・操作中に停止、移動モードの切替え(トグル機能)や移動モードの切替えが可能
・固定ウインドウの定義が簡単になり、ワイルドカードによる部分合致定義も可能
・タスクバーにてサイズ復元されたウインドウへの追従が可能
・OSのユーザ毎の設定値管理が可能

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http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2223
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・ワルに学ぶ「実戦心理術」
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ウケた。

面と向かってほめない、けなした後にほめる、シメだけ自分がやる、恩に着せるおごり方、など基本から高等テクまで、70以上のワルになるノウハウが「自分の株を上げる」「失敗を逆手に取る」「駆け引き」「嫌なやつとつきあう」「その人の心を手に入れる」「自分のペースに巻き込む」の6章にまとめられている。

個人的に面白かったベスト3を紹介するとこんなかんじ。

・絶対ばれないウソを使って持ち上げる

「昨夜、部長とゴルフをしている夢をみましたよ」

確かにばれない。

・「端数」を使う

端数の方が強力

「九千八百円貸してくれないか」 > 「一万円貸してくれないか」
「首都圏の81.2%の家庭で...」 > 「80%」
「では3時50分にロビーで」 > 「4時」

・反対意見を分断する

例えば20人中8人があなたの意見に反対だった場合、「賛成12、反対8」では、反対も結構居るので決定しにくい。そういうときは、こう言いなさいというノウハウ。「つまり、賛成意見が12、もっとテストしてからが2、改良の余地ありが1、○○が1、△△が1...」。反対意見をバラバラな少数意見としてしまう心理テクニック。

仕事のワルだけでなく、「女を泣かせたらもう一度(映画などで)泣かせれば最初の泣いた理由が薄れる」などの男女駆け引きのワルのノウハウも混ざっている。1つのノウハウが2ページ程度で読みやすい。

ビジネスシーンで多少のワルであることは大切なことかもしれないと最近思うようになった。

仕事の交渉や営業、問題解決の会議などでこうしたテクニックを使っている人はよく見かける。自分でもたまに仕掛ける。こうした技術は何冊か本を読んでいるとパターンが見えてしまうので「ああ、彼、仕掛けてきてるな」と気づいたりするものだが、30を超えたあたりから、そういう人の方がむしろ頼もしくて一緒に仕事をしたいと思うようになった。仕掛けが分かっていても、敢えて乗ってみるようにもなった。

ワルと悪は違うわけでしたたかさも必要なことは多いと思う。なんて言ってる私は、やっぱり汚いオトナになってしまったのだろうか。

関連書評:

・NYPD No.1ネゴシエーター最強の交渉術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003031.html

・トップに売り込む最強交渉術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000324.html

・心の動きが手にとるようにわかるNLP理論
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000609.html

・「できる人」の話し方、その見逃せない法則
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000445.html

・悪の対話術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002109.html

・ハーバード流「話す力」の伸ばし方!―仕事で120%の成果を出す最強の会話術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000228.html

・パワープレイ―気づかれずに相手を操る悪魔の心理術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000150.html

・ソリューション・セリング―賢い売り手になるための10の戦略
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000145.html

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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000935.html

・案外、知らずに歌ってた童謡の謎
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誰でも知っている童謡に隠された背景を探ったベストセラー本。シリーズ3冊で20万冊も売れたらしい。後半で若干作者の創作も入っていそうだが、全体的に読みやすくて、ウンチクを増やすには面白い本。

・「赤い靴はいてた女の子」はどうなったか?実は異人さんに連れられていっちゃって...なかった。そこにはなんとも悲しい実話が背後にあった。

・「夕焼け小焼けの赤とんぼ、おわれてみたのは」の「おわれて」とは?。

・花いちもんめ。花=女の子、いちもんめ=一匁(金額)。負けて悔しい、あの子が欲しい。貧しい農村と女衒のやりとりが歌になっている?

・ひなまつり、お嫁にいらした姉さまに良く似た官女の白い顔。「いらした」は行ったのか、来たのか?なぜ敬語扱いなのかの考察に始まるもうひとつのストーリー。

・ずいずいずっころばしの、”ずい”はずいきで、茶壷は大名行列で、それに追われてというのは...。遊郭の男女の秘め事との関係が...。

・かごめ、かごめは籠女でやはり遊郭系なのか?「鶴と亀がすべった」「夜明けの晩に」「後ろの正面」に秘められた意味とは。

などなど、あの歌に隠れた背景説明に、驚きの連続。


私もひとつ、童謡の秘密を先日、インターネットで知った。童謡といえるか分からないが、小学校で音楽の先生が独自に用意した副読本に「たんぽぽの歌」という歌が収録されていた。先生のピアノ伴奏で毎週歌わされたので、歌詞をすべて丸暗記している。こどもながらに素晴らしい歌詞とメロディだなあとじーんと感じて、今でも心の中でくちずさんでいたりする。

#みなさんはこの歌をご存知ですか?
---
たんぽぽの歌

作詞 門倉  訣
作曲 堀越  浄

雪の下の故郷の夜 冷たい風と土の中で
青い空を夢に見ながら 野原に咲いた花だから

どんな花よりタンポポの 花をあなたに贈りましょう
どんな花よりタンポポの 花をあなたに贈りましょう

高い工場の壁の下で どれだけ春を待つのでしょう
数えた指を優しく開き 空き地に咲いた花だから

どんな花よりタンポポの 花をあなたに贈りましょう
どんな花よりタンポポの 花をあなたに贈りましょう


ガラスの部屋のバラの花より 嵐の空を見つめ続ける
あなたの胸の想いのように 心に咲いた花だから

どんな花よりタンポポの 花をあなたに贈りましょう
どんな花よりタンポポの 花をあなたに贈りましょう


---
だが、その後の人生でこの歌がメディアに出てきたことは一度もなく、いったいどういう出自の歌なのだろうと気になっていた。それが最近、インターネットで検索したら正体が判明した。

かつての日立製作所の労働闘争ソングだそうだ。

なるほど歌詞はそう読もうと思えばそう読める!。そうか、あの音楽の先生はつまり日教...と邪推するのはやめにして、そういう出自があるからメディアに出てこなかったのだろうなと、思った。素晴らしい歌なのにもったいない話である。夏川りみあたりがイデオロギーと関係なく、歌ってくれると見直されると思うのだが。

関連書評:

・封印作品の謎
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002818.html

・放送禁止歌
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001449.html

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http://www.nri.co.jp/news/2004/040824.html
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http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001957.html

個人的には、この2年でデータ記録とビデオ録画のメディアとしてDVD-Rをメインで使うようになった。メディアの価格も下がってきたので、CD-Rの出番はほとんどなくなってしまった。

ただ、DVDメディアは活用にノウハウが必要だと感じる。

まず規格がたくさんあって混乱する。DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM、DVD+R、DVD+RW、片面2層、ビデオ録画用、データ記録用など、何がなんだか分からない。

そして価格にばらつきがある。海外、国内の有名、無名ブランドが店頭に一緒に並ぶ。DVD-Rの場合、店頭価格は1枚50円から600円くらいで、実に12倍程度の価格差があるのだ。

・DVDメディア価格調査【バックナンバー】
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/backno/ps_dvd.htm
秋葉原での価格追跡調査はとても参考になる

そして品質も違う。PCやDVDレコーダーとの相性もあるが、廉価なメディアは記録に失敗して無駄になることが多い。特にデータを容量いっぱいまでコピーしようとすると、外周部で失敗するため、メディアのコストに加えて、長い作成時間も無駄になる。私は過去に随分経験した。

私は、DVDメディアの安売りを店頭でみつけると、必要もないのに妙に買いたくなってしまう。何百枚も買ったが、失敗も多かった。最近は落ち着いてきて、失敗はなくなってきた。そこでまとめた個人的結論を、個人的DVDメディアの買い方として書いてみる。相当奥深い世界のようで本も出ている。私はシロートなので、さらに詳しい方の情報があれば間違いを指摘、コメントしてください。

・DVD/CD‐Rパーフェクトデータ―焼きミスよさようなら!!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4915540839/daiya0b-22/
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有名なライターの研究本。

■散財して学んだDVDメディアの買い方

鉄則その1 1枚100円以下の激安海外ブランドは買わない

まず大抵のトラブルは、これを守ることで避けられる。アジアの知名度の低いメーカー製が特売状態になっているとつい手を出したくなる。実際には使える品質のものも含まれていることがあるが、製造時期や型番によっても中身は違う。一度大丈夫だったからといって次も使えるとは限らない。10枚入りを買って半分以上が使えなかったこともある。日本語が書いてあっても同じ。激安海外ブランドはかえって高くつくので原則として、シロートの私は手を出さないことにした。

日本の大手メーカー製品はほぼ安心できるのだが、価格は高め。値引きがないコンビニなどでは、1枚500円や600円で販売されている。これでは高すぎる。

鉄則その2 太陽誘電とそのOEM製品を安く買う

最も信頼できるメーカーは太陽誘電1社であり、第三者の品質テストからも品質が他を圧倒していることが証明されている。太陽誘電は自社ブランド「That's」を展開している。That'sブランドが安く入手できるならば、これを買えば間違いはない。

しかし、太陽誘電は基本はOEMメーカーである。例えば「ソニーのDVD-R」も時期やロットによって、中身は太陽誘電であったりする。店頭にはThat'sは少なく、他の大手メーカーのブランドのパッケージが売られている率が高い。流通事情から、That'sブランドよりも大手メーカー製品の方が安いケースも多い。

だから、最も賢いのは、国内大手メーカーのブランドで、中身は太陽誘電製で、その時点で最安値の製品を買うことだ。例えば今の時点だとソニーのDVD-R 5枚入り(ビデオ用、1-4倍速、CPRM未対応、カラーコレクション)で中身が太陽誘電のものが、秋葉原で最安値を探すと500円で買えた。1枚100円換算。秋葉原あたりでは店員が気を利かせて「中身は太陽誘電でお買い得ですよ」とポップに書いてあったりするから、分かる。

・太陽誘電 That'sブランド
http://startlab.co.jp/index.html

・進め!インターネットマン21
http://www.internetman.jp/iman_at21-241.htm
第241回: DVD激安メディアと国産メディアの違い
〜メディアメーカー太陽誘電に聞く〜 の巻

ちなみにDVDのOEM元を調べるにはこのソフトが使える。DVDドライブとDVDメディアのメーカー名や品質をチェックするフリーソフト。

・DVD Identifier
http://dvdidentifier.cdfreaks.com/
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鉄則その3 DVD-R、DVD-RW、DVD-RAMで使い分ける

店頭でパッケージ表示に「データ記録用」、「ビデオ記録用」の二つがある。中身は実は変わらない。ビデオ用DVD-Rは映像著作物に対する「私的録画補償金」というものが価格に上乗せされているだけである。ビデオ用をデータ記録用に使うことは可能だ。逆にデータ記録用にビデオを録画することもできる。(もちろん、この場合は私的録画補償金の制度の意味をユーザとしては意識して、用途を選ぶことが望ましい)。

DVDメディアには種類が多数ある。規格乱立までの歴史や、各規格の機能と特徴の違いは一通り勉強した。私の結論からすると最も汎用的に使えるのはDVD-R/-RW/RAMである。+という記号が入ったものは特殊である。

・DVDメディアの特長
http://www.webby.co.jp/dvd/dvd_tokucho.html
DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM、DVD+R、DVD+RWの違いなど。

パソコンとハードディスクレコーダーで、長期保存や配布物作成として使うのであれば、広く使えるDVD-Rが良い。頻度の高いバックアップを行うにはDVD-RAMが向いている。ハードディスクレコーダーでテレビを繰り返し録画するには、DVD-RWが向いている。録画したけれどつまらなかった番組を消しやすいから。

・ちらりウィンドウ(マウス用)
http://sappari.org/chirarim.html
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大変便利だ。

WindowsOSの標準機能として搭載して欲しいくらい。

ちらりウィンドウは、気がつくと10個も20個もウィンドウを起動してしまっている私のようなユーザにうってつけのウィンドウ管理ツール。最前面のウィンドウ上でマウスホイールを押してドラッグを行うと、下に隠れたウィンドウが容易に選択できるようになる。

こんなときに便利。

・奥に隠れたウィンドウがなかなか見つからない
・隠れたウィンドウを見つけるのに、手前のウィンドウを動かしたり、最小化したりと、・ウィンドウの切り替えが面倒
・タスクバーを見てもタイトルだけではウィンドウを見分けにくい
・デスクトップのアイコンを探すのにウィンドウの位置を何度も調整するのが面倒

操作方法は、まず起動してから、


基本
マウスの中ボタン(ホイールマウスの場合はホイールボタン)を使います。
中ボタンでドラッグすると、重なったウィンドウをずらしながら見ることができます。
ウィンドウを選ぶと(どこかをクリックすると)動かす前の状態に戻ります。

ということなのだれど、とりあえず使ってみないとこの良さは伝わらない。当分常駐決定。

作者は慶応大学のインタフェース研究者。さらなる発展が楽しみ。

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・ネット副業の達人アフィリエイトでこんなに稼げる!
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■「できるアフィリエイト」的なお手軽入門書

仕事上の研究のためアフィリエイトの本をまとめ買いした一冊。

こんなこともあった。

・ITmediaニュース:Yahoo!がアフィリエイトに進出 バリューコマース子会社化へ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0502/28/news057.html
ヤフーは約110億円でバリューコマースを子会社化し、同社を通じてアフィリエイト事業に進出する。

これは月々数万円の副収入を得たい人向けのお気軽アフィリエイト入門。

楽天、A8、バリューコマース、リンクシェアなどのアフィリエイトASPのリンク作成画面、レポート画面などを、画面キャプチャを使って、手取り、足取り説明してくれる。これから始めたい人には理解する時間の短縮になる。

楽天アフィリエイトについては特に詳しい。楽天のブログサービスを使って無料でアフィリエイトサイトを作る方法が丁寧に解説されている。テンプレートを使って商品を選ぶだけなので、とてもやさしい。

私も試しに楽天広場でアフィリエイトサイトを作ってみた。

・情熱未来商会 - デジタルとITの・・・
http://plaza.rakuten.co.jp/glink/

簡単だ。楽天の場合、日記を更新すると新着情報から他のユーザがのぞきにくるので集客が容易だ。作成時間30分程度。結局、数百円儲かった。もっと気合を入れて商材を増やしていけばさらに売れることもあるのかもしれない。(放置しますけど)。

■がんばれミクリヤ君2号(兄がいるらしいので)

私が社長をつとめるデータセクション社のミクリヤ君は技術を使って自動化したアフィリエイトサイトを最近趣味で立ち上げた。デジハリのプログラミングコースから入社して本格的にJavaプログラミングを始めたのだけれど、妙に飲み込みが早く、アマゾンやビッダーズのWebサービスを使いこなしている。

それがこのサイト。

・J.muruco --ジャニーズ応援サイト--
http://muruco.jspeed.jp/jmuruco/top.do
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使っているWebサービスやRSSは以下。

・ビッダーズ Webサービス
http://blog.dena.ne.jp/bws/

・アマゾン Webサービス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/subst/associates/join/webservices.html/

・未来検索livedoor
http://sf.livedoor.com/

彼女とその友人がジャニーズファンだったことがテーマ選びの理由だったらしい。オークションが白熱すると100万円近いプレミアがつく商材もあるそうだ。マニア心恐るべし。まだ立ち上げたばかりなので売り上げはほとんどゼロだそうだが、こうした自動化されたアフィリエイトサイトは、テーマ次第では自動販売機として機能するかもしれない。

がんばれミクリヤ君2号!

関連:

・ネット初心者でもお小遣いゲット可能! アフィリエイト広告
http://internet.watch.impress.co.jp/static/link/2005/01/21/index.htm
リソースがまとまっている。


そういえば芸能人アフィリエイトといえばこんなものまで登場している。バーチャルマネージャとしてタレントを売り込んで成功報酬を得るビジネス。

・結婚披露宴余興、パーティーでの芸能人ステージをプロデュース
http://www.anet-web.com/

ホームページやメールマガジン等インターネットメディアを通じて、タレントの営業活動をしていただける方を募集します。内容に応じて報酬をお支払い致します。
気になる報酬額は・・・
タレント出演依頼のお見積りで300円
さらにそのお客様が出演依頼契約をすると5,000円
川上たけし催眠セミナー等参加申込で2,000円
報酬は、現金もしくは、スペシャルイベントへの参加(エスパー伊東と芸人仲間の飲み会への参加や催眠術セミナー招待等)からお選びいただけます。[

・学ぶ意欲の心理学
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■学習動機の二要因モデル

学校や企業組織の学習で「外発的動機」「内発的動機」ということがよく言われる。前者は外(上)からのアメとムチ、報酬や賞罰であり、後者は自己実現だとか本人の内側から湧き出るやる気のこと。

東大の教育心理学の教授である著者は、大学の新入生に「あなたは高校まで、なぜ勉強してきたのでしょう」「人は一般になぜ勉強しているんだと思いますか」という質問を行い回答結果群をグルーピングした。すると外発、内発というわけ方におさまらない回答が多かった。

そこで6つのグループに分類し、二つの軸を与えて次元化することで「学習動機の二要因モデル」として構造化した。

・二要因モデル
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上段の3つ充実、訓練、実用は相関が高くなるらしい。下の段の関係、自尊、報酬も割合強い相関を持ち、上段と下段は無相関であるそうだ。上段は内容関与的動機(学習内容に関係が深い、英語の勉強は楽しい)、下段は内容分離的動機(学習内容に関係がない、英語ができると親にほめてもらえる)という名前が与えられた。

このモデルは学校でも企業でも活用できそうな有意義な図であると思った(それでパワーポイント化したのが上の画像)。

■論敵との対談2本で浮かび上がる現代教育の論点

この二要因モデルは上段が内発で下段が外発であると勘違いしやすいが、よく図を見ると、そうではなくて対角線にある要素が内発・外発の組になっていることが分かる。精神医で勉強法のベストセラー作家の和田秀樹もこの図を間違って解釈して、うっかり本の中で著者を批判していたらしい。

この本の第2章は、そこから始まった2人の徹底討論である。和田氏は徹底的に外発動機を重視しており、「教授になるとバカになる論」を主張している。一度、終身的な職業である教授になってしまうと、外発動機が働かないので学ばなくなる。だから、和田氏によれば、いっそ教授の上に大教授だとか超教授を作ってみたらどうか、などとユニークな意見。

これに対して、外発的動機は学習の入り口として有効性を認めながらも、それだけじゃないだろうという著者の反論。結局、ふたりは共通する思想を持っている点が多いことも判明するが、最後まで意見は噛み合っていない。現実の教育への言及数の多い和田氏が若干、説得力で優勢か。なかなか面白い口ゲンカ。

第3章もまたもや論敵の教育社会学者・苅谷剛彦氏との対談。「弱者の味方」と称する「強い個人のモデル」という著者の意見が面白い。みんなそれぞれ良いところがあるから個性を尊重しよう、が行き着く先は、一握りの強い個性を持つ成功者の世界になるのじゃないかとは私も思ったから。

現代日本では「ゆとり教育」、「総合的な学習」、「個性尊重」、「新しい学力観」「生きる力」がもてはやされる。逆にかつての「詰め込み教育」は悪で、熱意を持って教師が特別に教えようとすると「それは教え込みでしょう」「こどもの思いはどうなっていますか」などと批判の対象になる。

苅谷氏の語る英国教育事情は日本に通じる部分がありそうだ。「目に見える教育法」「目に見えない教育法」のふたつがあり、個性重視の「新学力観」「生きる力」などは後者である。目に見えない教育法は英国では新中産階級にとっては受け止められやすかったが、ミドルクラスには不評で、ワーキングクラスにとっては不利にさえなるという結論がでているという。

「世界に一つだけの花」が無数に咲くのはいいのだけれど、美しいのは一握りの花のような気がする。そして、個性の花を立派に咲かせるには相当のコストが必要だろう。このふたりの議論を読んでいると、もちろん詰め込み教育、偏差値教育に戻るべきではないけれど、公教育が行き場のない個性化、個別化に向かっている現在のあり方はどこか間違ってしまっているように思えた。

■二要因モデルを超えて

第4章では心理学的な考え方に沿いつつ「やる気を出す方法」が語られる。キーワードだけ抜き出してみた。とても興味深い最終章。

第1ステップ 内容分離的動機から入る

 賞罰を自律的に使う
  編集者に締め切り設定を自ら依頼する

 対人的環境を整える
  いいライバルをつくる

第2ステップ 内容関与的動機を高める

 学習の楽しさを倍加する工夫
  作品化、自分との競争、多重に支えられた動機

 教訓の引き出しによって「何が賢くなったか」具体化する
  学習の転移、使える応用場面、教訓として一般化

 習ったことが役に立つ場面を設定する
  学んだことが活きる、機能的学習環境

 基礎に降りていく学び
  何かやりたいことがあって基礎へ戻る

第3ステップ 二要因モデルを超えて

 試練と使命がうむ「鉄の意志」

 「なりたい自己」と「なれる自己」を広げる

 刺激しあい啓発しあう場をつくる


読み終わった感想。

やはり勉強って普通に頑張ってやるべき部分、あるな、と。

私も頑張らねば。

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・ガンダム・モデル進化論
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■ガンダム

祥伝社新書創刊の第一弾としておそらく期待を込めて出版社が送り出したであろう一冊。マニア的ディティールに止まらず、誕生から現在までのガンダムブームを記録に基づいて分析している。アニメ、キャラクター、エンタテイメントという日本のコンテンツビジネスの変遷と構造をガンダムから炙り出している。

ガンダムのプラモデル(ガンプラ)の誕生と発展をめぐる考察。

前提から語る平易な解説は、普段、雑誌ホビージャパンなどを読まない30代の一般ガンダムファン(マジョリティ)にとって、特に素晴らしい出来だと思う。「あの頃」が蘇り、読んでいて胸が躍った。こどもには見えなかった大人の世界で何が起きていたのかよく分かった。思惑通り、ベストセラーの可能性ありではないか。

ガンプラは私も子供時代に夢中になり玩具店に並んで買い集めた。今でも実家の押入れには何箱か未開封のザク初期モデルが眠っているはずだ。

最後までうまく使えなかったが”コンプレッサー”を買って塗料をムラなくスプレーして塗ったり、表面の塗装を紙やすりで削って、下塗りした銀色の塗料を”汚し”として露出させてリアルさを追及するワザも試した。小学校の工作の時間には、プラモデルを選んだ。100/1スケールのゴッグの背中を切り取り、内部に電源とスイッチとLEDを内蔵して”モノアイ”を点灯させる改造くらいまでは手を出した。

しかし中学生になると急速に熱が冷めガンダムからは離れたように思う。個人的にはパソコンとその頃出会ったせいかもしれない。ガンプラ。ほんの2,3年の熱狂だったが、私の世代に与えた影響は大きいはずだ。ガンダムから科学や大人の世界を垣間見ていた気がする。ガンプラとパソコンがなかったら今の私はこの仕事をしていないと断言できる(だからどうだというわけでもないが(笑))。

■ガンプラの自分史を検証する

記憶を頼りに、昔私が確実に作った覚えのあるガンプラをリストアップし、この本に出ていた発売時期と並べてみた。夢中になっていた正確な時期や数量が分かった。

最初のガンプラを手にした1980年は、私は10歳(小学4年生)で最後にガンプラを作ったのは小学6年生だ。やはり中学入学と同時にガンプラも卒業したらしい。30数個のプラモデルをこの期間に作っていた。この時期、発売された製品の90%以上を買った計算になる。

金額的には当時は大金をはたいた感じだったのだが、計算してみると年間に5000円から1万円の範囲であった。意外にかかっていない。毎年、総額はお年玉で賄える範囲だったのか。(塗料、機材を除けばね)

発売年度 スケール モデル
1980年 7月 144/1 ガンダム
100/1 ガンダム
8月 1200/1 量産型ムサイ
9月 144/1 シャア専用ザク
11月 144/1 グフ
100/1 ドム
12月 144/1 ズゴック
144/1 シャア専用ザク
1200/1 ホワイトベース
144/1 量産型ザク
1981年 3月 144/1 ジオング
100/1 ガンキャノン
100/1 シャア専用ゲルググ
4月 144/1 ジム
5月 144/1 ガンキャノン
144/1 ガンタンク
144/1 ゴッグ
6月 144/1 リックドム
144/1 シャア専用ゲルググ
100/1 量産型ゲルググ
7月 144/1 ギャン
100/1 シャア専用ザク
8月 144/1 アッガイ
144/1 ゾック
9月 144/1 ビグロ
550/1 ビグザム
144/1 ボール
10月 144/1 旧型ザク
550/1 グラブロ
550/1 エルメス
144/1 ドダイ
1982年 3月 100/1 ゴッグ
6月 250/1 ザクレロ
6月 250/1 ブラウブロ


■らせん状に進化するガンダム・モデル

機動戦士ガンダムの初回放送期間は1979/4/7-1980/1/26だそうだが、私が最初に見たのは再放送だったと思われる。テレビで見る前にプラモデルを作ったモビルスーツもあった。毎回、かじりついて人間ドラマに見入っていた。子供の頃の刷り込み効果は大きい。先日たまたまCATVで放送されていた最終回で、主人公のアムロが仲間のもとへと帰還するシーンでは思わず涙ぐんでしまった。そういう大人が多いだけではない。Zガンダムに始まる多数の続編、番外編がつくった下の年齢層のファンがいる。今年も最新作は放映されているそうだ。層が厚いためガンプラも最新製造技術によってらせん状に進化してきたという。

・PG 1/60 MS-06F 量産型ザク2
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ガンプラはまだ続いている。進化を重ねて最新の”パーフェクトグレード”のザクはこうなった。精密でプラモデルと思えない。価格もそれなりにする大人のおもちゃだ。もちろんその後のシリーズも製品化が続いている。初代ガンダムの世代以降のすべての世代にガンダムは愛されているのだ。老人ホームでもガンダムが話題になるのではないかと著者は書いているが、本当だろう。

この本ではガンプラ前史から始まって、バンダイ、ポピー、田宮模型、イマイ、海洋堂、日本サンライズなどのガンダムマーケットの主要プレイヤーの歴史も語られる。キャラクタービジネスのケーススタディとして読むこともできる充実の一冊。


・ガンダム・フォトグラフィー
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ガンダムジオラマの世界を写真集に閉じ込めた。

以下にアマゾンでのガンダム売れ筋を表示。

YAHOO!プレゼンツの検索会議2005の日でした。

学生編、社会人編、エンジニア編と総入れ替え3部構成、土曜開催、完全無料、アカデミーヒルズ会場と規模も形態も異例の、検索会議2005、無事終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました。

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今回は私は昨年からの流れで、企画内容へのアドバイスと、当日、百式田口さんのアシスト役ということで、とてもお気楽だったのですが、3回を仕切った田口さん、本当におつかれさまでした。

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ブロッガー、報道関係者の方々もいっぱい参加されたので、内容のレポートは他のブログやニュースサイトにおまかせです。見つけ次第リンクします。YAHOO!JAPAN検索チームや米国YAHOO!からも講演者が駆けつけてくださり、YAHOO!の面白さ再発見となる1日だったとおもいます。

米国からはこの会議のために、YAHOO!エバンジェリストのJeremy Zawodny氏が来日されていました。YAHOO!SearchBlogによく記事を書かれている有名人です。

・Jeremy Zawodny's blog
http://jeremy.zawodny.com/blog/

ジェレミーさんの講演の中で紹介されたYAHOO!Nextは、私、不覚にも知りませんでした。YAHOO!の先端技術の実験公開サイトで、検索の未来を感じさせるショウルームサイトです。

・YAHOO! Next
http://next.yahoo.com/
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・Yahoo! Search Web Services
http://developer.yahoo.net/


最近のYAHOO!の動きで注目しているのは、YAHOO!検索をユーザが改造できるYAHOO!WebServiceの公開や、YAHOO!DevelopersNetwork運営など、技術コミュニティに積極的に”いじらせる”オープン戦略です。

メタデータ(RSS)の次はWebサービスがくるでしょう、とは多くのエンジニアが思っていることです。

でも、SOAP、.NetなどWebService技術は、トレンドがくるぞ、くるぞと言われながら、なかなか決定打に欠けていたように思います。GoogleやAmazon以外で有力なサービス公開が見えませんでした。ここにきてYAHOO!はまず検索技術をオープンに使えるようにしましたが、今後、他のY!サービスにも広げていくのではないかという予感が今日の講演にはありました(直接言及があったわけではありませんが)。

YAHOO!は総合ポータルとして、検索以外のサービスを多数展開しています。ニュース、掲示板、Y!グループ、オークション、商品検索、地域検索、地図検索、路線検索、株価情報サービスなど数え上げるとキリがありません。どれもドメインでトップクラスの充実振りです。こうした多様なサービスがWebサービスとして公開されるならば、ハッカーコミュニティは、いじりまわしたくなるでしょう。そこから、たくさんのユーザ視点の便利が生まれるような気がします。2005年はWebサービス元年になったりして。

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今日の会議もある意味ではYAHOO!を参加者がいじりまわす発想会議でした。たくさんの優れた発想が生み出されていました。

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というわけで私もYAHOO!WebServiceをいじくりまわしてみようかなと思っています。

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参加者全員に配られたおみやげが激しく豪華でした。USBマウス、トートバッグ、ポーチ、腕時計など、さ、さすがです。

便利なユーティリティを発見。

・DialogMate
http://www.weird173.net/apps/dlgmate.html

・日本語化パッチ(インストールフォルダで実行)
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/1867/

DialogMateには、デスクトップ作業を軽快にする2つの機能がある。ひとつめは

・ウィンドウをデスクトップアイコン化
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ひとつめは現在開いているウィンドウの最大化ボタン(□)を右クリックすると、ウィンドウがデスクトップアイコン化される機能。こうするとタスクバーのプログラムボタンは増えない。アプリケーションを多数、同時起動するとタスクバーが一杯になってしまうのを防げる。

今作業中の一連のウィンドウをアイコン化しておくと、どれが関連するウィンドウなのか一目瞭然になって便利だ。タスクトレイのアイコンから、1クリックですべてのウィンドウを復元することもできる。

・開く・保存ダイアログにお気に入りフォルダのショートカット選択を追加
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もうひとつはアプリケーションの「開く・保存」ダイアログに、事前登録した任意のフォルダを選ぶショートカットを追加する機能。特定の作業ファイルは特定のフォルダに保存したい場合に、このショートカットがあると、選択の繰り返しが不要になる。作業内容によっては大幅に所要時間を短縮できる。

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・権威主義の正体
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■過度に単純な認知スタイルが権威主義的人格の正体

権威と権威主義は異なるもので社会心理学の定義としては「権威主義とは必ず悪いもの」だとし、その正体を解明する。とても面白い。この先生はそれにしても面白い本が多いなと思ったりするが、そういう気持ちも「属人的」評価で権威主義の一種らしい。

著者は「権威主義的人格とは、複雑な事柄を単純に認知しようとする認知スタイルの個人差から派生している」と述べている。権威主義的人格の行動には「あいまいさへの低耐性」「反応の硬さ」という特徴があるそうだ。物事を多面的、多元的に考えてそのまま受け止めることができない、弱い人間が権威主義に陥る。

状況次第で誰でも権威主義に陥る傾向があることも解明されている。この本では、
・アッシュの同調実験 「どちらの線が長い?」と尋ねる
 サクラの意見に影響されて自分の信念が変わってしまう人が続出した

・ジンバルドの監獄実験 「あなたは看守、あなたは囚人」状況
 役割を与えられた看守役は、囚人役に対して驚くほど残忍に振舞った

・ミルグラムの服従実験 「間違ったら回答者に罰を与えなさい」命令
 命令に従い激しい電気ショックを他人に与え続ける人が多数

など、有名な社会心理科学の実験が紹介される。

権威主義的な人格には服従、同調、同一視という行動特性があるということがわかる。

権威主義の正体は、第2次大戦時のドイツのホロコーストの原因探しという目的で、活発に研究されてきた。ドイツのユダヤ系哲学者で社会学者のアドルノの分類によると、権威主義者は以下の7タイプがあるという。

教条主義的人格 
ファシスト傾向 
因習主義的人格 
反ユダヤ主義 
自己民族中心主義 
右翼的権威主義 
形式主義 

著者はこうした権威主義とタイプは、現代社会、企業組織の中にもはびこっていると次々に実例を挙げてみせる。各タイプの典型的な発言や行動がとても具体的で、「いるなあ、そういう人」と知人の顔を思い浮かべたりしてニヤニヤしていると、次は自分のことを指摘されたのではないかとギクっとするような事例が出ていたりする。誰もが権威主義的な面を持っているのだ。

■権威主義的な本選び

ところで自分を振り返ってみて実に権威主義的だなあと思うのは本の選び方。大抵、本屋の店頭で数冊まとめ買いするのだが、タイトルと目次に満足したら、最終判断は著者プロフィールである。それが有名大学の年配の教授だったりすると即決。マスメディアで活躍している人物、有名企業の役員の本も買いやすい。”ガイジン”の翻訳モノにも弱い傾向がある。

実際に読んでみるとエライ、有名な先生の本が必ずしも優れているわけではないことは、このブログの書評歴でも明らかである。しかし、逆も事実である。無名の著者が小さな出版社で出した本のハズレ率も結構高いのだ。本を読むにはお金や時間のコストがかかる。失敗を避けるために、便宜的に、権威主義的な選択をしてしまう。たぶん、本屋で手に取りながら、棚に戻してしまった隠れた名著もいっぱいあるのだろうなと思う。

もうひとつ別の理由もある。本で得た知識を話す場合、「有名な○○先生が言うには...」で始められると知識の使い勝手が良い。これは相手の権威主義を利用して、自分の説を通す権威主義的な行動だ。この本では悪いこととされているが、ビジネスの現場ではすべてを説明する時間もないわけで、どうしてもやりがちである。

では、どうしたら無名の著者の良い本を探し当てることができるのか?。

最近ではGoogleやライブドア未来検索で書名を検索してみるとうまくいくことがあるなと感じている。検索結果一覧でざっと概要を見るといろいろな立場からの評価が分かることがある。つまりこれも、この本が言うように、多元的に見ることが権威主義の解体につながるということ。

だったりして。

と非権威主義的に書評を終わる。

・未来ビジネスを読む 10年後を知るための知的技術
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■未来学の必要性

1890年のシカゴ世界博覧会で当時の頭脳100人がアメリカの100年後を予想したそうだ。著者はこの年を未来学元年とし、当時の予測のリストを紹介している。

「アメリカ人の平均寿命は150歳まで延びている」
「社会は豊かになり、男女平等の社会が実現できている」
「税金も不要なほど、経済が発展している」
「人類は自由に空を飛ぶようになっている」
「各家庭にはテレフォーテという装置が備わり、居ながらにして世界のどことでも話ができ、世界中の娯楽が楽しめる」

などなど。

外れたものもあるが、当たったものや、それ以上を実現してしまった項目もある。

著者は、日本は技術の予測はうまいが、未来を科学的に分析することが下手で、それが「失われた10年」で日米の差を広げたとし、日本にも未来学が必要だと提案している。この本は米国の未来学の歴史を辿りながら、未来学の歴史、未来予測の手法、これから有望な未来ビジネスについて論じる。

面白い。

■米国の未来研究の歴史と最前線

アルビン・トフラー(巻末に著者との対談が収録)、ハーマン・カーン、H.G.ウエルズ、アーサー・C・クラーク、エジソン、ピエール・ワッツ、ドラッカー、ピーター・シュオルツなど各分野の未来研究者たちの予測や手法がたくさん紹介されている。

個人的に目を引いたのが、ウィリス・ハーマンという研究者。ウィリスはノエティックサイエンス研究所という、意識革命を説く、精神系のちょっと怪しいシンクタンクの所長だが、「アメリカ人が願ってもなかなか得られなくなるもの」として5つを挙げた。

1 時間 Time
2 他人から認めてもらうこと Recognition
3 賢明な選択に必要な情報 Intelligence
4 影響力 Influence
5 地位や環境の安定 Stability

まさに現代において人々が求めているもののリストだという気がする。これらの欠乏と欲求に国境はないから、普遍的な対策を立てることができるとウィリスは結論している。

ネット社会でもこれら5つは強く求められているものだと感じる。人々がこれらを求め続けるとしたら、どのような変化が起きるのか、どのような対策を立てうるのか、という視点はネットの未来予測にも使えそうに思った。

なお、この本に登場する主な未来予測組織は以下の通り。

・RAND Corporation
http://rand.org/
ヒューチャーズ・グループ

・The Arlington Institute
http://www.arlingtoninstitute.org/

・GBN Global Business Network
http://www.gbn.com/

・The DaVinci Institute - Home Page
http://www.davinciinstitute.com/

・World Trends Research
http://www.worldtrendsresearch.com/

・World Future Society
http://www.wfs.org/

■ヒューチャリストの3大条件

米国の世界未来学会が選んだ未来研究者ベスト17人を観察したところ、次の3つの共通点が浮かび上がったそうだ。著者はこれを「独特のレーダー」と呼んでいる。「先見の明」の内容ということでもあるだろう。

第1条件 科学や技術の最先端の動きに最新の注意を払うこと
第2条件 多くの人のパーセプション(認識)を変えるような出来事を敏感に察知すること
第3条件 まだメジャーになっていないが、インパクトを起こしそうな発想や常識とは違う意見にできるだけ早く注目すること

こうしたレーダーを持つ人たちを集めて、科学的手法で未来を予測すべきだというのがこの本の提唱する未来学といえる。

ここではニューヨーク州教育局が実施した未来予測の手順と各段階の手法が解説されていて参考になった。ひとりひとりの専門知を活かしつつ識者集団の全体予想を抽出する科学的なステップ。

・ブレーンストーミング法
・デルファイ法
・未来の輪
・クロス・インパクト・マトリックス

そして、最終的に予測シナリオが作成される。ここでは「エボリューション」「レボリューション」「サイクルモデル」「勝者と敗者」「挑戦と応戦」などのシナリオモデルがあるとされている。

とても具体的に未来予測の手法を概観していて、未来予測プロジェクトを実際にやってみたくなる。

さて、この本のタイトルである未来ビジネスについては終盤で2章が割かれている。ナノ
バイオ、量子コンピュータなど、日経サイエンスやニュートンの読者ならば、よく知っている種類の先端科学シーズが多いが、二つほど、面白いテーマをみつけた。

・ウォータービジネス
今世紀半ばに世界人口は93億人で70億人が水不足に直面する。

・短時間睡眠で長寿と健康を保つ研究
眠らず、ある種のカロリー不足を続けることが長寿の秘訣であるという可能性

何か、ある、かもしれない。投資する勇気はないが(笑)。


ところでこの本に出ていたのではないのだが、好きな言葉がある。

「未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ 」(アラン・ケイ)

究極のフューチャリストは未来をつくる人のことだろう。


・二十年後―くらしの未来図
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001260.html

・歴史の方程式―科学は大事件を予知できるか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000778.html

・科学の最前線で研究者は何を見ているのか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002042.html

・ビジネスチャンス発見の技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001151.html

・22世紀から回顧する21世紀全史
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000419.html

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