1歳5ヶ月の息子が選ぶ2004年 ベスト絵本
昨年末の超忘年会議冒頭に出演させたりしましたが、私の息子も1歳5ヶ月になりました。本好きになるといいなあと思いつつ、絵本を与えていたら、我が家はちょっとした図書館のような状況になりました。買った絵本が100冊は超えていることでしょう。
息子の反応を見て、絵本のベスト3を0歳代と1歳代で作ってみました。どれも何度も読んでくれとせがまれたり、彼が一人でじっくりと眺めて、しばしの解放、休息を私と妻に与えてくれた名作ばかりです。
0歳から1歳のこどもを持つ方に自身を持っておすすめできる作品集。
■0歳児代のベスト3
乗せてくださ~い。ガタンゴトン。乗せてくださ~い。ガタンゴトン。の繰り返しでしかないわけですが、彼を絵本好きにさせた名作中の名作。ついでに電車好きにしてしまいました。超忘年会議の翌日は秋葉原の交通博物館に連れて行ったら、鉄道関連の各展示の前でへばりついて離れなくなってしまいました。これがテクノロジーへの好奇心の第一歩だといいのですが、単なる鉄道マニアになったらどうしよう。
・交通博物館 TRANSPORTATION MUSEUM JAPAN
http://www.kouhaku.or.jp/
男の子率高い。私も幼児の頃、祖父に連れてきてもらった微かな記憶がありました。30年ぶりの訪問時は親になっていました。帰りは向かいの万世で食事、その後アキバへ直行。
イヌは「わんわんわんわん」、水は「じゃあじゃあじゃあ」、紙は「びりびりびり」。擬態語と単純な絵だけの本。ストーリーなどないわけですが、彼は大喜びで手をたたいて喜んでいる本です。背景なしのシンプルな絵と、コントラストの高い配色、こどもの発音しやすい擬態語の組み合わせパワー。
アランジ アロンゾは別の分野でファンだったのですが、こんな絵本も作っていたなんて驚きました。発見もあった本でした。まだ息子が生後数ヶ月で何も話せなかった頃、この絵本をよく読み聞かせていました。言葉を覚え始めた頃、花を見ると指差して「ぱっ、ぱっ」と言うのです。花はまだ教えていないのに、なぜ「ぱっ」なんだろうねえ?と妻と一緒に考えてみたら、この本でした。この本に「にこにこひよちゃん にこにこにこ ぱっ」といって花が咲くシーンがあるのです。言葉が分からないからといって油断して親が会話していると乳児は実は良く聞いていて、発音できるようになると使い始めるという怖い事実がその後、わかっていくわけでしたが...。
・アランジネット
http://www.aranziaronzo.com/
公式サイト。
■1歳頃のベスト3
「1970年の発売以来ロングセラーを続ける「こぐまちゃんえほん」シリーズのなかでも、特に人気の1冊。」ということで、私の幼児時代もあったはずなのですが、私は読んだかどうか覚えていません。こぐま社のシリーズはどれもアットホームでいい感じですが、とりわけほっとけーきがいいのじゃないでしょうか。しろくまちゃん万歳。
2 さよならさんかく
2位もこぐま社。「しかくはなあに」「しかくはとうふ」「とうふはしろい」という風にモノと色・形の対応関係を学習することができる本。これでだいぶ言葉を覚えてくれました。いまでは「だえん」「ながしかく」まで学習。次は平行四辺形とか台形あたりいってみますか。しろくまちゃん無敵、
2 おててがでたよ
この本のおかげで服に手足を通してくれるようになり、着替えが楽にできるようになりました。
■30歳代のベスト3
息子の反応はともかく私が気に入っているのが以下の本。
安野光雅という絵本作家の作品
世界中の街や田園を描いた風景画集で、額に入れて飾ってもインテリアになりそうですが、なんの説明もなしに、いろいろと仕掛けが隠されています。小さく描きこまれた絵の片隅に有名な民話やおとぎ話や歴史的人物が溶け込んでいて、それを探すのが楽しいです。これは大人のための絵本といってもよさそう。
これも安野 光雅氏。森の風景を良く見るとたくさんの動物が、木々の陰や枝葉の向こう側から浮き上がって見えてくる不思議な本です。1ページに驚くほどの隠し絵があることに驚かされます。それでいながら、絵としても完成されている。この作家はすごいですね。
DVDですが。「おかあさんといっしょ」でこぼこフレンズ。12人の外観も性格も異なるキャラクターが繰り広げる数十秒のコント集。最初この番組を観た時には、なんじゃこりゃ?と思ったわけですが、だんだん私も分かってきました。この番組のメッセージは深いですね。
このDVDにも収録された主題歌。
「
ぼく と きみ はじめてあった
こんにちわ こんにちわ
ぼく と きみ さんぽして
ちいさな きのみを みつけたよ
ぼくが おいしそうっていったら
きみは きれいだねって いったよ
<中略>
ぼく と きみはちがうから
きみを すきに なるのかな
」
そうか、今の子供たちは「みんな一緒」で始めるのではなくて「みんな違う」から始めるのですね。違いを肯定するこの歌詞、フルコーラスではじめて聞いたとき感動してしまいました。今では息子とともにファンの番組です。
■番外編
そして昨年度の子育てコミュニティで話題をかっさらったベストセラー絵本。愛子さまの愛読書。以前、私はそれと知らず、家族で上野の国際子ども図書館(国立国会図書館の支部)に遊びにでかけた際に、棚で偶然発見。これはいいねえと言っていたら、やはり名作でした。
その後、これも当然、買いました。
絵の配色が素晴らしく美しい。ストーリーはオチもいいですね。
・ようこそ!国際子ども図書館
http://www.kodomo.go.jp/
世界中の絵本を自由に読む部屋があります。動物園の帰りにおすすめ。
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