中国で発想した新ビジネス

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帰国翌日が無敵会議でへろへろでしたが、中国、北京から無事帰国しました。中国のMITと呼ばれる清華大学で中日シンポジウムに参加したり、企業の研究所を訪問したりが目的でしたが、もちろん毎日の中華料理に舌鼓を打ったり、休日はさらに奥地へ足を伸ばしたりもしてきました。ホテルからブロードバンド接続ができたのですが、旅程がタイトで結局、現地更新はできませんでした。

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天安門広場は50万人の集会ができる。警備厳しい。

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故宮(紫禁城)。ラストエンペラーそのまま!

中国に行く前に私は旅行中、見聞きしたものをヒントに中国向けのベンチャービジネスを50個考えることを目標にしました。ですが、現地では想像以上に多忙で、結局、3つだけ絞って考えてみました。

1 中古市場の流通ビジネス

現地の日本企業の研究所の偉い方から面白い話を聞きました。中国の携帯は3億台と言われていますが、日本とは流通が異なります。日本では一度キャリアがメーカーから買い上げる形で販売されますが、中国ではメーカーが直接消費者に売っているのだそうです。最新の携帯電話は日本円で6万円くらい。物価の安い中国ですから、感覚的には数十万円に相当する金額です。もちろん、こんな高額の最新携帯が3億台も売れるわけはなく、最新式を買うのは都市部のトップエリートで高額所得者だけだそうです。しかし、携帯電話には中古市場が発達しており、トップが買い換えるとその端末は中古に流れていく。こうして一般庶民も多機能携帯を入手していくわけです。中国の人民解放軍の若い兵士たちも、観光地でカメラつき携帯でパシャパシャ写真を撮っていました。

北京市内では何度もオークションサイトeBayの広告をしているバスを目にしました。今回の旅行では都市と地方と両方を見ることができましたが、予備知識どおりの経済格差、貧富の差を感じました。この差を解消するのは中古市場であるかもしれません。都市部の少数エリートの高額商品の消費だけでは、内需拡大に限界があるでしょう。農村部の消費促進にも、中古市場の流通を促進するビジネスは意味がありそうです。

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2 日本企業現地法人への転職仲介サイト

日本のゲーム開発企業コミュニティエンジン社の、北京支社の皆さんには現地で大変お世話になりました。ちょうど昨日の無敵会議では日本の社長の中嶋さんともゆっくり話せました。日本企業が現地で募集を出すと大変なことになるそうです。毎日、何百の履歴書が送られてくるそうですが、大半はハッタリで、履歴書に書いてある能力や資格が信用できないのが問題だとのこと。似た話は現地の研究所でも聞きました。

関係重視の中国では転職にも信頼できる人の紹介がないと、人材確保を安定して行うのは難しそうでした。ですから、直接の関係を持たない日本企業に、それを支援する転職情報サイトを展開するのは効果がありそうです。中国人のハッタリを見抜ける感性や現地での関係を持っている人、数人がいれば即開業できそうですね。もうあるのかな。

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清華大学は中国の理系のトップ大学。北京大学を抜いて全国ランキング1位。4キロ×2キロの広大なキャンパス。

3 価格情報の交換コミュニティサイト(観光客向け)

中国では大きな店舗やデパート以外、値札がない店が多かったです。特に外国人観光客はふっかけられます。10倍程度のふっかけは当たり前にあります。250元のヒョウタンを値切っていったら2元になった人もいました。英語はまず通じませんから値切るのは結構、面倒でもあります。物の値段が不透明なのは、一時的に店が利益をあげることができても、全体としては観光消費を押さえ込んでしまっていることは間違いないのではないでしょうか。

2008年のオリンピックや2010年の万博ではものすごい数の観光客が中国を訪問することでしょう。彼らにこの店では何がいくらで買えたという情報を、交換させるコミュニティなどがあると、人気を呼びそうだと思いました。

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さっぱり値段の分からない屋台。

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料理がうますぎるわけです。そして安い。とにかく安い。料理はメニューに値段があるから安心です。

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このページは、daiyaが2004年11月25日 23:59に書いたブログ記事です。

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