40字要約で仕事はどんどんうまくいく―1日15分で身につく習慣術
・40字要約で仕事はどんどんうまくいく―1日15分で身につく習慣術
「仕事は核心をつけばうまくいく」という発想から、何でも40文字に要約する習慣でビジネス力をパワーアップしましょうという趣旨の本。40文字の理由は短歌がヒント。歌人なら5・7・5・7・7=31文字に、通常文で数千字を要するであろう内容を圧縮できるから、だそうだ。40字ではひとつかふたつのことしか言えないということでもある。
第1部では、文章を短くする技術や、キーワードの見つけ方、電車吊り広告を使った要約の練習方法などが解説される。この本はビジネスマンのための要約術であって、国語の教科書とは違う。俗に言うホウレンソウ(報告・連絡・相談)に使うための要約が常に意識されている。単に短くまとめるだけでなく、要約の目的を明確にすべきという指摘に頷かされる。
要約の正解はひとつではないわけだ。事実の報告に使う場合と、交渉説得材料に使いたい場合では40文字に残す内容は違ったものになる。要約とは言葉を深くすることでもあるなと理解。深くするためには制約が必要なのだ。それがここでは40字という字数限定になっている。
要約ノウハウは、ノーレットランダーシュが「ユーザーイリュージョン」で語った外情報とコミュニケーション会話木を連想させる。相手に伝わるようにどれだけ意味を切り捨てることに努力したか、その手間こそ情報量なのだ。
最も為になったのは第2部の実践編。新聞雑誌記事、コラム、専門的文章、白書、審議会答申、セミナー、業務報告書、後輩からの相談メールなどの実例を使った要約練習問題が用意されている。ポイント解説と著者の回答例が示される。
練習問題のバラエティの豊かさを楽しみながら、私もひとつ問題を考えてみた。
「あなたのここまでの人生を40字で要約してください」
むむむ、自分で作った問題だが、答えられない。
参考:
受信したメールを携帯向けに自動で要約してくれるサービス。
・約丸:製品紹介
http://www.infocom.co.jp/yakumaru/
非常に使ってみたくて契約意欲ありで、
「
1ライセンスあたり 年間 3,780円 (消費税込)
月換算すると 315円!と大変リーズナブルです。
」
まではいいのだが、問題は「ご購入は10ライセンス単位とさせていただきます。」という縛りがあること。
10人集めるのはなかなか難しい。9人集まってもう一人というグループがあったら私を入れてください。
・経験や行動履歴の漫画的要約表現
http://www2.mic.atr.co.jp/JSAI2001/papers/0087.pdf
上記論文から画像引用。
漫画で要約する理由は、
a 親しみやすい
b 一覧性が高い
c 表現力が高い
d 時系列に沿った表現が可能
実際にユーザの展示会における行動を漫画に要約するシステムを開発した研究報告。すべてを漫画で読めたら面白すぎ。
・Passion For The Future: テキスト簡単化と図表化のテクノロジー
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000692.html
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