1980円で統合開発環境 Oracle JDeveloper 10g 1Year Limited
・Oracle JDeveloper 10g 1Year Limited
オラクルの本格的なJavaの開発環境が1年間の期間限定ライセンスとはいえ、1980円で販売されるというので、早速一本購入して試している。10万円前後する商用開発環境と同等の機能を持つJava/SQL/XML開発者向け統合ツール。開発テンプレートには、WebDB系だけでなく、Javaアプリ(Swing)やアプレットも用意されているので、Javaがらみの開発であれば万能である。
UMLの設計、GUIのデザイン、JSP/HTMLのデザインなどビジュアルデザイン機能が満載されており、とりあえず絵からプロトタイプを作ってみようかという気になるのがうれしい。コードエディタ等は外部連携機能でいつものエディタを利用することもできる。
CDROMにはふたつのZIPファイルが入っているだけ。Jdeveloper本体とJDK1.4。インストールは手動でこれらふたつを解凍して、設定ファイルを開き一部パス情報を追加する必要がある。自動のインストーラーがあるわけではない。お手軽パッケージの印象があったので、これは意外だったが、アンインストールもディレクトリを削除するだけ。環境を汚さない配慮の結果であるらしい。この開発環境を使うユーザでこの作業ができない人はいないだろうから、むしろ歓迎できる。
インストール中、JDK1.5には対応していないことが判明。付属の1.4を別ディレクトリにインストールした。起動後、いくつかのテンプレートを使ってプロジェクトを作成してみる。できることが多すぎるため、全貌をつかみきれないが、ウィザード自動生成タイプというよりは、コードばりばり書きます派の煩くない支援ツールとしてよくできているようだ。
マニュアルやサンプルは不足している。海外では、Jdeveloperの書籍が何冊かでているが和書ではまだないようだ。これが一番の問題かもしれない。先行するEclipseも無償でありながら、よくできており、プラグインも豊富にある。Jdeveloperの魅力は、こうしたプラグインが最初から、搭載されたリッチ環境が提供されることにあると思う。リッチな分、マニュアルや情報がもっと欲しいなと思う。
というわけで夏休みに何かJavaでフリーソフトでも書いてみようかなと思っている。XML開発ができるということだし、RSSリーダーかなにかがいいだろうか。でも、夏休みっていつ取ればいいのだっけ...。
Java開発者であれば、1980円の価値はあるおすすめの一本。少なくとも話の種にはなる、でしょう。
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