LAN接続外付けHDDのLANDISK、その正体はLinux-Box
■LAN接続、ファイル共有に対応した外付けHDD LANDISK
自宅のPC環境はまるでバックアップできていないことに気がつき、低価格化の進
む外付けHDDを購入した。160ギガのモデル。
・「LANDISK」HDLシリーズ
http://www.iodata.jp/prod/storage/hdd/2003/hdl-u/index.htm
特徴は以下の通り。
1 LAN接続
LANにつなぐだけで、ファイルサーバとして機能する。技術的には、DHCPがある場合には取得し、ない場合には設定したIP(デフォルトは192.168.0.200)に自動的に割り振られる。私の環境では、基本機能を使うだけならば、設定が不要であった。PCには何のソフトもインストールする必要はない。
私の家では、無線LANのハブに接続しておき、ワイアレスで、ノートPCからも利用できるようにした。バックアップや音楽ファイルは、ファイルサーバに入れておけば、ノートPCのHDDを節約し快適に使える。
2 ワークグループ共有、FTPサーバ機能
Windowsの共有ネットワークにも自動で参加する。また、FTPサーバとしても機能する。設定によっては、インターネットに公開することができるので、仲間内でのファイル共有にも使える。
3 Wake On LAN機能
使っていない時間は電源がオフになっていて、LAN経由でアクセスが発生したときに自動的に電源が入る。24時間稼動させていても、電気代がかからないし、夜間の動作音も気にならない。
このほか、LANDISK側から、対象ファイルの取得を行う自動バックアップ機能もあり、結果をメールで送信することが可能である。ホームユースでこの機能はおまけ要素だが、企業利用する場合には大変便利な機能だと思う。
付属のバックアップ機能は、Webベースで設定するもので、バックアップ対象が特定少数のフォルダだけならば大変、楽なのだが、私の利用方法では、分散したフォルダを対象にしたいので、敢えてこのフリーソフトをPCにインストールして使っている。
■RealSyncで自動バックアップ
・RealSync
http://www.takenet.or.jp/~ryuuji/realsync/
このソフト、もともとは先日のエントリで紹介したDVDドライブに、日々の自動バックアップを取りたいというj実家の父の要望に応えて探してきたもの。数週間の間、父のPCを実験台にして動かしていたところ、非常に安定してスムーズにバックアップができるスグレモノだったことが分かったので、自宅でも導入。
・窓の杜 - 【杜の道具箱】第41回:指定した一定時間おきに自動バックアップするときの道具「RealSync」
http://www.forest.impress.co.jp/article/2002/07/03/dogubako41.html
詳細な解説
・窓の杜 - 【このソフト作った人はどんな人?】第20回:「RealSync」「DPEx」「Exif Reader」の作者、吉本龍司さん
http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/08/08/whocreate20.html
作者インタビュー。先日のPictBearもそうだったが、オンラインソフトは、作者で選ぶとスグレモノ発見率が高い。
このソフトを使ってバックアップしたいディレクトリを監視させ、更新が見つかれば、一定時間置きに、LANDISKへとコピーが行われるようにした。
デジタルは便利だが怖いものだと思う。紙の写真アルバムであれば、汚したり、失くしたりもあるだろうが、過去の写真すべてを一度に失うことはまずない。デジタルは、オールオアナッシングの世界だから、一瞬にしてすべて消える可能性がある。とりあえず、これで二重化できたが、やはり、DVDに焼くなど、ビットをアトムに変換しておくのが、長期的には、よさそうだ。
次はボタン一発で、バックアップ内容を分割して、DVDに焼ける機能を持った外付けHDDが欲しいなあ。そろそろ登場するだろうか。
■いじり倒したい人に LANDISKの正体はLinux+Samba
で、技術的には、LANDISKはオープンソースのLinux+samba(Windows共有実現ソフト)で構成されており、ハックしている人がたくさんいるので、マニアも楽しめます。シェルを乗せてしまえば、後はサーバとしていじり放題。
・wizd on LANDISK
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/2936/
極めてます。リンクポインタも。
・Hacking LANDISK
http://homepage.mac.com/chartscape/LANDISK/
株価データ取得エージェント化、Webサーバ改造。
・LANDISKで遊ぶ
http://www.mizore.jp/wiki/index.php?LANDISK
USBカメラ利用など。
LANDISKは増設ポートとしてUSBインタフェースを備えていて、HDDやネットワークプリンタを接続できますが、ここにUSBメモリを挿したら、ストレージとして動作したなど、軽めのものから、HDD換装、シェルインストール、アプリ開発まで、ハッカー魂を揺さぶられるコンテンツがそろってます。
USB接続のTVキャプチャカードを組み合わせて、オリジナルHDDレコーダーとか自作できるかもしれませんね。
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はしもとさん
NASをバックアップに使うというのは正しいですね。
私は便利さにやられてNASをマスターにまで昇格してしまい、さてバックアップ計画を立てようというところで
http://blog.japan.cnet.com/kenn/archives/001257.html
で負け確定。(泣)
今、一番欲しいのはHDRN-GシリーズのようにHDDを2台内蔵していて、スパンニングでもミラーリングでもなく「バックアップ」をとってくれるやつ。出ないかなぁ。
NASってここまで便利でお手軽になってたなんて、びっくりしちゃいましたよ。Amazonに早速注文入れました。