未来的なプリンタ複合機 HP PSC 2550 Photosmart
自宅のプリンタを5年ぶりくらいで買い換えた。今年のプリンタのトレンド「複合機」をキーワードに比較検討した結果、ヒューレットパッカードのこの機種に決まった。この機種には、プリンタ、コピー機、スキャナー、ファクス、メモリカードリーダー機能の機能がひとつに統合されている。購入価格4万円。
主な特徴はメーカーサイトを参照。ここでは個人的な評価だけを書くつもり。
■ワイアレスLAN対応
自宅は無線LAN環境がある。プリンタは居間に置きたかった。だがメインPCのある書斎と居間はかなり離れている。ケーブルを引き回すのは小さな子供がいるので難しい。そこで業界初のワイアレスLAN搭載のこのプリンタは魅力的に思えた。
一度有線(LANもしくはUSB)で設定すると、以後は無線接続化される。予想通り、プリンタの無線化は素晴らしいメリットがある。居間で読んでいる雑誌を気軽にコピー、スキャンできるようになり大満足。
■デジカメ画像のPCレス カラー印刷
フラッシュメモリの内容を液晶で確認しながら印刷できるホームDPE機能は便利。書斎ではなく居間にあることで、家族でコミュニケーションしながら写真を選んで印刷できるのが、家庭向け製品として素晴らしいと思う。印刷も、6色インクモード、淵無し印刷、専用光沢紙を使うことで「これがホームプリンタ?」と見間違うほど美麗に出力できる。
■プリンタからインターネットへ直接、画像メール&アップロード
フラッシュメモリーに入ったデジカメ画像や、コピー、スキャンした文書画像を、プリンタ単体で、Webアルバムサービス hp Instant Shareへボタンひとつでアップロードできる。任意の宛先へメールで送ることも可能。操作はカラー液晶を見ながら、選択するだけでよい。ほとんどの機能はPCは不要で、プリンタ単体で使うことができる。
■印刷ストレージ
対応フラッシュメモリ:
メモリースティックPRO、メモリースティック、メモリースティックDuo、スマートメディア、xDピクチャーカード、コンパクトフラッシュ(Type I/II)、SDメモリカード、miniSDメモリカード、MMC
デジタルカメラやPDAで使われるフラッシュメモリは各製品別に読み取りスロットが搭載されている。LAN内のPCから直接、フラッシュメモリ内容を編集できるので、カードリーダーとしても使える。
だが、単なるリーダーというより、もはや印刷ストレージサーバと考えた方がいいかもしれない。コピーやスキャン内容をフラッシュメモリへ直接保存できる。私の場合には128メガのコンパクトフラッシュを挿しっぱなしにしておき、そこへすべてのコピー、スキャンデータを蓄積させている。すぐに紙に印刷する必要はないが、将来印刷しそうな情報はメモリ上に置いておくと資源の無駄遣いもない。また必要なときにデジタルデータとしてPCへ持ち込める。
■敢えて不満など
家庭で多人数が、多用途に使うのに適したプリンタだと思う。誰かPCに詳しい人が1人いて、その上で導入するのであれば、最高の選択肢のひとつといえる。絶賛して終わりたいくらいなのだが、敢えて不満などを最後にまとめる。
プリンタとしての印刷精度やスキャナの解像度(1200*2400dpi)は、この価格帯としては普通レベルのような気はする。印刷の美しさやインクの耐久性では、比較候補としていたキャノンの複合機の方に軍配があがるようだ。
また無線LANや付属ソフトウェアをインストールし、フル機能を使えるように設定するには、ある程度のPCの知識とスキルが必要であると感じる。セットアップには2時間以上かかった。マニュアルの出来は最悪だ。リファレンスマニュアルとネットワーク設定マニュアルの2冊しか付属していない。購入してから何をどうすべきか、簡単にまとめたファーストステップガイド的な本をつけるべき。
ただし、一旦セットアップしてしまえば、PCの知識がない家族でも、気軽に高度な機能を使うことができる。例えば、「デジカメで撮影した画像をWebアルバムにアップロードして友人にURLを伝える」「気になった雑誌のページをスキャンして書斎のPCにファイル保存しておく」という作業を、PCなしで数回のボタン操作で完了できる。
といろいろ書いたが、ホームユースのプリンタとして超おすすめ。
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