私の好きな漫画家たち
私の好きな漫画家たち
特に、最初の3人は私の人生に大きな影響を与えました。(どんな?と聞かれても困りますが)。全作品を所有し絶版をオークションで集めているくらい好きです。
■1位 諸星大二郎
諸星作品は無論全作品を所有しています。先日の新作発表の際には、サイン会にもでかけてサインを頂いてきました。オフィスに飾って拝んでいます。天才。神。私が評論するなどおこがましいのですが、先生は鎮守の森の奥に棲むもののオドロオドロしさを描かせたら古今東西かなうものがいません。(水木しげるがいるって?レベルが違います)。特にここに挙げた作品は各10回は再読しています。
諸星先生、今年生まれた息子には、諸星先生と星野先生絡みの名前をつけてしまいました。私の夢は会社を成功させ億万長者になって、諸星先生の著書専門の出版社を起こすことです。
上記は、妖怪ハンターシリーズと呼ばれる(ひどいネーミング)偉大な4作。
パプアニューギニアの酋長の息子コドワと仲良くなった日本の少女波子。ふたりは、定められた運命と戦いながら、人間の起源へ遡る長く不思議な旅へ。名作。
上記2作は連作といってよさそう。日本と中国の古代史をモチーフに宇宙の成り立ちまでを語ろうとする意欲作。
・諸星大二郎ファンのページ
http://www.tama.or.jp/~hos/morohoshi/
■2位 星野之宣
ある意味、諸星先生と星野先生は共に現人神でいらっしゃり、似ているのですが、諸星先生が天賦の才とすれば、星野先生は努力と才能で、その域に達した方と思います。緻密なプロットで古代日本とSFを描かせると超一級。宗像教授伝奇考を読まずして何が日本人でしょうか。踊る阿呆に見る阿呆。ああ、ヤマタイカ、ヤマタイカ。イザイホー。
2001夜物語の出だしが某映画に似ているのは唯一の汚点ですが、その壮大な構想力がそんなことなどどうでも良いほど偉大なSF漫画作品を生みました。無論、星野全作品読破しています。
日本の古代史の謎に挑む教授の話。
沖縄の巫女が覚醒し、古代日本と現代が交錯する壮大な呪的物語。
宇宙開拓者たちの数百年に及ぶ未来史。
・星野之宣ファンサイト
http://www.kcn.ne.jp/~bluecity/starfield.htm
■3位 安彦良和
安彦良和は一般にはガンダムのイメージがありますが、私にとっては古事記シリーズの人です。歴史解釈のユニークさ、緻密さ、女性の情念の描き方は日本一。感動して涙ぐむことができた貴重な漫画をありがとうございます。先生このシリーズ、続編出してください。10年でも20年でも待ちますよ。
日本の神様、大国主命を実在の人物と捉え、歴史の紐解きを試しつつ、人間ドラマとして鮮やかに描いた大傑作。
ナムジの続編。神武はいわずとしれら初代天皇だが、この作品の主人公は彼を補佐したヤタガラスのツノミの物語。泣ける。
もうひとりのジャンヌダルクの物語。
・安彦良和の宮殿
http://www.asahi-net.or.jp/~sj2n-skrb/yas/
■4位 水島新司
私は野球をしませんが、阪神タイガースと野球漫画が大好きです。数ある作品の中でも選ぶとすれば次の2作品がいいな。
岩田鉄五郎よ永遠なれ。
水島作品において少し異色作。
■5位 手塚治虫
やはりこの先生ははずせません。作品数が多すぎて、傑作が埋もれがちなので、私のお薦めを2冊。
いわずと知れた名作シリーズですが敢えて一作選ぶなら未来編。壮大で気が長いにもほどがあると呆れるくらい手塚先生の構想力は大きなものだったということですね。
因習と国家に支配されたムラ社会の時代錯誤感を感じつつも、とらわれているのは現代の都会生活者も同じかなと思ったり。
■次点的番外編 作品ベースで
少女漫画系で次点を構成。
中国の古典で男女の秘め事をあからさまに描いた禁書「金瓶梅」の漫画化。ねっとりたっぷり男女の変わらぬ営み、情愛と嫉妬など、が延々と描かれてます。
他のとりみきとは作風が違います。日本の民話をベースにした異色作。線画が印象的。
少女漫画なんてと思っていた、私の考え方を変えてくれた作品。薦めてくれた妻には感謝。素直で明るい性格の大切さ、職業人としてプライドを持って生きることの素晴らしさを真面目に学びました。コックになりたいと思ったほど。うっとりするほど魅力的な主人公。
・どうぶつのお医者さん
動物と学生時代をこよなく愛する人に。ほんわかした気分に浸りたければ。DENの松山さんも大ファンなんだとか(ってばらしちゃった)。
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僕も、諸星好きが高じて、縄文や神道に興味を持ちました。
なので先日縁があって熊野に行ったときは、事前に妖怪ハンターを全て読み直し、気分を高めていきました。
熊野は半端なかったです。近代化されている部分もありましたが、モロに諸星ワールドもありました。
http://coolsummer.typepad.com/kotori/kum_/index.html