テキストでビジュアライズするツール

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日々の仕事、取引先はとにかく多忙な人が多い。技術に関わる仕事の割に、意外にお客さんはITに詳しくないこともある。サーバとクライアントだとかデータベースとWebブラウザーだとか、ミドルウェアだとか、とかくITは仕組みが込み入っていて、説明は面倒だ。かくして、システムの説明のため、こんなメールを書くことになる。

「ユーザがブラウザから個人情報を入力して、Webサーバがそのデータをミドルウェアに渡して、それを解析コンポーネントが購買履歴のデータベースを参照した結果、最適なリコメンド情報をWebで表示します。」

「WebでユーザにIDとパスワードを入力してもらって、顧客データベースを参照して既存会員であればパーソナライズしたページへ、そうでなければ新規会員登録の仕組みへ誘導。新規会員登録は確認をメールで行い、メールに記載された認証確認のためのURLにアクセスがあれば、実際に登録を行い、課金も開始します。」

これらのメールは、どこも間違ってはいないし、ゆっくり読めば、ちゃんと分かるのだが、私自身忙しいときには、未消化のまま、ああ、それでいきましょう!と返事をしてしまい、後で困ったことが起きたりもする。お客さんだって間違えることがある。

そこでシステム構成図のビジュアル資料が効果的なわけだが、画像ファイルをメールに添付すると、添付ファイルの見方を知らない社長さんや、添付を見落とす多忙な、部長さんがいるのだ。(たとえお客さんが「分かった」と言っても本当に分かってくれるまで駄目押ししておくのが、IT業界のプロ根性でありたいと常々思う次第)

そこで、経験上、一番効果的なのはテキストベースで概念図を書いて、こんなふうに説明してあげることなのだが、

dicon01.JPG

これを書くのは面倒で、複雑な図は時間がかかる。そこで、このDICONを使うと、簡単なお絵かきツールを使って関係図を書いて「テキスト印刷」とすると、テキストベース(アスキーアート)として図を出力できる。

・テキストダイアグラム作成ツール DICON
http://www.osk.3web.ne.jp/~shino/dev/DICON/DICON.html

もうひとつ紹介すると、図表やグラフ、地図をテキストで作成するのにはテキストペイントが便利である。サンプルのような図がドローツール感覚で短時間で作ることができる。
・テキストペイント
http://www.vector.co.jp/soft/win95/writing/se054128.html
tpaint01.JPG
tpaint02.JPG


情報をビジュアライズするためにテキスト化する。なんだか、矛盾した行為にも思えるが、メールベースでの対話には、まだまだ使えそうなノウハウのような、気がする。

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コメント(1)

最近特許や実用新案の申請書類と向き合うことも多いんですが、IT関連の特許文書って、めちゃめちゃ厄介ですよ。
「制御部XXはOS(オペレーティングシステム)などの制御プログラム及び所用データを格納するための内部メモリを有しこれらによって種種の処理を実行する処理部であり云々」
ああもうイヤ。

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このページは、daiyaが2003年11月 8日 23:59に書いたブログ記事です。

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